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(5)志桜里新型美少女着ぐるみを試着
人形さんよ!
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わたし志桜里は窮屈な首の部分に身体を通していたとき、これって産道を通るみたいなものなんだと勝手な想像をしていた。こんな窮屈な事をしないといけない着替えなんて初めての体験だった。
むかし流行したレーサー・レーザーとかいう競泳水着は着用するのが難しかったという話を思い出していた。あれは確かポリウレタンやラバーなどのフィルム状の素材を張り付けて作っていたので伸びないし着ると張り付くので難しかったというものだった。
でも、今着ている見たこともない肌タイは薄いけどかなり良く伸びるフォーエイ素材なのでまだ何とかなりそうだった。しかも手足を通す度になじんでいったのが気持ち良かった。
「志桜里、なんで全身50箇所以上も採寸したのか分かったわ。こんなにフィットさせるということだったのね」
愛梨は悪戦苦闘しながらそう言っていた。私は開口部を顔に合わせてみるとそこには顔以外人形さんのようになった彼女がいた。すると私に近寄って来た。
「なんか・・・お人形さんみたいわね。ちょっといいかな触ってみても」
そういって愛梨は私の肩から胸そして腰に手をまわし始めた。それってセクハラのような感じだった。
「あのう、愛梨・・・なんかエッチよそれって」
「そうねえ・・・そうよねえ。なんならあなたもしてみたら?」
その時わたしは気持ちよくなっていた。でも、これじゃあ全身タイツを着て愛撫するのが気持ちいいゼンタイフェチみたいじゃないのよ! そう感じていたけどたしかに肌タイに覆われた彼女の身体を触ると気持ちよかった。
愛梨は少しふっくらとした女の子だから、触ると結構弾力があった。だから触ると気持ちよくなるけど、肌タイに覆われているのでさらに良い触感をしていた。思わずわたしは愛梨を撫でまわしてしまったけど、彼女の表情はまるで喉を触られ悦に入っているネコのようになっていた。
「そうねえ、なんといったらいいのかな? 昔子供の時にこうやって着せ替えお人形さんを触ったことがあったわね。なんか優しい気持ちになれるわね」
「そうなの? そうなの? わたし人形じゃないわよ!」
「そうねえ・・・でも、これから似たようなモノになるんじゃないのよ愛梨! わたしらあのマスクを被るのだからね」
その時、育枝さんが隣の部屋からカートに乗せて基美と紘子の着ぐるみマスクを持ち込んでいた。それを被れば等身大の人形になってしまうから。
「おふたりさん! 気に入ってくれたその肌タイ? なんか、それってものすごく開発費がかかったそうよ! わたしも着て仲間に入れてほしいぐらいわね。ちょっといいかしら?」
そういって育枝さんはわたしと愛梨の身体を触り始めた。ふたりとも肌タイがシワもよらずにフィットしていて、生まれた時からこんな肌だったような感じがするほどだった。完全に皮膚と一体化しているようになっていた。
「育枝さん! わたし着せ替え人形なんでしょ! はやくお洋服を着たいよ!」
愛梨は少しふざけたような調子でいった。いまの私たちは美少女着ぐるみに変身する途中だから早く完成させなければならないんだと。だからカートの上に置かれた服を着始めた。それはアニメ版アルテミスの美少女で二人の私服に設定されている衣装だった。
八十年代に流行したファッションだったのでどこか違和感があったけど、考えてみたらお母さんが若い時に着ていたかもしれないんだよね、これって。そして弘樹の母さんも。なんだって二人の母親は姉妹だから・・・
むかし流行したレーサー・レーザーとかいう競泳水着は着用するのが難しかったという話を思い出していた。あれは確かポリウレタンやラバーなどのフィルム状の素材を張り付けて作っていたので伸びないし着ると張り付くので難しかったというものだった。
でも、今着ている見たこともない肌タイは薄いけどかなり良く伸びるフォーエイ素材なのでまだ何とかなりそうだった。しかも手足を通す度になじんでいったのが気持ち良かった。
「志桜里、なんで全身50箇所以上も採寸したのか分かったわ。こんなにフィットさせるということだったのね」
愛梨は悪戦苦闘しながらそう言っていた。私は開口部を顔に合わせてみるとそこには顔以外人形さんのようになった彼女がいた。すると私に近寄って来た。
「なんか・・・お人形さんみたいわね。ちょっといいかな触ってみても」
そういって愛梨は私の肩から胸そして腰に手をまわし始めた。それってセクハラのような感じだった。
「あのう、愛梨・・・なんかエッチよそれって」
「そうねえ・・・そうよねえ。なんならあなたもしてみたら?」
その時わたしは気持ちよくなっていた。でも、これじゃあ全身タイツを着て愛撫するのが気持ちいいゼンタイフェチみたいじゃないのよ! そう感じていたけどたしかに肌タイに覆われた彼女の身体を触ると気持ちよかった。
愛梨は少しふっくらとした女の子だから、触ると結構弾力があった。だから触ると気持ちよくなるけど、肌タイに覆われているのでさらに良い触感をしていた。思わずわたしは愛梨を撫でまわしてしまったけど、彼女の表情はまるで喉を触られ悦に入っているネコのようになっていた。
「そうねえ、なんといったらいいのかな? 昔子供の時にこうやって着せ替えお人形さんを触ったことがあったわね。なんか優しい気持ちになれるわね」
「そうなの? そうなの? わたし人形じゃないわよ!」
「そうねえ・・・でも、これから似たようなモノになるんじゃないのよ愛梨! わたしらあのマスクを被るのだからね」
その時、育枝さんが隣の部屋からカートに乗せて基美と紘子の着ぐるみマスクを持ち込んでいた。それを被れば等身大の人形になってしまうから。
「おふたりさん! 気に入ってくれたその肌タイ? なんか、それってものすごく開発費がかかったそうよ! わたしも着て仲間に入れてほしいぐらいわね。ちょっといいかしら?」
そういって育枝さんはわたしと愛梨の身体を触り始めた。ふたりとも肌タイがシワもよらずにフィットしていて、生まれた時からこんな肌だったような感じがするほどだった。完全に皮膚と一体化しているようになっていた。
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