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マネキン
事務所にて
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とあるブティックの事務所。ここは華やかなショールームとは違いうす暗い雰囲気だと思われるのは、そこにいる人間が醸し出している空気によるものが大きかった。そこでは万引きをした若い女と年老いた女店主が面と向き合っていたからだ。
「あんたねえ、こんなに高価なものをいくつも万引きするなんぞ、いい度胸をしているわね。しかも身分証によればかなりのお嬢様学校に通っているようだし、持ち物だってブランド品ばかりじゃないか。そんなお嬢様が万引きだなんて・・・ゲームのつもりなんかね」
デスクの上にはブランド品の小物がいくつも置かれてい中には最新ファッションの服もあった。それは先ほど若い女が万引きしたものだった。表に出たところを万引きGメンに拘束された。いつもなら被害品を確認した後は警察に窃盗犯として引き渡す手はずなのに、この時店主はなぜか事務所に連れ込んでしまった。
「あんたの御両親は・・・結構有名なんだね。御両親に知らせたら悲しむだろうね。でも警察にもご両親にも連絡しなくていい方法があるわよ」
それまでずっと黙っていた若い女は口を開けた。何でもしますから誰にも知らせないでと懇願した。すると女店主はしめたという表情を一瞬した。
「それじゃあ、地下室に行きましょう。そこにシャワーがあるから浴びてもらえない?」
若い女は不審に思ったけど、相手は女でしかも高齢。エッチな事をするわけでもないと思い従うことにした。
「あんたねえ、こんなに高価なものをいくつも万引きするなんぞ、いい度胸をしているわね。しかも身分証によればかなりのお嬢様学校に通っているようだし、持ち物だってブランド品ばかりじゃないか。そんなお嬢様が万引きだなんて・・・ゲームのつもりなんかね」
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「あんたの御両親は・・・結構有名なんだね。御両親に知らせたら悲しむだろうね。でも警察にもご両親にも連絡しなくていい方法があるわよ」
それまでずっと黙っていた若い女は口を開けた。何でもしますから誰にも知らせないでと懇願した。すると女店主はしめたという表情を一瞬した。
「それじゃあ、地下室に行きましょう。そこにシャワーがあるから浴びてもらえない?」
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