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初夜にアレを拒否されたけど仕方がないといえる
親族たちの狼狽
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二人を無理やり結婚させた親族たちは酒に酔いしれいていた。二人を結婚させれば大きな利益を得られるから。ふたりとも、とある上位貴族の末裔であったが、いずれの家も断絶扱いになっていた。そこで貴族院典礼局に2つの家を再興するように働きかけして婚姻によって復活するはずだった。条件が両家の血を引いているもの同士の婚姻だったから。
なぜ、そんな条件になったかというと、両家には複雑な法的紛争があって、話し合いが平行線だった過去があり、いまさら復活されても国のほうが困るので、無理な条件を出したのだ。その条件をクリアするため、ふたりとも別々の婚約者がいたのに無理やり引き離してくっつけようとしたのである。
翌朝、新郎新婦の寝室には見知らぬ男女二組がいた。てっきり結婚初夜の儀式をしていると思っていた親族たちは狼狽した。二人はどこにいったんだと! すると、片方の男が説明した。
「新郎の方から頼まれたんです。初夜のアレをしているように誤魔化してくれと。その間に駆け落ちをするからと。そしたら新婦も同じことを考えていて、同じように依頼していたわけです。それで、俺等が楽しんでいたのですが、いつバレるかと思っていたら朝まで大丈夫だったわけで。そうそう、ふたりとも別々の国に逃げている頃です。探すのは難しいかと」
それを聞いた親族はそれでも探そうとしたが、無駄だった。本当に二人は別々の国、しかも違う大陸に渡っていたのだ。探すだけでも莫大な費用がかかるのは明らかだった。そのため、親族たちはあきらめすしかなかった。
「あんたたちも、自分たちの打算で二組の愛し合っている男女を引き離したバチがあたったんですな。まあ、あとは政府に頼み込んでみたら? まあ無駄でしょうけど」
そういって、二組の男女は去っていった、狼狽し燃え尽きて灰になった親族を残して。
なぜ、そんな条件になったかというと、両家には複雑な法的紛争があって、話し合いが平行線だった過去があり、いまさら復活されても国のほうが困るので、無理な条件を出したのだ。その条件をクリアするため、ふたりとも別々の婚約者がいたのに無理やり引き離してくっつけようとしたのである。
翌朝、新郎新婦の寝室には見知らぬ男女二組がいた。てっきり結婚初夜の儀式をしていると思っていた親族たちは狼狽した。二人はどこにいったんだと! すると、片方の男が説明した。
「新郎の方から頼まれたんです。初夜のアレをしているように誤魔化してくれと。その間に駆け落ちをするからと。そしたら新婦も同じことを考えていて、同じように依頼していたわけです。それで、俺等が楽しんでいたのですが、いつバレるかと思っていたら朝まで大丈夫だったわけで。そうそう、ふたりとも別々の国に逃げている頃です。探すのは難しいかと」
それを聞いた親族はそれでも探そうとしたが、無駄だった。本当に二人は別々の国、しかも違う大陸に渡っていたのだ。探すだけでも莫大な費用がかかるのは明らかだった。そのため、親族たちはあきらめすしかなかった。
「あんたたちも、自分たちの打算で二組の愛し合っている男女を引き離したバチがあたったんですな。まあ、あとは政府に頼み込んでみたら? まあ無駄でしょうけど」
そういって、二組の男女は去っていった、狼狽し燃え尽きて灰になった親族を残して。
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