メイコンな彼女に振り回されて

ジャン・幸田

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一章・二人暮らしの意味

同衾?

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 僕たちは同じ部屋で眠ることになった。でも幽霊って・・・眠ることはないんじゃ?

 そう思っていると美齢は、パジャマ姿になっていた!

 「それって? 」

 「きまっているじゃない、新婚なのよ私達は!」

 「新婚っていたって・・・」

 「そうねえ、エッチはできないわね。あたし実体はないからね。元の体は灰になっているしね」

 「灰?」

 「そうよ! でも終わったことだしね。本当なら骸骨になってでも追いかけないといけなかったけど、霊体だけになったから。修行していたので、いろんなことができるわ。こんなふうにね」

 そういうとパジャマ姿だった美齢は一瞬でセクシーなランジェリー姿になった!

 「え、なに?」

 「ほら、形から入ろうと思ってね。せっかく夫婦なのだから、せめてムードだけでもね。ちょっとご褒美よ」

 そういって美齢は抱きついてきたけど、透けているのだからと思っているとなんか重量を感じた。まるで抱き合っているようだった。

 「へー、男の人って体硬いんだね、あなたって鍛えていないけど、それなりなのね」

 「な、なんで君は触れるのだ?」

 「ちょっとした技でね。詳しいことを説明すると難しいし時間もかかるから、やめとくわ。簡単にいうと物理的攻撃に使うためよ。だからこういうこともできるは!」

 その時、僕は美齢の女の子らしい香りと身体を感じた。これってエッチな気分にならない男はいないと思うほどだった。まるで幽霊ではなく生身の女の子とふれあっている気がした。そんな下心を抱いて持っていると美齢は、眠そうな顔をした。

 「ちょっと、気持ちよくなった?・・・ あれ? 失敗かな眠くなったわ・・・朝までおやすみなさい・・・身体にエッチなことはしないで、ちょうだ・・・」

 そういって彼女は眠り込んでしまった。でも、幽霊って眠るものなんだとおもったが、身体が覆いかぶさったままのように感じてしまい、僕の方は興奮して中々眠れなかった。
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