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(壱)お隣さんは何者ですか?
ゼンタイという皮(5)
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顔を赤らめた彼女は立ち上がると衣装ケースの引き出しを開けて手袋のようなモノをもってきた。
「あなた、その手袋をはめてくれませんか?」
「これって?」
「いま私が着ているゼンタイと同じ生地で作った手袋です。それをはめてください」
僕は言われるままに手袋をしてみた。その手袋は毛糸の防寒用のものや作業用の軍手などと違って僕の肌に吸い付いてくる感触がした。しかも彼女が言うように彼女と同じ真っ赤な色をしていた。
「はめてみたけど・・・変な感触ですね。なんか吸い付いているようで。本当に別の皮膚みたいですね」
「よかった、気に入ってくれました? それはゼンタイプチ体験用の手袋です。その手で私の手を触ってください!」
彼女に言われるまま触り始めた。するとさっきまでと違う異次元の感覚がした。これっていったい?
「どうですか? 気に入ってくれましたか? 実はですね、私はあなたに、その・・・好きになったみたいなのです。でも、私って・・・こんな風に人から見たら変わっているというか変態なのです・・・フェチなコスプレが好きでして、こじらせてしまって・・・まともに男の人とお付き合い出来ないのです。みんな、この事を話すと逃げ出してしまうのではないかと・・・怖くって。だから初めてあった時に一目ぼれしても、諦めていたのですが・・・さっき、見られてしまいましたから、私の真実の姿を。だから・・・あなたが良ければ受け入れてくれませんか? わたしと付き合ってください!」
なんと、このタイミングで告白されてしまった! でも、初めて女の子から告白されてどうすればいいのか分からなかった、僕は。
「あなた、その手袋をはめてくれませんか?」
「これって?」
「いま私が着ているゼンタイと同じ生地で作った手袋です。それをはめてください」
僕は言われるままに手袋をしてみた。その手袋は毛糸の防寒用のものや作業用の軍手などと違って僕の肌に吸い付いてくる感触がした。しかも彼女が言うように彼女と同じ真っ赤な色をしていた。
「はめてみたけど・・・変な感触ですね。なんか吸い付いているようで。本当に別の皮膚みたいですね」
「よかった、気に入ってくれました? それはゼンタイプチ体験用の手袋です。その手で私の手を触ってください!」
彼女に言われるまま触り始めた。するとさっきまでと違う異次元の感覚がした。これっていったい?
「どうですか? 気に入ってくれましたか? 実はですね、私はあなたに、その・・・好きになったみたいなのです。でも、私って・・・こんな風に人から見たら変わっているというか変態なのです・・・フェチなコスプレが好きでして、こじらせてしまって・・・まともに男の人とお付き合い出来ないのです。みんな、この事を話すと逃げ出してしまうのではないかと・・・怖くって。だから初めてあった時に一目ぼれしても、諦めていたのですが・・・さっき、見られてしまいましたから、私の真実の姿を。だから・・・あなたが良ければ受け入れてくれませんか? わたしと付き合ってください!」
なんと、このタイミングで告白されてしまった! でも、初めて女の子から告白されてどうすればいいのか分からなかった、僕は。
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