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(7)「アルテミスの美少女たち」のコスプレイベント列車
見ていかないかと誘われたけど
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「ところでお二人さんはどこに行くの?」
美玖は二人に聞いた。
「仙養高原です。僕たちは親戚の家に向かっていまして」
弘樹はとっさにウソをいった。まさかイベントの美少女着ぐるみの「内臓」になるなんていえないから。
「そうなんだ。これからイベント列車に乗るのよ。周りにもそれらしい人がいるけど”アルテミスの美少女たち”のコスプレイベントなのよ。一緒の列車は無理だけど終点の仙養高原駅で撮影イベントがあるのよ。時間があったら見に来てくれないかな? まあ話しかけても返事は出来ないけどね」
美玖はどうも一緒のイベント列車に乗るようであった。今日のイベントはファンの集いであるとともに成海先生が好きなコスプレ参加も募っていた。それには着ぐるみ部門もあった。
「そうなのですね。でも、行けないですね。私たちの祖父が迎えに来てくれるので待たせたら悪いから」
志桜里は残念そうにいった。もちろん彼女もウソをいっていた。ファンの集いに参加するオフィシャルな着ぐるみの内臓になるとはいえなかった。もしかすると美玖と鉢合わせになる可能性もあったが、今回の着ぐるみは長時間着用型なのでイベント終了まで脱げない構造であったのでばれないかもしれなかった。
「そお、残念ね。じゃあSNSのアカウントがここに書いてあるから見てくれたらうれしいな。フォローしてくれたらなおさらうれしいから」
美玖はレイヤーとしての名刺をわたして駅前ロータリーを後にした。この日のイベントはコスプレ参加者が着替える場所は駅から少し離れた場所にあった。それと反対方向に二人は歩きだした。そして指定された駅近くの雑居ビルへと消えていった。そこには鳴海先生とアイリス製作所の面々が待っていた。
「ギリギリね! 本当主役が最後だなんてね」
成海先生は少しイライラしているようだった。
「それはそうと、着替えてね。もちろん着ぐるみにお二人さん」
川相はそういって別々の部屋に案内したがそこにはスタッフと既に着ぐるみ姿になっているオフィシャルな参加者がいた。
「それじゃあ脱いでね。そうそう、君は男の子だから少々苦しいかもしれないけど勘弁してね」
川相は弘樹に告げた。弘樹の役はヒロインで主役の真里亜。背格好はイメージに近くて華奢でも身体は男だ。膨らんでいるところは膨らんでいないし、要らないものもあるわけだ。だから・・・
「俺に女装しろってことでしょ。しかも完全な女の身体みたいになれと」
事前にそのことを聞かされていた弘樹は不安であった。
美玖は二人に聞いた。
「仙養高原です。僕たちは親戚の家に向かっていまして」
弘樹はとっさにウソをいった。まさかイベントの美少女着ぐるみの「内臓」になるなんていえないから。
「そうなんだ。これからイベント列車に乗るのよ。周りにもそれらしい人がいるけど”アルテミスの美少女たち”のコスプレイベントなのよ。一緒の列車は無理だけど終点の仙養高原駅で撮影イベントがあるのよ。時間があったら見に来てくれないかな? まあ話しかけても返事は出来ないけどね」
美玖はどうも一緒のイベント列車に乗るようであった。今日のイベントはファンの集いであるとともに成海先生が好きなコスプレ参加も募っていた。それには着ぐるみ部門もあった。
「そうなのですね。でも、行けないですね。私たちの祖父が迎えに来てくれるので待たせたら悪いから」
志桜里は残念そうにいった。もちろん彼女もウソをいっていた。ファンの集いに参加するオフィシャルな着ぐるみの内臓になるとはいえなかった。もしかすると美玖と鉢合わせになる可能性もあったが、今回の着ぐるみは長時間着用型なのでイベント終了まで脱げない構造であったのでばれないかもしれなかった。
「そお、残念ね。じゃあSNSのアカウントがここに書いてあるから見てくれたらうれしいな。フォローしてくれたらなおさらうれしいから」
美玖はレイヤーとしての名刺をわたして駅前ロータリーを後にした。この日のイベントはコスプレ参加者が着替える場所は駅から少し離れた場所にあった。それと反対方向に二人は歩きだした。そして指定された駅近くの雑居ビルへと消えていった。そこには鳴海先生とアイリス製作所の面々が待っていた。
「ギリギリね! 本当主役が最後だなんてね」
成海先生は少しイライラしているようだった。
「それはそうと、着替えてね。もちろん着ぐるみにお二人さん」
川相はそういって別々の部屋に案内したがそこにはスタッフと既に着ぐるみ姿になっているオフィシャルな参加者がいた。
「それじゃあ脱いでね。そうそう、君は男の子だから少々苦しいかもしれないけど勘弁してね」
川相は弘樹に告げた。弘樹の役はヒロインで主役の真里亜。背格好はイメージに近くて華奢でも身体は男だ。膨らんでいるところは膨らんでいないし、要らないものもあるわけだ。だから・・・
「俺に女装しろってことでしょ。しかも完全な女の身体みたいになれと」
事前にそのことを聞かされていた弘樹は不安であった。
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