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(一)魔女の箒星は突然に
”メタルノイドの罠”の原稿
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「あなたの”メタルノイドの罠”と名づけられた原稿ですが、あれってSF小説のものだとおもったのですけど」
美優はそういいながら編集長から預かってきたお茶菓子と缶コーヒーを手渡した。
「あんたのとこの編集長。わしの好みを知っているんじゃないか! わしもむかしは頻繁に原稿のオファーがあったんだけど、この”メタルノイドの罠”はわしが夢で見たはなしなんだ。
それで、新作として出版しようとしたんだが妨害にあってね。それ以来、わしは一切の新作を出版できなくなったんだ。そうそう電子書籍もネット小説もだ。だから妨害を受けたはこれから本当におきることだからと思っている」
「そういうことは・・・でも、おかしいじゃないですか、うちの編集部にはそんな圧力かかっていないようですが」
「それはなあ、あんたの雑誌は超三流誌だからじゃないかな? それとももう実行直前だからじゃないかな」
「そんな! まさか人類が機械生命体と同化させられるだなんて起きるというのですか、あなたは! そんなの信じられない」
「それもそうだな。でも、あの魔女の箒星は一体何しにきたのだと思う? 目的もなしにあんな巨大な宇宙船が六隻も地球にやってくるわかないだろう。そうさ、あいつらは人類を機械化生命体に人工進化させる目的でやってきたんだ。
まあわしは大丈夫だろうけど、君のように若い人間は餌食になってしまうぞ」
そういうと、国府田は美優にある原稿の束を見せた。それはゲラ刷りと呼ばれるものだった。
美優はそういいながら編集長から預かってきたお茶菓子と缶コーヒーを手渡した。
「あんたのとこの編集長。わしの好みを知っているんじゃないか! わしもむかしは頻繁に原稿のオファーがあったんだけど、この”メタルノイドの罠”はわしが夢で見たはなしなんだ。
それで、新作として出版しようとしたんだが妨害にあってね。それ以来、わしは一切の新作を出版できなくなったんだ。そうそう電子書籍もネット小説もだ。だから妨害を受けたはこれから本当におきることだからと思っている」
「そういうことは・・・でも、おかしいじゃないですか、うちの編集部にはそんな圧力かかっていないようですが」
「それはなあ、あんたの雑誌は超三流誌だからじゃないかな? それとももう実行直前だからじゃないかな」
「そんな! まさか人類が機械生命体と同化させられるだなんて起きるというのですか、あなたは! そんなの信じられない」
「それもそうだな。でも、あの魔女の箒星は一体何しにきたのだと思う? 目的もなしにあんな巨大な宇宙船が六隻も地球にやってくるわかないだろう。そうさ、あいつらは人類を機械化生命体に人工進化させる目的でやってきたんだ。
まあわしは大丈夫だろうけど、君のように若い人間は餌食になってしまうぞ」
そういうと、国府田は美優にある原稿の束を見せた。それはゲラ刷りと呼ばれるものだった。
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