16 / 23
ピンクに染まった彼女
ピンクに染まった眞子
しおりを挟む
全身タイツはスパンテックスという化学繊維で出来ているので、手触りはすべすべしているし、身体にフィットする素材なので張り付いたような感じであった。しかも全身タイツの下はサポーター以外身に着けないので、裸でいるような感じがしているものだった。
この時、俺が触った眞子の身体は異様だった。彼女は何かピンクの皮のようなものに覆われていたのだ。しかも縫い目も見えないしファスナーもなかった。そうどうやってきたのか皆目見当もつかなかった。
「眞子、怒らないでほしいが、それってどうやってきたのか? まさか変身した・・・というわけではないのか?」
俺がそう思ったのは、眞子の今の姿はただ事でじゃないのではないかと思ったからだ。彼女の今の姿にはシワなど一切なかったからだ。もしかするとこれって?
「そうよ変身してしまったのよ、こんな変態な姿に。昨日帰り道でピンクのコインのようなものを拾ったのよ。普段だったらそんなものなんか気にも留めないのにね。それでコインに操られるかのように一緒に入浴してから寝たら・・・朝起きたらこんな姿になってしまったのよ!
それから、わたしは気でも狂いそうになって脱ごうとしたけど…脱げないのよ。この姿が私の今の姿なのよ! どうなるのか本当にこまっているのよ!」
眞子は、いままで聞いたことのないような声で戸惑っている様子だった。しかし、疑問があった。眞子はその姿で見えているのだろうか、周りの光景を?
眞子は本当に困っていた。奇妙なコインを拾ってきてお風呂に入ってから寝ていたらこんな変な身体になっていたから。その姿は今日の文化祭で着るはずだったピンクの全身タイツそのものだけど、脱げそうになかった。もしかすると、自分の皮膚自体がそのように変化したのかもしれなかった。
「それで見えているのか眞子?」悠太にそう聞かれたけど、その答えは見えているだった。しかし見えているけどそれは人間の目ではなく、状況がピンクの皮膚を通して伝わるというのが正しかった。そう、感覚が進化しているかのようだった。
「ええ、見えているわよ。普段よりもずっと! でも、わたし元の姿に戻れるのかな?」
眞子は戸惑っていたが、そんな表情は周囲の者には誰にも分からなかった。ピンク一色に染まっている人型にしか見えなかったからだ。その人型に飛びついた者がいた、紗代だ。
「蘆澤さんたらこんな素敵なお肌になったのよね? あたいもなりたいなあ。まるで抱き枕みたい」
「宮村さんたら、いくら女同士でもそんなことをしたらシャレにならないわよ! やめてちょうだいよ!」
眞子がそういって紗代に反対に抱きついたとき恐ろしいことが起き始めた。紗代の手足の色が変わり始め苦しみ始めたのだ
この時、俺が触った眞子の身体は異様だった。彼女は何かピンクの皮のようなものに覆われていたのだ。しかも縫い目も見えないしファスナーもなかった。そうどうやってきたのか皆目見当もつかなかった。
「眞子、怒らないでほしいが、それってどうやってきたのか? まさか変身した・・・というわけではないのか?」
俺がそう思ったのは、眞子の今の姿はただ事でじゃないのではないかと思ったからだ。彼女の今の姿にはシワなど一切なかったからだ。もしかするとこれって?
「そうよ変身してしまったのよ、こんな変態な姿に。昨日帰り道でピンクのコインのようなものを拾ったのよ。普段だったらそんなものなんか気にも留めないのにね。それでコインに操られるかのように一緒に入浴してから寝たら・・・朝起きたらこんな姿になってしまったのよ!
それから、わたしは気でも狂いそうになって脱ごうとしたけど…脱げないのよ。この姿が私の今の姿なのよ! どうなるのか本当にこまっているのよ!」
眞子は、いままで聞いたことのないような声で戸惑っている様子だった。しかし、疑問があった。眞子はその姿で見えているのだろうか、周りの光景を?
眞子は本当に困っていた。奇妙なコインを拾ってきてお風呂に入ってから寝ていたらこんな変な身体になっていたから。その姿は今日の文化祭で着るはずだったピンクの全身タイツそのものだけど、脱げそうになかった。もしかすると、自分の皮膚自体がそのように変化したのかもしれなかった。
「それで見えているのか眞子?」悠太にそう聞かれたけど、その答えは見えているだった。しかし見えているけどそれは人間の目ではなく、状況がピンクの皮膚を通して伝わるというのが正しかった。そう、感覚が進化しているかのようだった。
「ええ、見えているわよ。普段よりもずっと! でも、わたし元の姿に戻れるのかな?」
眞子は戸惑っていたが、そんな表情は周囲の者には誰にも分からなかった。ピンク一色に染まっている人型にしか見えなかったからだ。その人型に飛びついた者がいた、紗代だ。
「蘆澤さんたらこんな素敵なお肌になったのよね? あたいもなりたいなあ。まるで抱き枕みたい」
「宮村さんたら、いくら女同士でもそんなことをしたらシャレにならないわよ! やめてちょうだいよ!」
眞子がそういって紗代に反対に抱きついたとき恐ろしいことが起き始めた。紗代の手足の色が変わり始め苦しみ始めたのだ
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
アポリアの林
千年砂漠
ホラー
中学三年生の久住晴彦は学校でのイジメに耐えかねて家出し、プロフィール完全未公開の小説家の羽崎薫に保護された。
しかし羽崎の家で一ヶ月過した後家に戻った晴彦は重大な事件を起こしてしまう。
晴彦の事件を捜査する井川達夫と小宮俊介は、晴彦を保護した羽崎に滞在中の晴彦の話を聞きに行くが、特に不審な点はない。が、羽崎の家のある林の中で赤いワンピースの少女を見た小宮は、少女に示唆され夢で晴彦が事件を起こすまでの日々の追体験をするようになる。
羽崎の態度に引っかかる物を感じた井川は、晴彦のクラスメートで人の意識や感情が見える共感覚の持ち主の原田詩織の助けを得て小宮と共に、羽崎と少女の謎の解明へと乗り出す。

引きこもりアラフォーはポツンと一軒家でイモつくりをはじめます
ジャン・幸田
キャラ文芸
アラフォー世代で引きこもりの村瀬は住まいを奪われホームレスになるところを救われた! それは山奥のポツンと一軒家で生活するという依頼だった。条件はヘンテコなイモの栽培!
そのイモ自体はなんの変哲もないものだったが、なぜか村瀬の一軒家には物の怪たちが集まるようになった! 一体全体なんなんだ?
焔鬼
はじめアキラ
ホラー
「昨日の夜、行方不明になった子もそうだったのかなあ。どっかの防空壕とか、そういう場所に入って出られなくなった、とかだったら笑えないよね」
焔ヶ町。そこは、焔鬼様、という鬼の神様が守るとされる小さな町だった。
ある夏、その町で一人の女子中学生・古鷹未散が失踪する。夜中にこっそり家の窓から抜け出していなくなったというのだ。
家出か何かだろう、と同じ中学校に通っていた衣笠梨華は、友人の五十鈴マイとともにタカをくくっていた。たとえ、その失踪の状況に不自然な点が数多くあったとしても。
しかし、その古鷹未散は、黒焦げの死体となって発見されることになる。
幼い頃から焔ヶ町に住んでいるマイは、「焔鬼様の仕業では」と怯え始めた。友人を安心させるために、梨華は独自に調査を開始するが。

逢魔ヶ刻の迷い子5 ~鬼哭の古寺—封印の綻び
naomikoryo
ホラー
【◆2025/3/1 連載スタート◆毎日お昼12時更新予定◆】
「封印は、まだ完全ではない——」
高校2年生になった陽介たち6人。
京都での修学旅行中、彼らは再び“あの寺”へと足を踏み入れることになる。
鬼の封印を終えたはずの鬼哭の古寺——だが、そこで彼らを待っていたのは、新たな異変だった。
鬼の消滅とともに生まれた“封印の綻び”。
それは、長きに渡る怨念と、かつて封印された者たちの影を呼び覚ましてしまった。
彼らは本当に封印を完成させたのか? それとも、新たな脅威を解き放ってしまったのか?
再び試される彼らの絆。
消えた少年・白銀蒼真が残した“最後の願い”とは?
そして、6人が最後に選ぶ道とは——?
過去と未来、現世と異界が交錯する青春ホラー・ミステリー。
『鬼哭の古寺—封印の綻び』——それは、終わりなき封印の物語。

触穢の代償――デッフェコレクション2――
せとかぜ染鞠
ホラー
「デッフェでお逢いしましょう」は婚活に励む人々を支援する縁結びの会社だ。会社の提供する出会い系caféでのbuffet形式のパーティーが良縁成就の苗床となることを願い,出会いの「デ」,カフェの「フェ」あるいはビュッフェの「ッフェ」を結合させて「デッフェ」を活動拠点の名称とした。そのデッフェにおいて恒例のパーティーが開催され,会員でもあるマジシャンの錦織光太祐(にしこりこうだゆう)がサプライズショーを行った。ギロチンマジックのさなか,アシスタントの娘は頸部に断頭台の大刃を落とされた直後に満面の笑みを振りまいたが,俄に身の毛も弥立つような嗄れた声を発し,八つ裂きにされてしまった……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる