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(3)恵理改造!
37.恵理という名のロボ娘(1)
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設計図まで見せられたところで僕は気になった。そこまで教えて恵理は大丈夫だと。
「それはそうと、これから帰ってうちの親父やお袋にしゃべってしまうかもしれないぞ」
すると理恵は僕の頭を撫でてきた。彼女の手のひらはザラザラとした感触でだぶん触感センサーかなんかの突起物のようだった。
「それは大丈夫よ! ほら昼間にあたいがクラスメイトに何かをしゃべろうとして出来なかったことを覚えているかしら? あれはね、インターフェイスが察知して口止めしたからなのよ! 組織にとってまだ公にしてほしくない情報はリミッターが作動するのよ。でも、あたいとなら出来るのよ。もう翔太は組織に組み込まれているから。
ちなみに学校の先生も一部の保護者もインターフェイスを埋め込まれているから、SNSなんかに拡散することは出来なくなっているから。情報統制は既に行われているのよ」
そういって、今度は僕の身体を持ち上げた。それはいわゆるお姫様抱っこだった。体形は華奢な女の子なのに、小柄とはいえ男を軽々と持ち上げてしまった。
「どお、驚いた? この力はねあたいの身体を覆っている人工筋肉によるものなのよ。身体はね、機ぐるみを長期間装着しても問題ない様に調整されているし、オプションでいくらでも強化できるのよ」
恵理はその点では人間の範疇を離れていた。
「それはそうと、これから帰ってうちの親父やお袋にしゃべってしまうかもしれないぞ」
すると理恵は僕の頭を撫でてきた。彼女の手のひらはザラザラとした感触でだぶん触感センサーかなんかの突起物のようだった。
「それは大丈夫よ! ほら昼間にあたいがクラスメイトに何かをしゃべろうとして出来なかったことを覚えているかしら? あれはね、インターフェイスが察知して口止めしたからなのよ! 組織にとってまだ公にしてほしくない情報はリミッターが作動するのよ。でも、あたいとなら出来るのよ。もう翔太は組織に組み込まれているから。
ちなみに学校の先生も一部の保護者もインターフェイスを埋め込まれているから、SNSなんかに拡散することは出来なくなっているから。情報統制は既に行われているのよ」
そういって、今度は僕の身体を持ち上げた。それはいわゆるお姫様抱っこだった。体形は華奢な女の子なのに、小柄とはいえ男を軽々と持ち上げてしまった。
「どお、驚いた? この力はねあたいの身体を覆っている人工筋肉によるものなのよ。身体はね、機ぐるみを長期間装着しても問題ない様に調整されているし、オプションでいくらでも強化できるのよ」
恵理はその点では人間の範疇を離れていた。
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