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(3)恵理改造!

56.素体処理(6)

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 水槽に入れられた私は意志を持たぬ人形のように漂っていた。その私の顔に研究員七号は呼吸用マスクを被せてから水槽の中に沈めてしまった。

 「一体何をしたのよ!」

 「あなたの全身脱毛と皮膚の洗浄強化のためよ。あなたはいいわよ、私の時は実証と称して意識があるまま措置を受けたんだから。だって、髪の毛が面白い様に抜けていったからね」

 そういって笑っていたけど、研究員七号も内臓が人間のようだというのだけはわかった。でも、本当に私をモノ扱いして嫌な気がした。

 動画は少し早送りされて、時間がある程度してから水槽から出された私の身体はマネキンのように変わり果てていた。表情もないし全身がペールピンクに染まっていた。

 「これで素体処理は完了、そのあとで下剤を投与してお腹の中身を出してもらったわよ。そこの場面はスカトロ映像だから割愛するわね。そして今あなたは機械子宮に入れたのよ」

 その機械子宮というのは外側は銀色のタンクをしているけど、中は柔らかい素材の内張をしていた。その中に私の身体を横にして蓋を閉めていた。

 「機械子宮って、なによ!」

 「だから、機ぐるみとあなたを融合する装置よ! 準備ができ次第あなたは生まれ変わるのよ!」

 研究員七号は不気味な響きが籠った声色だった。
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