ロボ娘(機ぐるみ)にされたおんなのこ!

ジャン・幸田

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(3)恵理改造!

74.誕生(3)

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 私は色々と文句を言いたかったが、心というか意識がインターフェイスによる自制が働いているような気がした。私は人間としての感情の爆発が出来ない事を自覚しなければならなかった。

 「不思議です。なんか機械として生まれたばかりのような感覚です」

 研究員七号への不満の表明のかわりに、やっと出した私のメッセージは本当にそう思ったからだ。いままでの人間の少女の記憶はあっても、それは前世かなんかの記憶であって、いまロボット娘として誕生したんだと思っていた。

 その時、私の身体は自分の生身が強烈に拘束感を感じていたのが緩和していくのがわかった。私を包み込んだ機ぐるみが自分の身体の一部と認識するようになったからだ。

 私を包み込んだ人工筋肉は私をロボットとして活動させてくれるものだし、外骨格は外部からの衝撃を防ぎセンサーを通じて外部情報を教えてくれるものであった。

 「そうね、あなたはロボ娘として生まれ変わったのよ。あなたは気に入ってくれるはずよ。気に入ったら人間の娘に戻るだなんて思いたくなくなるわよきっと」

 人間の娘に戻る? その言葉に違和感を感じた。いまはロボットになったばかりだから、そう考える事が出来なかった。
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