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(2)ロボ娘ラボ
33.インターフェイス(6)
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「翔太、明日からよろしくね。学校では今まで通りにしてね。こんな姿でもあたいはあたい、人間なのよ中身の心と身体は」
そういって恵理はハグしてきた。もし、これが一学期までの恵理なら、何をするんだとはねつけたのかもしれないし、もしかすると何もできなかったかもしれない。でも、今は彼女が愛おしく感じていた。理由は分からないがこんな姿にされたのを憐みの眼差しで見ていたのかもしれない。それにしても彼女の身体の感触と言ったらなんといえばいいんだろうか、人間なのか人形なのかロボットなのか・・・
「わ、わかった恵理。今まで通り学校では過ごそう。それにしても、その恰好でいつまで過ごさないといけないのか?」
「それは、あたいも分からないわよ。でもね、此処だけの話。私のような姿にされているのは、この日本だけでも相当数いるみたいなのよ。その事実はマスコミもネットも報じていないのよ。そんな情報をリークしたとしても抹消されるだけなのよ」
恵理はそういうと、目の前の大きなモニターに何かを写した。それはなんかの設計のようだった。
「それって、まさか?」
それは、機ぐるみの構造図のようだった。いま恵理の心と身体を封印している存在だ。
「これが現実よ。既に量産されているそうよ。その気になれは一日当たり数十人単位で改造出来るそうよ」
数十人単位で改造? それはにわかに信じられなかった。
そういって恵理はハグしてきた。もし、これが一学期までの恵理なら、何をするんだとはねつけたのかもしれないし、もしかすると何もできなかったかもしれない。でも、今は彼女が愛おしく感じていた。理由は分からないがこんな姿にされたのを憐みの眼差しで見ていたのかもしれない。それにしても彼女の身体の感触と言ったらなんといえばいいんだろうか、人間なのか人形なのかロボットなのか・・・
「わ、わかった恵理。今まで通り学校では過ごそう。それにしても、その恰好でいつまで過ごさないといけないのか?」
「それは、あたいも分からないわよ。でもね、此処だけの話。私のような姿にされているのは、この日本だけでも相当数いるみたいなのよ。その事実はマスコミもネットも報じていないのよ。そんな情報をリークしたとしても抹消されるだけなのよ」
恵理はそういうと、目の前の大きなモニターに何かを写した。それはなんかの設計のようだった。
「それって、まさか?」
それは、機ぐるみの構造図のようだった。いま恵理の心と身体を封印している存在だ。
「これが現実よ。既に量産されているそうよ。その気になれは一日当たり数十人単位で改造出来るそうよ」
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