わたしにゼンタイなんて着せないでよ、もう変態！

わたしにゼンタイ姿で歩かせないでよ！ 編

9.お外でゼンタイというのは

　多分であるが、多数意見ではゼンタイでお外を歩くとという行為は一種異常なモノとみなされると思う。あのボディーラインにピットした姿、そして下着のような水着でもないような、そんな格好で人前に晒すなんて！　恥ずかしいんじゃないのかと！

　だから変態じゃないかとレッテル貼りされるだろう。そんなゼンタイ姿を披露するっていうのは、度胸と言うか何と言うか、顔がもし見えていたら絶対できないと思う。まあ、全頭マスクなら顔なんて分からないけど。

　シンジの目的はそんなゼンタイを着た集団が、別荘地から近くのお洒落な商店街まで歩くというものだ。聞いた話ではそんなシンジの行動に対してゼンタイ愛好家の間でも賛否が分かれているんだという。

　シイジの説明によれば、たとえば鉄道ファンとカテゴリーがあってもその中でも好きなものが違うというのだ。具体的には列車に乗るのが好き、列車の写真を撮るのが好き、列車の模型を製作したり走らせたりするのが好き、などだ。

　だからゼンタイ愛好家でも、着るのが好き、パフォーマンスが好き、そしてチョメチョメするのが好き・・・なんて分かれるんだという。中には見るのが好きで人にゼンタイを着せて逸に入っているのもいるんだという。だから好きな部分が違うんだという。だから、外を出歩くなんて行為は密かにゼンタイを着て楽しんでいる人の中からすれば、非常に破廉恥極まりないだという。どのためシンジはＳＮＳ上で批判されるのは珍しくないという事だった。