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一章・二人暮らしの意味
儚い嫁
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本当に幽霊と結婚してしまうとは! 美齢は実体が存在しないのに、他の人には実体があるように見えた。だから人込みの中で、ぶつかりそうになったと思ったら彼女の身体を一瞬すり抜けてしまい、驚く人もいた。驚いても一瞬で気のせいだと思ったのか、すぐ置いてきぼりになった。
「これからどうするんだ?」
「きまっているじゃないの。あなたの部屋に行くわ。心配しなくても大丈夫だから。私は実体がないから、食事もいらないし、着替えだって見え方を変えればいいからね」
「着替えか・・・でも、なんかしんどいけど」
「それはすまないね。あなたの霊力を少し分けてもらっているから」
「霊力? それってやばくないか?」
「少しやばいかもね。だから早く宿敵を倒すわ。いま、他の人に探してもらっているのよ」
「そうなのか・・・」
そう話す彼女の姿は可愛らしいし、素敵だといえた。いままで彼女なんか真面に出来なかった自分の本音からすれば。生きていた時に出会いたかったであった・
「そうそう、宿敵を倒したら私、成仏できるから。そうすればあなたとの婚姻関係解消だから。それまではよろしくね」
彼女は楽しそうに言うが、僕からすれば彼女は儚い存在のように思えた。
「これからどうするんだ?」
「きまっているじゃないの。あなたの部屋に行くわ。心配しなくても大丈夫だから。私は実体がないから、食事もいらないし、着替えだって見え方を変えればいいからね」
「着替えか・・・でも、なんかしんどいけど」
「それはすまないね。あなたの霊力を少し分けてもらっているから」
「霊力? それってやばくないか?」
「少しやばいかもね。だから早く宿敵を倒すわ。いま、他の人に探してもらっているのよ」
「そうなのか・・・」
そう話す彼女の姿は可愛らしいし、素敵だといえた。いままで彼女なんか真面に出来なかった自分の本音からすれば。生きていた時に出会いたかったであった・
「そうそう、宿敵を倒したら私、成仏できるから。そうすればあなたとの婚姻関係解消だから。それまではよろしくね」
彼女は楽しそうに言うが、僕からすれば彼女は儚い存在のように思えた。
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