進学できないので就職口として機械娘戦闘員になりましたが、適正は最高だそうです。

ジャン・幸田

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少女は機械をまとうことに!

6 候補生(2)

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 今、地球は自治を認められているが「国際紛争によって人類が滅亡するのを防ぐため」として、征服者によって激しい内政干渉を受けていた。兵器の所有は制限され、核兵器などは廃絶させられていた。もっとも、初期に強力な放射線によって使い物にならないようになっていたが。そんな征服者が地球人類に供与したのは各種のハードスーツだった。星間航行技術などを移転しない中、例外中の例外だった。もっとも理由はあるようであったが・・・

 目の前にいるシノブは征服者に選ばれた候補生の一人だ。どのような人間が適合するかなどの情報は開示されていないが、適合すれば目の前のような機械を纏った姿になるわけだ。その姿に憧れるかどうかは適合には関係ないとのことであるが。

 私たちを乗せたバスは空中に舞い上がった。外観はカモフラージュに過ぎなかった。実は日本にある征服者のキャンプの所在地は秘密で、誰も知らなかった。バスはあっという間に海へと出ていた。

 「ようこそ、皆さん。これから向かうキャンプは宇宙母艦の一つです。太平洋のある地点にあります。ちなみに東に向かっているのでもうすぐ日が暮れます」

 出発したばかりなのに、高かったお日様は水平線近くになり夕闇が迫っていた。相当沖合に行ってしまったようだ。そして、急降下するとバスはどこかに吸い込まれたような気がしたところで、停止した。ここまで五分もかからなったようだ、私たちはシノブに案内された。そういえば、バスに乗っていた他の人を見ている余裕はなかったけど、この人たちって私の仲間なの、それともライバルなのだろうか?
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