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(5)人形娘教育
054.困ぱいのなかで
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ナオミはリエの肩を持って二人で歩いていた。この時、リエのビキニアーマーの下腹部部分が壊れて露になっていたのに気付き、ナオミは持っていた布を腰に巻いてあげた。
「本当に身体中ヌルヌルだね。なんか寒天かんてんの中に閉じ込められていた果物みたいになっているわね。それにイヤラシイけどリエのアソコ、ズブズブになっているね。ところでリエ、さっきは語尾に”わ”が、つかなかったけどどうしてかな?」
「それは、わからないわ。でも、あの時私は何かリミットが外れたような気がしたわ。それにしても、私の自我が壊されなくてよかったわ」
「自我が壊れる? それってリエの電脳が破壊される寸前だったというわけなの」
「そうですわ。私の電脳は第二世代電脳で、死に掛けた生体脳をナノマシーンで電脳化したのですわ。だから自我を破壊しようとするのは、やりやすいのですわ。まあ壊れてもある程度までは再建可能ですわ」
「じゃあ、危なかったというわけだったの。助けられて本当によかったわ」
「でもね、怒られるかもしれないけど、本当は触手に犯され気持ちよかったですわ」
「気持ちよかった? それって人形娘の女の子て変態ということになるじゃないの?」
「そう、変態ですわ。もう人間ではないですわ。だから問題ありませんですわ」
そうリエがいうので、アーカイブにアクセスして先ほどのリエの体験を追体験すると、激しい苦しみと痛みを感じつつも、快感らしきものを全身で受けていた事がわかった。
「わかったリエ。あの触手は快楽地獄に引きずり込んで精神を破壊するものだったのよ! だから罠だったのよ」
「そう思いますわ。でも触手じゃなくてあなたとなら同じ事をされても嬉しかったと思いますわ。そうそう、本当は人形娘は人間の男性となら無条件に快楽を受けることは出来ますよ」
そういって、リエはナオミの顔に手を添えた。そして軽く頬ずりをした。人形娘の顔面はソフトで弾力があるが表情は変わらないし温もりを感じても、喜怒哀楽を感じることはない。ましては涙を流すことはありえなかった。
「でもね、わたしはレズではないのでやっぱり男の人と恋愛したかったわ。でも今の姿じゃそれも無理よね。私たちは第三者から見れば人形ですわ」
そのリエの言葉にナオミは気が重くなっていた。父に言われ借金で研究所と家を取られるといわれ、人形娘になる事に同意したけど、少し後悔していた。人形娘になって得たものも多かったが、失ったものも少なくなかった。人間らしい顔の表情と身体の皮膚、そして貞操と人間として自己決定する自由など・・・
「ナオミ、城門が見えてきましたわ。あそこを通過すればエンディングですわ」
「ようやく終わりってことよね。ところでこの仮想現実の意味ってなんかあったの」
「そうですわ、まあ所長の趣味だと思いますわ」
「所長? あのエロ親父どこまでスケベな事を娘にやらすんじゃよ?」
人形娘に改造されたナオミは、何故か所長に対して心の中でタメ口を言うようになっていた。
「本当に身体中ヌルヌルだね。なんか寒天かんてんの中に閉じ込められていた果物みたいになっているわね。それにイヤラシイけどリエのアソコ、ズブズブになっているね。ところでリエ、さっきは語尾に”わ”が、つかなかったけどどうしてかな?」
「それは、わからないわ。でも、あの時私は何かリミットが外れたような気がしたわ。それにしても、私の自我が壊されなくてよかったわ」
「自我が壊れる? それってリエの電脳が破壊される寸前だったというわけなの」
「そうですわ。私の電脳は第二世代電脳で、死に掛けた生体脳をナノマシーンで電脳化したのですわ。だから自我を破壊しようとするのは、やりやすいのですわ。まあ壊れてもある程度までは再建可能ですわ」
「じゃあ、危なかったというわけだったの。助けられて本当によかったわ」
「でもね、怒られるかもしれないけど、本当は触手に犯され気持ちよかったですわ」
「気持ちよかった? それって人形娘の女の子て変態ということになるじゃないの?」
「そう、変態ですわ。もう人間ではないですわ。だから問題ありませんですわ」
そうリエがいうので、アーカイブにアクセスして先ほどのリエの体験を追体験すると、激しい苦しみと痛みを感じつつも、快感らしきものを全身で受けていた事がわかった。
「わかったリエ。あの触手は快楽地獄に引きずり込んで精神を破壊するものだったのよ! だから罠だったのよ」
「そう思いますわ。でも触手じゃなくてあなたとなら同じ事をされても嬉しかったと思いますわ。そうそう、本当は人形娘は人間の男性となら無条件に快楽を受けることは出来ますよ」
そういって、リエはナオミの顔に手を添えた。そして軽く頬ずりをした。人形娘の顔面はソフトで弾力があるが表情は変わらないし温もりを感じても、喜怒哀楽を感じることはない。ましては涙を流すことはありえなかった。
「でもね、わたしはレズではないのでやっぱり男の人と恋愛したかったわ。でも今の姿じゃそれも無理よね。私たちは第三者から見れば人形ですわ」
そのリエの言葉にナオミは気が重くなっていた。父に言われ借金で研究所と家を取られるといわれ、人形娘になる事に同意したけど、少し後悔していた。人形娘になって得たものも多かったが、失ったものも少なくなかった。人間らしい顔の表情と身体の皮膚、そして貞操と人間として自己決定する自由など・・・
「ナオミ、城門が見えてきましたわ。あそこを通過すればエンディングですわ」
「ようやく終わりってことよね。ところでこの仮想現実の意味ってなんかあったの」
「そうですわ、まあ所長の趣味だと思いますわ」
「所長? あのエロ親父どこまでスケベな事を娘にやらすんじゃよ?」
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