ゼンタイフェチ女ですが受け入れてくれといいませんけど

（二）ゼンタイフェチとの出会い

ゼンタイとの遭遇（１）

　私は甘い声を押し殺して少し冷静になった。でも私の身体を覆うゼンタイをスリスリしていたけど。そもそも私がこんなフェチになったのはなんでだろうと思い出していた。

　私がゼンタイという存在を認知したのは深夜テレビのバラエティだった。そこでこんなことにハマっているといった紹介をしていたうちの一つがゼンタイだった。ただその時はゼンタイというのがあるんだ、ふーん。といった薄い反応であった。しかし私の脳にはなにかが刻まれていたようだった。

　それを実感したのはある日のパレードを見た時のことだった。そのパレードは主題は忘れたけど様々な事を主張する人々の行進で、やや政治的なものもあったので、冷めた心で見つめていた。そんな冷めた心なのに見つめていたのは、なんとなく買い物に来たけど経済的に苦しいので欲しくても買えずに見ているだけのウィンドショッピングに飽きていたからだ。そんな冷めた心が突然溶解してしまった！

　目の前にカラフルな人影を見た時に私の心に大きな衝撃が走ったのだ。それはカラフルなゼンタイを着た一団に遭遇したからだ。その一団は男女混合で体格も太っているのからスマートなものまでいたので思わず目線が釘付けになってしまい、思わず私は駆け出していた！　それがゼンタイとのセカンドインパクトであった。