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(1)コスプレ会場の出会い
基美の中の人
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イベントの終了直前、蛍の光でも流れてくるような雰囲気の中、祭りが終わろうとしていた。終了間際になると会場の撤収作業や帰宅する人の流れが加速度的に速くなっていた。
俺は女子更衣室前に座り込んで今日デジカメで撮影した画像をチェックしていた。俺は子供のころからの夢であるカメラマンになるために写真の専門学校に通っているのでそれなりのカメラを持っていたので、見るだけでも大変な作業になっていた。
今日とった写真の中で気になったのはやはり基美だった。そのとき中の人はどんなのかを想像していた。
こんな巨人娘の着ぐるみに入るぐらいだから、本当はかなりの不細工な顔ではないかと想像して少し怖かった。でも怖いもの見たさという言葉もあるから、騙されたと思って待つことにした。
会場が閉まる直前。場内のアナウンスも繰り返しになり始めたころ、俺は機材を箱に収納する作業をしていたとき、後ろから聞いたことのような声がした。その声は俺に対し発せられたものだった。
「弘樹くん、おひさしぶりね」
その声は従姉妹の志桜里だ。彼女は結構かわいい顔と声をしているので従姉妹じゃなかったら結婚したいとおもっていたほどだった。結婚できなかったのは家族が従兄妹同士の結婚をタブーとしていたからだ。そうそう、彼女は身長が俺よりもずっと高かった。
「なんだ志桜里ちゃんじゃないか。いつコミックフェスに来たんだよ。もうすぐ閉まるというのに」
「わたし。最初からいたよ。弘樹君の姿を何度も見たし、カメラをいろんな人に向けたりしてね」
「何度も? 君の姿みなかったよ。そんなに見ていたんなら声をかけてくれてもよかったのに」
「見ていたはずよ、ねえ成海さん!」
志桜里に成海と呼ばれた女は大きな荷物をカートに押していた。しかしこの女、マリー・サリヴァンによく似ていた。すると、まさか? そう思っているとカートを押していた女が疑問を解いてくれた。
「いったじゃないのよ、この子が大岩基美の中の人よ! あんた自分の従姉妹だとは気が付かなかったんだ。まあ分かってもらったら困るところだったけどさ」」
じ、自分は従姉妹の志桜里が中の人をやっているのだと気が付かなかったんだ。しかし、ある思いが芽生えていた。志桜里が基美に変身する様子をつぶさに見てみたいと! 俺は頼み込んでみることにした。駄目もとで!
俺は女子更衣室前に座り込んで今日デジカメで撮影した画像をチェックしていた。俺は子供のころからの夢であるカメラマンになるために写真の専門学校に通っているのでそれなりのカメラを持っていたので、見るだけでも大変な作業になっていた。
今日とった写真の中で気になったのはやはり基美だった。そのとき中の人はどんなのかを想像していた。
こんな巨人娘の着ぐるみに入るぐらいだから、本当はかなりの不細工な顔ではないかと想像して少し怖かった。でも怖いもの見たさという言葉もあるから、騙されたと思って待つことにした。
会場が閉まる直前。場内のアナウンスも繰り返しになり始めたころ、俺は機材を箱に収納する作業をしていたとき、後ろから聞いたことのような声がした。その声は俺に対し発せられたものだった。
「弘樹くん、おひさしぶりね」
その声は従姉妹の志桜里だ。彼女は結構かわいい顔と声をしているので従姉妹じゃなかったら結婚したいとおもっていたほどだった。結婚できなかったのは家族が従兄妹同士の結婚をタブーとしていたからだ。そうそう、彼女は身長が俺よりもずっと高かった。
「なんだ志桜里ちゃんじゃないか。いつコミックフェスに来たんだよ。もうすぐ閉まるというのに」
「わたし。最初からいたよ。弘樹君の姿を何度も見たし、カメラをいろんな人に向けたりしてね」
「何度も? 君の姿みなかったよ。そんなに見ていたんなら声をかけてくれてもよかったのに」
「見ていたはずよ、ねえ成海さん!」
志桜里に成海と呼ばれた女は大きな荷物をカートに押していた。しかしこの女、マリー・サリヴァンによく似ていた。すると、まさか? そう思っているとカートを押していた女が疑問を解いてくれた。
「いったじゃないのよ、この子が大岩基美の中の人よ! あんた自分の従姉妹だとは気が付かなかったんだ。まあ分かってもらったら困るところだったけどさ」」
じ、自分は従姉妹の志桜里が中の人をやっているのだと気が付かなかったんだ。しかし、ある思いが芽生えていた。志桜里が基美に変身する様子をつぶさに見てみたいと! 俺は頼み込んでみることにした。駄目もとで!
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