5 / 17
ニャオの日常
1-4
しおりを挟む
雨は三日三晩続いた。その間、猫たちの避難場所に球体はなっていた。ミャオはただ猫たちのせわをしていたように、一緒にいた。球体の内部は猫たちの排せつ物などの臭いが充満したが、機械として数値で認識するだけの彼女にはまったく動揺することは無かった。
雨が上がった後、外の世界は元のように戻ったわけではなかった。川が氾濫し木々の間を押し流したため、様子が一変していた。そしてミャオがいつものように釣りに行こうとしたら、定位置に行くまでの防波堤が崩れていた。そのため、ミャオはいつも以上に時間がかかってしまった。そして釣り糸を垂らそうとしたが、海には陸から押し流されてきた木々が浮かび海水は泥色へと変わり果てていた。当然のことだが釣りは出来なかった。
ミャオについて来た猫たちは催促するが、魚を釣れない彼女に対し不満だとばかりに八つ当たりし始めた。そしてしばらくすると猫たちは去っていった、一匹を残して。それはキジネコの子猫だった。その子猫を抱き上げるとミャオは静かに遠くを見つめ始めた。
彼女のデータバンクは人間だった時から続く膨大な記憶が残っているはずであったが、その記憶はクローズされていた。しかし、ある記憶が蘇った。その記憶は小さな手で子猫を抱いている時のものだった。それは少女だった
、人間だった時の記憶が蘇った!
雨が上がった後、外の世界は元のように戻ったわけではなかった。川が氾濫し木々の間を押し流したため、様子が一変していた。そしてミャオがいつものように釣りに行こうとしたら、定位置に行くまでの防波堤が崩れていた。そのため、ミャオはいつも以上に時間がかかってしまった。そして釣り糸を垂らそうとしたが、海には陸から押し流されてきた木々が浮かび海水は泥色へと変わり果てていた。当然のことだが釣りは出来なかった。
ミャオについて来た猫たちは催促するが、魚を釣れない彼女に対し不満だとばかりに八つ当たりし始めた。そしてしばらくすると猫たちは去っていった、一匹を残して。それはキジネコの子猫だった。その子猫を抱き上げるとミャオは静かに遠くを見つめ始めた。
彼女のデータバンクは人間だった時から続く膨大な記憶が残っているはずであったが、その記憶はクローズされていた。しかし、ある記憶が蘇った。その記憶は小さな手で子猫を抱いている時のものだった。それは少女だった
、人間だった時の記憶が蘇った!
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説

ロボットウーマン改造刑を受けた少女
ジャン・幸田
SF
AI搭載型ロボットが普及した未来、特に技能のない人間たちは窮地に陥っていた。最小限の生活は保障されているとはいえ、管理され不自由なデストピアと世界は化していた。
そんな社会で反体制活動に参加し不良のレッテルを貼られた希美は保安処分として「再教育プログラム」を受けさせられ、強制的にロボットと同じ姿に変えられてしまった! 当局以外にはロボット以外の何者でもないと認識されるようになった。
機械の中に埋め込まれてしまった希美は、ロボットウーマンに改造されてしまった!



機械娘として転移してしまった!
ジャン・幸田
SF
わたしの名前、あれ忘れてしまった。覚えているのはワープ宇宙船に乗っていただけなのにワープの失敗で、身体がガイノイドになってしまったの!
それで、元の世界に戻りたいのに・・・地球に行く方法はないですか、そこのあなた! 聞いているのよ! 教えてちょうだい!
AIアイドル活動日誌
ジャン・幸田
キャラ文芸
AIアイドル「めかぎゃるず」はレトロフューチャーなデザインの女の子型ロボットで構成されたアイドルグループである。だからメンバーは全てカスタマーされた機械人形である!
そういう設定であったが、実際は「中の人」が存在した。その「中の人」にされたある少女の体験談である。
機械娘フェチ作品撮影!
ジャン・幸田
SF
わたし、とあるプロダクションに所属するモデルだったの。一応十八禁作品出演OKとしていたけど、恥ずかしかったの。
そいで顔出ししないでもいいという撮影があったので行ってみると、そこでわたしはロボットのようになれということだったの。わたしはガイノイドスーツフェチ作品に出演することになった。

メタルノイド・シンドローム
ジャン・幸田
SF
20××年、はるか彼方より人工物体が飛来し地球を周回する軌道を巡るようになった。
その日を境に恐ろしい災いが世界各地で起きた! 人類が突如として機械化される病”メタルノイド・シンドローム”が蔓延し始めたのだ。
軌道上の人工物体が関与しているのは間違いなかったが、人類を機械化する理由とは? 機械化された人類に未来があるのか?

機械娘の機ぐるみを着せないで!
ジャン・幸田
青春
二十世紀末のOVA(オリジナルビデオアニメ)作品の「ガーディアンガールズ」に憧れていたアラフィフ親父はとんでもない事をしでかした! その作品に登場するパワードスーツを本当に開発してしまった!
そのスーツを娘ばかりでなく友人にも着せ始めた! そのとき、トラブルの幕が上がるのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる