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(0)引きこもり少女
004.父親は一体なにを?
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父の大桃秀夫はおかしな人だった。こんな辺鄙なところに研究所を構えていたけど、いったい何を研究しているのか具体的に教えてもらったことはなかった。
ただ大学の推薦入試の時に両親の事を聞かれるかもしれないからといったら、高性能パワードスーツの内部機構を研究しているといわれた。でも、よくわからない事には変わりなかった。
わたしは白い部屋で何分いたのか分からなかったけど、暇なので父の事を考えていた。父はどこにでもいるような中年オヤジだった。頭髪は薄く禿げかかっていて、お腹が出ていた。顔つきは・・・わたしとあまり似ていなかった。ひいていえば外見だけは真面目そうだった。それはうわべだけだった。だって下ネタが好きだったからだ!
世間の相場は知らないけどエッチな事ばかりいっているような人であった。だからドスケベな話題をふってくるので、娘のわたしはいつも悩んでいた。だって、他の同級生にこんな父の事をいっていいはずはない、恥ずかしいからだ!
また母は最近失踪(父は事情を知っているようだけど教えてくれない)してしまったけど、それは父に愛想を尽かしてしまったからだとの思っていた。
まあ、娘のわたしが引きこもりになったのも原因かもしれないので、強く責められないけど、おかげで家の事ばかりしなければいけなくなった。暇つぶしには丁度よかったけど。
しばらくすると、ノックされ父の声が聞こえてきて、ようやく私は解放された。父が迎えに来てくれたのだ。しかし異様な事があった。私が中から出ると、いつの間にはそこは自宅の地下室だった。
「奈緒美! お前にガレージに近づくなと言っていなかったかよ? あそこは時々地下に資材を箱に入れてもらうための施設があるといっていただろ! 父さんは困ったんだ、本当に」
父はそういったけど、そんなに入ってほしくなかったら家の敷地と同じようにフェンスで囲めばいいのにと思った。
「困ったって、さっきの人形みたいな人たちに? いったい、あの人たちはなんなのよ!」わたしは少し切れ気味に言ってしまった。
「あれかあ・・・ついに見られたんだな。迂闊だなあいつらも。いくら侵入者といっても見せなくてもいいのにさあ。まあ、いままで侵入者はそのままで返すなといったから仕方ないか」
そういうと父はそのまま地下室から上にわたしを連れて行った。
わたしの家は平屋であまり大きな家でなかった。昔の農家を改築したような建物で築年数が不明という代物だった。だから痛みが目立っているので、子供のころから友達を連れてきたことはなかった。
もっとも、この家に入るには二重になったフェンスのゲートをくぐらないといけなかったので、同級生から収容所みたいなどといわれていた。
取りあえずわたしは父にお茶を入れてあげた、すると父はとんでもないことを言い始めた。
「奈緒美。お前、今の自分ではない存在になってもらえないかな?」
ただ大学の推薦入試の時に両親の事を聞かれるかもしれないからといったら、高性能パワードスーツの内部機構を研究しているといわれた。でも、よくわからない事には変わりなかった。
わたしは白い部屋で何分いたのか分からなかったけど、暇なので父の事を考えていた。父はどこにでもいるような中年オヤジだった。頭髪は薄く禿げかかっていて、お腹が出ていた。顔つきは・・・わたしとあまり似ていなかった。ひいていえば外見だけは真面目そうだった。それはうわべだけだった。だって下ネタが好きだったからだ!
世間の相場は知らないけどエッチな事ばかりいっているような人であった。だからドスケベな話題をふってくるので、娘のわたしはいつも悩んでいた。だって、他の同級生にこんな父の事をいっていいはずはない、恥ずかしいからだ!
また母は最近失踪(父は事情を知っているようだけど教えてくれない)してしまったけど、それは父に愛想を尽かしてしまったからだとの思っていた。
まあ、娘のわたしが引きこもりになったのも原因かもしれないので、強く責められないけど、おかげで家の事ばかりしなければいけなくなった。暇つぶしには丁度よかったけど。
しばらくすると、ノックされ父の声が聞こえてきて、ようやく私は解放された。父が迎えに来てくれたのだ。しかし異様な事があった。私が中から出ると、いつの間にはそこは自宅の地下室だった。
「奈緒美! お前にガレージに近づくなと言っていなかったかよ? あそこは時々地下に資材を箱に入れてもらうための施設があるといっていただろ! 父さんは困ったんだ、本当に」
父はそういったけど、そんなに入ってほしくなかったら家の敷地と同じようにフェンスで囲めばいいのにと思った。
「困ったって、さっきの人形みたいな人たちに? いったい、あの人たちはなんなのよ!」わたしは少し切れ気味に言ってしまった。
「あれかあ・・・ついに見られたんだな。迂闊だなあいつらも。いくら侵入者といっても見せなくてもいいのにさあ。まあ、いままで侵入者はそのままで返すなといったから仕方ないか」
そういうと父はそのまま地下室から上にわたしを連れて行った。
わたしの家は平屋であまり大きな家でなかった。昔の農家を改築したような建物で築年数が不明という代物だった。だから痛みが目立っているので、子供のころから友達を連れてきたことはなかった。
もっとも、この家に入るには二重になったフェンスのゲートをくぐらないといけなかったので、同級生から収容所みたいなどといわれていた。
取りあえずわたしは父にお茶を入れてあげた、すると父はとんでもないことを言い始めた。
「奈緒美。お前、今の自分ではない存在になってもらえないかな?」
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