ロボ娘（機ぐるみ）にされたおんなのこ！

（2）ロボ娘ラボ

27.イン・ドリーム（3）

　理恵は胴体の素肌をさらけ出していた。その素肌は女の子らしい綺麗な白いものだった。ちなみに僕は興味本位で親父が購読しているちょっとエッチな女のハダカのグラビアを見たぐらいしかなかった。

　それはともかく、理恵の身体に泡立ったものが現れたのちに、それが塊になっていった。その塊が胸で成長するとブラジャーを引き裂いてドーム状の外骨格へと変化した。また変化は全身に及び、彼女の首から下はロボットになっていた。

　「す、すず、き君、あたいは人間を辞めるわ・・・」

　理恵は瞳に涙を浮かべこぼしながら僕の方に顔を向けた。そして彼女の顔は泡に覆われたかと思ったら無表情なロボットの顔そのものへと変化していた！　そのとき僕は何かを叫んだが自分でも意味が分からない事を叫んでいた。

　「翔太！　どうだった、あたいがロボット娘になるヴィジョンは？」

　僕が目を覚ました時、目の前には理恵の顔があった。それはロボット娘のフェイスガードのものだった。

　「ヴィジョン？　どういう意味だよ！　金城さ・・・じゃなかった理恵。それになんで夢の感想なんか聞くんだよ！」

　目を覚ました時、僕はさっき見た歯医者の治療台みたいなところに座っていた。その時、口の中に血の味の感覚がした。