8 / 17
ニャオのデータバンク
2-3
しおりを挟む
災害に見舞われたあと、ミャオが釣りをしていた海は流入してきた木や泥水などに汚染され、魚が釣れないようになった。そのためミャオは海に直接入って魚を採ろうとしていた。
ミャオのボディは錆びだらけで防水加工をされていても海水に浸かっても大丈夫なのか心配な状態だった。ミャオを覆う外骨格は錆びまみれで元のボディ表面は盛り上がっているように見えた。その時まで満足なメンテナンスなど出来ているはずもないので、ある意味危険な行為であった。
それでもミャオが海に入ったのは猫たちのためだった。豪雨災害から以降は多くの猫たちがミャオの元から去っていったが、一匹だけ例外がいた。キジネコの子猫だ。少なくともその子だけは去ってほしくなかったから。あの遠い記憶にあった子猫とうり二つだったから。
海の中を歩こうとしたが、浮力がないので沈みながら進むようになった。ミャオの稼働システムは生体組織への電気刺激と化学反応で行われているので、短い時間なら大気に依存しなくても問題なかった。だから海へ潜るのは人間のように息づきしなくてもできた。ただ、機体が持ちこたえるのかは不明だった。
海に潜った時、視覚センサーなどは濁った海水の中に潜む魚介類を見つけ出すことが出来なかった。そのときだった、またしても記憶が蘇って来るではないか!
ミャオのボディは錆びだらけで防水加工をされていても海水に浸かっても大丈夫なのか心配な状態だった。ミャオを覆う外骨格は錆びまみれで元のボディ表面は盛り上がっているように見えた。その時まで満足なメンテナンスなど出来ているはずもないので、ある意味危険な行為であった。
それでもミャオが海に入ったのは猫たちのためだった。豪雨災害から以降は多くの猫たちがミャオの元から去っていったが、一匹だけ例外がいた。キジネコの子猫だ。少なくともその子だけは去ってほしくなかったから。あの遠い記憶にあった子猫とうり二つだったから。
海の中を歩こうとしたが、浮力がないので沈みながら進むようになった。ミャオの稼働システムは生体組織への電気刺激と化学反応で行われているので、短い時間なら大気に依存しなくても問題なかった。だから海へ潜るのは人間のように息づきしなくてもできた。ただ、機体が持ちこたえるのかは不明だった。
海に潜った時、視覚センサーなどは濁った海水の中に潜む魚介類を見つけ出すことが出来なかった。そのときだった、またしても記憶が蘇って来るではないか!
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説

ロボットウーマン改造刑を受けた少女
ジャン・幸田
SF
AI搭載型ロボットが普及した未来、特に技能のない人間たちは窮地に陥っていた。最小限の生活は保障されているとはいえ、管理され不自由なデストピアと世界は化していた。
そんな社会で反体制活動に参加し不良のレッテルを貼られた希美は保安処分として「再教育プログラム」を受けさせられ、強制的にロボットと同じ姿に変えられてしまった! 当局以外にはロボット以外の何者でもないと認識されるようになった。
機械の中に埋め込まれてしまった希美は、ロボットウーマンに改造されてしまった!


機械娘として転移してしまった!
ジャン・幸田
SF
わたしの名前、あれ忘れてしまった。覚えているのはワープ宇宙船に乗っていただけなのにワープの失敗で、身体がガイノイドになってしまったの!
それで、元の世界に戻りたいのに・・・地球に行く方法はないですか、そこのあなた! 聞いているのよ! 教えてちょうだい!

機械娘フェチ作品撮影!
ジャン・幸田
SF
わたし、とあるプロダクションに所属するモデルだったの。一応十八禁作品出演OKとしていたけど、恥ずかしかったの。
そいで顔出ししないでもいいという撮影があったので行ってみると、そこでわたしはロボットのようになれということだったの。わたしはガイノイドスーツフェチ作品に出演することになった。
AIアイドル活動日誌
ジャン・幸田
キャラ文芸
AIアイドル「めかぎゃるず」はレトロフューチャーなデザインの女の子型ロボットで構成されたアイドルグループである。だからメンバーは全てカスタマーされた機械人形である!
そういう設定であったが、実際は「中の人」が存在した。その「中の人」にされたある少女の体験談である。

メタルノイド・シンドローム
ジャン・幸田
SF
20××年、はるか彼方より人工物体が飛来し地球を周回する軌道を巡るようになった。
その日を境に恐ろしい災いが世界各地で起きた! 人類が突如として機械化される病”メタルノイド・シンドローム”が蔓延し始めたのだ。
軌道上の人工物体が関与しているのは間違いなかったが、人類を機械化する理由とは? 機械化された人類に未来があるのか?

機械娘の機ぐるみを着せないで!
ジャン・幸田
青春
二十世紀末のOVA(オリジナルビデオアニメ)作品の「ガーディアンガールズ」に憧れていたアラフィフ親父はとんでもない事をしでかした! その作品に登場するパワードスーツを本当に開発してしまった!
そのスーツを娘ばかりでなく友人にも着せ始めた! そのとき、トラブルの幕が上がるのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる