59 / 104
(3)恵理改造!
59.機械子宮(3)
しおりを挟む
「それにしても・・・機ぐるみだけど男は着ないの?」
私は何となく聞いてみた。今の男女同権の時代に女ばっかり改造する意味が分からなっかたから。すると研究員七号は画面に男性型機ぐるみを見せてくれた。
「男は別のラボで研究しているわ。実は男性型はずっと昔から研究しているんだけど、うまくいかなくてね。ほら、男ってアソコの処理が難しいのよ。それに、此処だけの話、機ぐるみの人工筋肉は女性の身体に融合させる方が能率が良いのよ!」
確かに、インターフェイスを通じて得た知識でも女性の身体の方が効率が良いとあった。資料によればパワードスーツの開発でアメリカ国防省は油圧制御によるパワーソースを実用化しようとしたが、上手くいかなくって。日本では人工筋肉によるパワーソースを実用化したという。
ただ、欠点もあって人工筋肉は一種の生体組織なので、作動するためには人間の血液によるエネルギー源、つまりは糖類や脂肪の補給が必要であった。それで人工循環装置も開発されたそうだけど、手っ取り早い方法として生きている人間の身体に融合、つまりは血流を連結させる方が能率が上がるのを発見したんだという。だから機ぐるみは人工筋肉による装甲服ということらしかった。
「でも、なんであたいなの? クラスにはアスリートみたいなのがいるのに」
「それはね、あなたが平凡だからだよ。フツーの女の子をロボ娘にしてどこまで能力が上がるのかを実証するわけよ!」
その答えからすれば、私が人間のままではたいしたものではなかったということらしかった。
私は何となく聞いてみた。今の男女同権の時代に女ばっかり改造する意味が分からなっかたから。すると研究員七号は画面に男性型機ぐるみを見せてくれた。
「男は別のラボで研究しているわ。実は男性型はずっと昔から研究しているんだけど、うまくいかなくてね。ほら、男ってアソコの処理が難しいのよ。それに、此処だけの話、機ぐるみの人工筋肉は女性の身体に融合させる方が能率が良いのよ!」
確かに、インターフェイスを通じて得た知識でも女性の身体の方が効率が良いとあった。資料によればパワードスーツの開発でアメリカ国防省は油圧制御によるパワーソースを実用化しようとしたが、上手くいかなくって。日本では人工筋肉によるパワーソースを実用化したという。
ただ、欠点もあって人工筋肉は一種の生体組織なので、作動するためには人間の血液によるエネルギー源、つまりは糖類や脂肪の補給が必要であった。それで人工循環装置も開発されたそうだけど、手っ取り早い方法として生きている人間の身体に融合、つまりは血流を連結させる方が能率が上がるのを発見したんだという。だから機ぐるみは人工筋肉による装甲服ということらしかった。
「でも、なんであたいなの? クラスにはアスリートみたいなのがいるのに」
「それはね、あなたが平凡だからだよ。フツーの女の子をロボ娘にしてどこまで能力が上がるのかを実証するわけよ!」
その答えからすれば、私が人間のままではたいしたものではなかったということらしかった。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
機械娘の機ぐるみを着せないで!
ジャン・幸田
青春
二十世紀末のOVA(オリジナルビデオアニメ)作品の「ガーディアンガールズ」に憧れていたアラフィフ親父はとんでもない事をしでかした! その作品に登場するパワードスーツを本当に開発してしまった!
そのスーツを娘ばかりでなく友人にも着せ始めた! そのとき、トラブルの幕が上がるのであった。
AIアイドル活動日誌
ジャン・幸田
キャラ文芸
AIアイドル「めかぎゃるず」はレトロフューチャーなデザインの女の子型ロボットで構成されたアイドルグループである。だからメンバーは全てカスタマーされた機械人形である!
そういう設定であったが、実際は「中の人」が存在した。その「中の人」にされたある少女の体験談である。
ロボットウーマン改造刑を受けた少女
ジャン・幸田
SF
AI搭載型ロボットが普及した未来、特に技能のない人間たちは窮地に陥っていた。最小限の生活は保障されているとはいえ、管理され不自由なデストピアと世界は化していた。
そんな社会で反体制活動に参加し不良のレッテルを貼られた希美は保安処分として「再教育プログラム」を受けさせられ、強制的にロボットと同じ姿に変えられてしまった! 当局以外にはロボット以外の何者でもないと認識されるようになった。
機械の中に埋め込まれてしまった希美は、ロボットウーマンに改造されてしまった!
転校先は着ぐるみ美少女学級? 楽しい全寮制高校生活ダイアリー
ジャン・幸田
キャラ文芸
いじめられ引きこもりになっていた高校生・安野徹治。誰かよくわからない教育カウンセラーの勧めで全寮制の高校に転校した。しかし、そこの生徒はみんなコスプレをしていた?
徹治は卒業まで一般生徒でいられるのか? それにしてもなんで普通のかっこうしないのだろう、みんな!
人形の中の人の憂鬱
ジャン・幸田
キャラ文芸
等身大人形が動く時、中の人がいるはずだ! でも、いないとされる。いうだけ野暮であるから。そんな中の人に関するオムニバス物語である。
【アルバイト】昭和時代末期、それほど知られていなかった美少女着ぐるみヒロインショーをめぐる物語。
【少女人形店員】父親の思い付きで着ぐるみ美少女マスクを着けて営業させられる少女の運命は?
たとえこの身体が人でなくなっても
ジャン・幸田
SF
遠い未来のある町で一人の少女と一体のガイノイドが親子のように生活していた。ガイノイドは少女にとっていかなる存在だったのか?
新人類によって「保護動物」として、何世代も住民が1980年代の日本を繰り返されている人類保護区「セト」に一組の親子がいた。ママと8歳の娘のサラだ。二人は普通の平凡な日常を続けていたが、ママには重大な秘密があった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる