やっと出来た彼氏がゼンタイフェチだったので私もゼンタイフェチになることにした。

ジャン・幸田

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7.彰と嘉奈と

繋がってしまった!

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 初体験というのは私にとって憧れではなかった。そんな甘いものではないと思っていたからだ。でもさすがに30歳目前までヴァージンというのは・・・男の場合、童貞だと魔法が使えるとかという冗談のような事を聞いたことがあるけど、女の場合は?

 話はそれたけど、目の前にいる彰は青い影人間にしか見えない。まあ私も向こうから見れば桃色の影人間に見える事だろう。私は桃色のゼンタイに覆われ、これから始める事に不安と期待が入り乱れていた。

 よく、週刊誌なんかにロストヴァージンがこんな感じだったよといった投稿が掲載されているけど、この世の中に最初のロストヴァージンの時に二人そろってゼンタイを着てやったなんてカップルは何組いるのだろうか? さすがにゼンタイフェチのミチルもしていないだろうね、やっぱり。

 普通のゼンタイと違い私たち二人が着ているゼンタイは下腹部の形状に沿っている凸凹ゼンタイだから結合できるものだった。それにしても、互いの姿はみえても表情が見えないというのはどういうものなんだろう・・・これって、やっぱフェチすぎて変態なプレイなんだろうね。

 二人はゼンタイでイチャイチャしていた。まあ、初めてなのでどんなふうにするものが正しいのかはわからないけど、少なくとも兄たちが持っていたアダルトビデオのエッチは、演出だから違うのは確かだと思っていたけど、なんだか私はいやらしい声を出すようになっていた! やっぱり私の身体の本能がそうさせるのかもしれなかった。

 それにしても、ゼンタイに覆われているので視覚や聴覚などの感覚が鈍くなる半面、触感は増幅されるので、なんともいいがたい感触であった。私の目には私の身体を弄ぶ青い影がうっすらと見えていたが、そいつがすることは私の意識をおかしくさせていた!

 「いい、これからいくよ!」

 彰がそう言ったとき、私の全身から汗が噴き出してゼンタイがぴったり張り付いたようになっていた。そして口周りはよだれを吸収した生地のせいで呼吸しずらくなっていた。私の呼吸は荒々しくなっていったが、興奮も入っていたように思う。

 その時、私の股間に激痛が走った! 彰のアソコを受け入れてしまったからだ! こんな受け入れ方ってあるのだろうかな、ゼンタイの生地に覆われたアソコが入るだなんて・・・

 そして彰は腰を振り始めた! これってやっぱり変態行為よね! だいたい、見えないのを良いことに始めるなんて!
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