メカゾーンからの脱出ゲームに参加せよ！

メカゾーンにようこそ

01・

　04号と呼ばれた少女は自分の事を思い出そうとしていた。でも、情報が錯綜していてはっきりとしなかった。ただ、分かるのは柔らかい肉体を持っていた事だけだった。自分の意志に関係なく歩き出した04号の機体、いや身体は大きな空間に移動した。そこには同じようなロボットがいた。しかし、その姿は04号とは大きく異なっていた。

　セルロイドドール、球形関節人形、ネコミミロボ、そして戦闘員。およそ人間に見えなかった。04号も含めた五体が揃ったところで、目の前の空間に巨大な立体ヴィジョンが出現した。そこには光が揺らぐ光景が映し出され、メッセージが聞こえてきた。

　「ようこそメカゾーンへ！　我はこの世界を統括する存在である。簡単に言えば管理人だろう。君たちは選ばれた少女である。今から三日前に肉体改造手術を施した。今はそれぞれロボットにしかみえない姿になってもらった。
　01号はメイドロボ、02号は球形関節人形型ロボ、03号はネコミミ少女ロボ、04号は家事専用ロボ、05号は戦闘員ロボだ。その姿はこの世界から脱出するか、死亡すれば元に戻る」

　5人は何が起きているのか分からなかった。分かるのは自分たちがロボットに改造されたという事だった。その時、02号が叫んだ。

　「なんなんよ！　なんの権利があって改造したのよ！　理由を話せ！　それに改造したというけど、覚えていないぞ！」

　すると管理人を名乗る声はクスクス笑いだした。

　「そんなに急ぐでない！　これから見せてやろう。君たちを改造する様子を！」

　すると、、目の前の立体ヴィジョンに五人の少女が映し出された。その五人はビキニのようなモノを纏って眠っていた。それってもしや？　五人が同様していた。自分たちが人間だった時の姿というのか？