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キャサリン起動!
特殊なボディ
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母親におもちゃにされている時キャサリンは変な事に気付いた。機械娘に調整された時、外骨格は硬い素材だったはずなのに、いま触られてなぜ触り心地がいいだの柔らかいだのという感想なのか? どうも一度気を失った後に再起動するまでになんらかのオプションをつけられていたのかもしれないようだった。
それはともかく、母親のアツコの愛撫は厚かましいと思うほど執拗だった。それはまるで可愛いネコをナデナデして悦に入っている少女のようだった。その行為によって娘の生体は素肌の上を撫でられているようで気色悪い心地を味あっているのもしらずに。本当ならここで ”あんたの娘になんてエッチな事をするのよ!” と切れたいところだったが、それは叶わない事であった。今は自我を持っていても表現することは許されず、身体も制御システム優先で自由にならない機械娘だから。
アツコの愛撫から解放されたキャサリンであったが、その後も子供に同じように触りまくってしまいうんざりといった感じだった。そのあとはガイノイド・ショーでもやり始めるのだろうかと思うぐらい群衆が集まったので、すっかり内臓はくたびれてしまった。
結局、三時間以上も商店街を歩きまわされてワゴンに戻ったときはすっかり辺りは暗くなっていた。当然内臓は疲労困憊であったがガイノイドスーツの制御システムは容赦なく身体を強制的に動かしていたので、もうグロッキー状態だった。
「あーら、キャサリンの内臓たら疲れたの? あなた内臓の肉体年齢21歳だったんじゃないのかしらん? まだまだ若いのにね!」
プリスの明るい声にキャサリンはうんざりしていた。あんたみたいに一年中機械娘になっているわけじゃないのよ、まだ半日もたっていないから慣れていないのよ! と反撃したかったがくたびれていてする気にもならなかった。そんなバテたキャサリンを乗せたワゴンはどこかの工場の倉庫の中に入った。そして降りてみると黒い人影が二体出迎えてくれた。
「?????」
キャサリンは訳が分からなかった。それは顔のないマネキンのようなもので、全身が妖しく黒光していた。しかも股間には男のシンボルであるあれがぶら下がっていた!
「これから機械娘シリーズの新作を撮影するのよ! そこのお二人は生体ラバースーツを着たオスカーヒューマンよ! これから機械娘とエッチしてもらうのよ!」
「そうですか・・・お二人はアンドロイドですか?」
「ノン! ノン! 二人とも人間よ内臓は! これからの撮影のために朝から生体ラバースーツ姿に改造したのよ。そうそう片方の細い方は女だからね!」
プリスが女だと言った方は確かに肩のラインが細く胸に膨らみがあって腰も女性らしかったが、股間にはあってはならぬものがぶら下がっていた。これってレズものの撮影をするわけなの?
「わかりました。ひょっとして私のボディってこの人たちの撮影するために・・・なにかしたのですか?」
「ピンポーン! そうよ! だってラバースーツとまぐわっている時に機械娘が濡れていないとおかしいでしょ!」
プリスの分かるようでわからない理屈を聞かされキャサリンにされたクルミの心はあきれ果てていた。
それはともかく、母親のアツコの愛撫は厚かましいと思うほど執拗だった。それはまるで可愛いネコをナデナデして悦に入っている少女のようだった。その行為によって娘の生体は素肌の上を撫でられているようで気色悪い心地を味あっているのもしらずに。本当ならここで ”あんたの娘になんてエッチな事をするのよ!” と切れたいところだったが、それは叶わない事であった。今は自我を持っていても表現することは許されず、身体も制御システム優先で自由にならない機械娘だから。
アツコの愛撫から解放されたキャサリンであったが、その後も子供に同じように触りまくってしまいうんざりといった感じだった。そのあとはガイノイド・ショーでもやり始めるのだろうかと思うぐらい群衆が集まったので、すっかり内臓はくたびれてしまった。
結局、三時間以上も商店街を歩きまわされてワゴンに戻ったときはすっかり辺りは暗くなっていた。当然内臓は疲労困憊であったがガイノイドスーツの制御システムは容赦なく身体を強制的に動かしていたので、もうグロッキー状態だった。
「あーら、キャサリンの内臓たら疲れたの? あなた内臓の肉体年齢21歳だったんじゃないのかしらん? まだまだ若いのにね!」
プリスの明るい声にキャサリンはうんざりしていた。あんたみたいに一年中機械娘になっているわけじゃないのよ、まだ半日もたっていないから慣れていないのよ! と反撃したかったがくたびれていてする気にもならなかった。そんなバテたキャサリンを乗せたワゴンはどこかの工場の倉庫の中に入った。そして降りてみると黒い人影が二体出迎えてくれた。
「?????」
キャサリンは訳が分からなかった。それは顔のないマネキンのようなもので、全身が妖しく黒光していた。しかも股間には男のシンボルであるあれがぶら下がっていた!
「これから機械娘シリーズの新作を撮影するのよ! そこのお二人は生体ラバースーツを着たオスカーヒューマンよ! これから機械娘とエッチしてもらうのよ!」
「そうですか・・・お二人はアンドロイドですか?」
「ノン! ノン! 二人とも人間よ内臓は! これからの撮影のために朝から生体ラバースーツ姿に改造したのよ。そうそう片方の細い方は女だからね!」
プリスが女だと言った方は確かに肩のラインが細く胸に膨らみがあって腰も女性らしかったが、股間にはあってはならぬものがぶら下がっていた。これってレズものの撮影をするわけなの?
「わかりました。ひょっとして私のボディってこの人たちの撮影するために・・・なにかしたのですか?」
「ピンポーン! そうよ! だってラバースーツとまぐわっている時に機械娘が濡れていないとおかしいでしょ!」
プリスの分かるようでわからない理屈を聞かされキャサリンにされたクルミの心はあきれ果てていた。
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