機械娘フェチ作品撮影!

ジャン・幸田

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機械娘にされるのよ!

機械娘になる時って痛いのですか?

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 私は機械娘になるために必要なことをしていた。それは「人間」として食べたものを消化器官から追い出すこと。要は下剤を飲み浣腸をしたのだ。そうしないと、機械娘にされ外骨格に覆われた時に、いろいろ不都合だからだ。

  前の日に夕食を絶食してと言われていたのにも関わらず、小腹が空いて思わずビスケットをかじってしまった私は、念入りに中のモノを出す努力をしなければいけなかった。正直な話、バリウムを飲んで胃の検査をする方がマシだと思った。だって、こんなにスタッフがいる前でトイレとスタジオを往復するんだもの、ハダカで!

 「もう少し待ってねキャサリン。スーツの準備も出来たし、装着前にあなたの身体を消毒するからね」

  プリスは私にすり寄ってきた。この時の彼女に、私はある種の違和感を感じていた。そう……なんだかレズの女性を見ているような。あとで知ったことだけど、プリスに入っているカナコは既婚者なのに、機械娘になっているとなぜか性的嗜好がバイセクシュアルになってしまうという。

 「そうですか……ところで機械娘になる時って痛いのですか?」

  私はそれが不安だった。アミの言っていた、「機械娘になる時には全身の毛穴という毛穴を針で刺されるような痛みを感じる」という言葉と、彼女がクレアになる際に上げていた、悲鳴とも快楽ともつかない淫らな声。それが気になったのだ。

 「あなたそれが心配なの? でも大丈夫よ! 人間の女の子クルミちゃんが、キャサリンに生まれ変わる時に受ける措置は、何ともいえない快楽よ!
  微妙にずれてるかもしれないけど、ランナーズハイと言ったらいいのかな? ただ走るだけだから苦しいように思えるけど、それが快感に転換すると言うでしょ。
  機械娘になるため、様々な機械と一体化する時は、心身ともに大きな負担がかかるけど、何度経験しても気持ちいいものよ!
  まあ、私は一年間このプリスの外骨格に閉じこもっているけど、もし脱いだとしてもまたすぐに戻りたいわね。本当に気持ちいいんだから機械娘は!」

 そう熱弁をふるうプリスだけど、一年もその姿でいるのだから妙に説得力があった。機械娘になるための外骨格、ガイノイドスーツは、入っていると快適らしい。着用する時はそれなりに苦痛があるけど、一度着てしまえば気持ちいいようだった。

  クレアになったアミも似たような事を言っていたし、機械娘フェチの動画に登場した女の子も、機械と一体化する時の表情が何とも言えないものだった。それってオーガズムってことなのかしら?
  その時プリスの背後から、別の外骨格系ガイノイドが近づいて来た。
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