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(2)ロボ娘ラボ

23.ラボへ(7)

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 綾先生はそのロボットと見つめ合ってからこう切り出した。

 「そうだねえ、みんな教えたら大変だからね。取りあえず時間がないからね! ということだから」

 そういって僕は恵理と一緒に案内された。それにしてもあのロボットの正体はなんだろうか気になって仕方なかった。

 無機質なコンクリートの壁には鋼鉄製の扉があり、まるで核シェルターかなんかのようだった。それについて綾先生はこんなことを説明し始めた。

 「このラボは我が研究所が日本各地10箇所に設置したひとつで、かつて採石場として使われた地下空間を活用しています。だから他のラボよりも規模はおおきいんですよ」

 そういえば、そんなこと聞いたことがあった。でも、ここは東京からも大阪からも遠く離れた田舎町、なんでわざわざそんなところに設置しているのか意味が分からなかった。

 僕は、さっきとは違い病院のような白い床と壁と天井に囲まれた通路を進んでいた。ところどころに監視カメラやモニターが付いていたり、アルファベットと数字がデタラメにつけられているようなドアの前を進んでいった。僕は引き返したかったが、前は綾先生、そして後ろは戦闘ロボみたいな奴に挟まれ勝手な行動が出来なかった。
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