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双頭の蛇
変なものを見つけた
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大正時代のことだった。あぜ道で子供が見つけたものが気色悪いものだと家に持って帰ってきた。それは頭が二つある蛇だった。
「これきっと神の使いだよ、臭いけど」
「いや違う悪魔の違うのか? ただそれとも何かの祟りのまえぶれじゃねーんかよ」
親子は、そんなことを言っていたけど、そう言っても埒が明かないので。誰か蛇について詳しいことを聞こうかということになった。
それで町の中学の先生のところに持って行って調べてもらうように頼んだ。その双頭の蛇を調べて先生はいやらしい目をしてこんなこと言った。
「そういつはのう、ただ二匹の蛇がくっついただけだよ」
「どういうことですか、それは?」
「腐ってから干物みたいになったから、分かりにくいが、ほれ、胴が二つあるのがわかるだろ?」
「そうですよね・・・背骨みたいなのが二本あるみたいだし」
「こいつらは2匹で交尾をしていたんだよ、交尾って蛇の場合は腰・・・といったらいいんか、そこが交配するんだよ生殖器があってな。きっと2匹は、さや愛し合ってたのさ 卵を産むためにな で興奮したんだろうな蛇もな。
その最中に、何が起きたか知らないけどさ、2匹揃って死んだんだぞ。くっついたままでさ! あんたは蛇が交尾するところあんた見たことねえんか?」
「いや、そんなの見たことないな、あーそういうことですか」
男は先生に言われたことは納得したが、一番説明に困ったのが子供に対してなんて説明するのかであった。まさか、雌雄の交尾など包み隠さずそのようなことを言えなかった。そこで子供にはこう言ってごまかした。
「いやあの蛇はの先生が言うにはちょっと珍しいもんだから東京の帝国大学に送って調べるそうだよ」
子供はその場はそれで納得していたが困ったのはその後だった。
「ねえ父ちゃんあの蛇どうなったのかな何かわかったの?」
そういった元父親はまあ仕方なく本当のことを言おうかとも思ったけど 一計を案じてこんなことを言った
「そのうちわかるってことよ、きっとそれまで分かるようになったら教えてあげようね
その場はそうしのいだ。
「これきっと神の使いだよ、臭いけど」
「いや違う悪魔の違うのか? ただそれとも何かの祟りのまえぶれじゃねーんかよ」
親子は、そんなことを言っていたけど、そう言っても埒が明かないので。誰か蛇について詳しいことを聞こうかということになった。
それで町の中学の先生のところに持って行って調べてもらうように頼んだ。その双頭の蛇を調べて先生はいやらしい目をしてこんなこと言った。
「そういつはのう、ただ二匹の蛇がくっついただけだよ」
「どういうことですか、それは?」
「腐ってから干物みたいになったから、分かりにくいが、ほれ、胴が二つあるのがわかるだろ?」
「そうですよね・・・背骨みたいなのが二本あるみたいだし」
「こいつらは2匹で交尾をしていたんだよ、交尾って蛇の場合は腰・・・といったらいいんか、そこが交配するんだよ生殖器があってな。きっと2匹は、さや愛し合ってたのさ 卵を産むためにな で興奮したんだろうな蛇もな。
その最中に、何が起きたか知らないけどさ、2匹揃って死んだんだぞ。くっついたままでさ! あんたは蛇が交尾するところあんた見たことねえんか?」
「いや、そんなの見たことないな、あーそういうことですか」
男は先生に言われたことは納得したが、一番説明に困ったのが子供に対してなんて説明するのかであった。まさか、雌雄の交尾など包み隠さずそのようなことを言えなかった。そこで子供にはこう言ってごまかした。
「いやあの蛇はの先生が言うにはちょっと珍しいもんだから東京の帝国大学に送って調べるそうだよ」
子供はその場はそれで納得していたが困ったのはその後だった。
「ねえ父ちゃんあの蛇どうなったのかな何かわかったの?」
そういった元父親はまあ仕方なく本当のことを言おうかとも思ったけど 一計を案じてこんなことを言った
「そのうちわかるってことよ、きっとそれまで分かるようになったら教えてあげようね
その場はそうしのいだ。
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