進学できないので就職口として機械娘戦闘員になりましたが、適正は最高だそうです。

少女は機械をまとうことに！

３機械化人類部隊

　この地球を保護下においた星間国家連合はいったいどのようなものか？　それは多くの人類は知らされていなかった。ただ、確実なのは圧倒的な科学力を持っていることが知らされていた。

　あの日、多くの国が降伏したが、一部の地球全体に対する覇権主義に邁進していた権威主義国は最後まで抵抗した。しかし発射した核兵器搭載のミサイルは瞬時に空間移動し首都上空で炸裂し、海上の機動部隊は一瞬で砂漠に転移し、航空機は推進装置が消失し地上へ着地した。そういえば、今ではゴビ砂漠で原子力空母が遊園地になっているそうだ。

　それはともかく、目についた機械化人類部隊は、適合する者に機械スウツと呼ばれるパワードスーツを着用させた部隊だった。その部隊は星間国家連合の配下であり、場合によっては地球人に許されない他の恒星系に派遣される事もある。そのため、人気は高かったし高収入が約束されていた。

　「青砥朱音くん！　君は無理だよ！　学校の成績は下のほうだし・・・そんなの応募できないじゃないんか？」

　失礼なことをいいながらも、進路指導官はタブレットで問い合わせをしてくれた。すると困惑した顔でいった。

　「おい！　学科試験も面接もないそうだ。その代わり身体検査だけだそうだ。でも、会場は・・・自己負担で、ここから遠いが、採用されたら一時金でこれだけくれるそうだ！」

　そういって見せられた金額を見て朱音は・・・それって父親の半年分の手取りと一緒じゃん！