ロボ娘（機ぐるみ）にされたおんなのこ！

（3）恵理改造！

48.フォーマット化！（3）

　「理恵ちゃん♡　ご機嫌どうでちゅか？」

　ふざけるな！　と言いたかったがまだ口は動かなかったすると、綾先生は少し反省しているようないないような事を言い出した。

　「ご機嫌ななめなの？　仕方ないわね、いま午前四時だからね。ごめんなさいね。でもね、こうやって意志を疎通しているという事は、あなたの脳漿とインターフェイスの融合に成功したという事なのよ。なんだって山川さんはインターフェイスに拒絶反応を起こしてもう大変なんだから！」

　拒絶反応？　いったい何なんだインターフェイスってと思っていると頭の中でイメージが現れた。インターフェイスとは生体脳の電気信号の読み取り装置で、脳組織の電気信号を解析することで今考えている事の大半を記録できる量子コンピューター内臓の装置だという。しかし、一体何のためなのよ！

　「綾先生、山川さんって大人しクラスでも目立たないじゃないの？　彼女にもさっきあたいにやったような事をしたわけなの？」

　「そうよ、でも彼女の脳組織はインターフェイスから伸びるマイクロコイル線に対し強力な拒絶反応を示したので、安全装置が働いてね・・・ちなみに彼女だけど治療中で三・四日で家に帰るるわよ」

　どうも綾先生は私の山川さんに対し心配している意志を読み取っていたようだ。