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珠緒のボディ

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 女が機械に入った時、目の前の赤い人影の珠緒が暁美に近寄ってきた。彼女の体表の露出部分はなく、全身隈なく水着の生地に覆われていた。彼女の身体ボディは全身タイツを纏っているようにしかみえなかった。だから、暁美は珠緒にこう聞いた。

 「珠緒ちゃんよね? それって見えているの?」

 珠緒の顔面はいるかのように少し鼻の部分が膨らんでいたが、眼球があるはずの眼窩がんかの窪みがあった。でも、そこも生地に覆われているので見えているように思えなかった。

 「見えている? 見えていないわはっきりとは。でもね感じるわよ暁美ちゃんの姿は。今のあなたはインナースーツ姿で、思っていたよりも胸が大きかったので、着やせするタイプだったので」

 見えていないけど感じる? 一体全体なんのこっちゃと思ったが、珠緒は暁美の手を取ると擦りだした。そのとき、暁美は衝撃を受けた。なんて心地よいのだろうと! 人間の姿をしていないのになんて良いんだろうかと!

 「どお、気持ち良いでしょ! もうすぐ着用すればもっと気持ち良さが分かるわよ。それに新しい人間の生まれ変わった気分になるわ。もう、ほんとう一生この姿でいきたいわよ」

 珠緒の声は淫靡な楽器が奏でる旋律のような感じがした。それは快楽の女神かもしかするとタナトスの女神なのか。でもそれは人間であることを捨てる事のように思えた、だから・・・

 「やっぱ、嫌よ! そんなの着用したくないよ! だからお願い解放してよ!」

 そう抵抗する暁美に珠緒は突然抱きついて来た!


 「それはなしよ! もうあなたの水着は準備しているのよ。あなたはグリーンの新型全身水着に覆われて生まれ変わるのよ」

 そのとき暁美は身体の中で訳の分からないマグマの鼓動を感じていた。身体の方は早く同じになりたいと願っているようだ。抱きついた珠緒は暁美の身体を愛撫しはじめた。彼女が触れる度に身体が熱くなるのを自覚した。これっていったいなに? まさか性的に興奮しているの? エッチな気分になるのは何故なの? 彼女のあたまの中はパニックになっていた。
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