[R18] 父にだまされ人形娘にされた娘! 奈緒美からナオミに

ジャン・幸田

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(2)人形娘になるために

030.人形娘になるための子宮

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 私の身体は既に人形のようになっていた。度重なる強制されたセックスによって身も心もボロボロになっていたうえ、全身の毛が剃られ最早人間の女性という感覚がなくなっていたからだ。

  そのぼろぎれのようになった私をストレッチャーからMIOとリエの二人が持ち上げて、人形化プラントにあるカプセルに挿入する作業をしていた。
 私にはもう抵抗する気力が失せていたが、それもこれも身も心も空っぽになっていたからだ。この時、意識はあっても思考能力が極端に落ちて、茫然自失といった感じだった。

  「やれやれ、人間として過ごせる最期の時かもしれないのに、この娘たらボーとしているだけだね。この前に改造した娘はこの中に入れられてもなお泣き叫んでいたのに、信じられないね」

  「MIO、それは言いすぎですわ。彼女は私と所長とセックスしたので心身とも疲労しているのですわ。今度の人形娘はハードな任務が数多く与えられるので、わざと性的感覚を開発したのですわ。これから彼女が人形娘になれば性格も変わりますわ」

  「そんなもんかな。まあ指示通りに人形娘にしていきましょ! 」

  そういってMIOはタブレットからナオミを人形化する工程表を呼び出していた。それを早くスクロールして確認した。その姿は奈緒美を優しくエスコートしていたものは一切なくなっていて、改造機械そのものだった。

  「ええと、人形娘でもドール系なので、マイクロマシーンのタンクはD5を選択して、筋肉の加工はこっちの装置を使うのだから・・・」

  そうやって確認している間、リエは私の顔を見ていた。後から聞いた話によればその時のわたしは実の父に強姦されたショックなのか、瞳に生気はなく口からよだれを流していたという。
 また股間からは精液が流れ出ていたのでリエはそれをダスター(雑巾)でふき取ってくれた。

  なぜ父が私を強姦した理由をリエは知っていた。それは避けられない事であったが、その事を誰にも話す事は許されていなかった。
 それに何故娘の私を裏切るようなウソの理由を告げて私を人形娘になる決心をつけさせた理由も同様だった。傍から見れば父にだまされたのは明白だった。だが、なぜそんな事をした理由はその時は全く知らなかった。

  確認作業が終わりMIOは私の肩を持ちリエは足を持って、人形娘に調整するカプセルに入れはじめた。このカプセルに入れられた女性が次に出る時は人形になっている。それ故、研究所内ではこのカプセルの事を『子宮』と呼んでいた。そこで人形娘が誕生するためだ。

  「奈緒美、この『子宮』に入ったらあなたは人形娘に生まれ変わるわよ。ものすごい苦痛を感じるけど人形娘になったら性格も変わるし人生が明るくなるわ」

  ミオは話しかけたが、私はもう特に反応しなかった。その時の私はさしずめこれから調理される魚のような感じだった。瞳に生気はなく体に力がはいっていなかった。

  直立した姿勢でカプセルに入れられた私は窮屈だなあと感じた。このカプセルは十字架のようになっていたので、キリストのように手を広げた姿勢になっていた。カプセルのハッチが閉められたとき人間の姿を捨てる時のカウントダウンが始まったが、私の脳裏には全く何も意識は浮かんでいなかった。
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