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新入部員は野球素人!
弱小野球部(1)
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中国地方の山奥にある広島県立姫谷高校は生徒数が300人にも満たない学校であった。生徒も先生もいないので部活動クラブは少なかった。たがらラグビーのような大人数のスポーツ競技は出来なかったが、屋外の団体競技の部活として野球部があった。だが、人数は毎年10人程度しかおらず、毎年出場しているのが不思議な状態だった。当然のことながら一回戦敗退で目標は「コールド負け阻止」だった。
その野球部の伝統と言えるのが四番打者に「やまもとこうじ」を置く事だった。それは、姫谷高校の有る地域に「山本」姓が多いうえに、広島東洋カープの四番打者「山本浩二」にあやかっての事だった。どうせ負けるのなら相手に少しはビビらそうということだった。
だが、後に昭和最後の年となる春、一大事があった。三年生の「山本広治」が父親の林業の手伝いをしていた時に大怪我をしてしまった。全治三か月と判断され夏に出れる可能性がほとんどなった。しかも部員は7人しかいないので補充しなければ、試合すらできない状態だった。
野球部員たちが困っていたとき、良い情報が入って来た。新入生に「山本晃司」がいると! それに色ときめいた一同であったが、それがとんでもない事になるとは知る由もなかった。
その野球部の伝統と言えるのが四番打者に「やまもとこうじ」を置く事だった。それは、姫谷高校の有る地域に「山本」姓が多いうえに、広島東洋カープの四番打者「山本浩二」にあやかっての事だった。どうせ負けるのなら相手に少しはビビらそうということだった。
だが、後に昭和最後の年となる春、一大事があった。三年生の「山本広治」が父親の林業の手伝いをしていた時に大怪我をしてしまった。全治三か月と判断され夏に出れる可能性がほとんどなった。しかも部員は7人しかいないので補充しなければ、試合すらできない状態だった。
野球部員たちが困っていたとき、良い情報が入って来た。新入生に「山本晃司」がいると! それに色ときめいた一同であったが、それがとんでもない事になるとは知る由もなかった。
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