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変な恰好!
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その時見たのは中年のおっさん体形のゼンタイ男だった。その時のわたしは「ゼンタイ」なんてものがあるのは初心なので知らなかった。似たようなものとしてはテレビなんかに出てくる芸能人のモジモジ君か、新体操の選手のレオタードがあるけど、それを見た時の衝撃といったら・・・なぜ、顔が見えないのよ! 物が見えているの、それで!
「なによ、キモイ! あれでジャイブメンのつもりなの? 体形が崩れているって!」
一緒にいた佳織が口元を隠しながら嫌そうな顔をしていた。ジャイブメンとは如何にもCGで作りましたというような金蔵生命体という清涼飲料のイメージキャラクターだけといわれてみれば似ていた。似ているのは色合いだけで体形は無様であったけど。
「そうね、あんなのは仮装というかコスプレなの?」
わたしは適当に相槌をした。そうしている間もわたしの中で何か変な感情が芽生えているのが分かってドキドキしていたけど、佳織には悟られないようにと気にしていた。
「そうねえ、でも体形というかボディーラインがはっきり出ているじゃないのよ! エッチよ!」
「どおして?」
「気付くでしょ! ほら股間が・・・」
「もっこり?」
「そうよ! エッチよ!」
あんまり身体にフィットしているので、股間のふくらみが・・・わかる状態だった。あんなの学校の男子生徒で見たことあるけど・・・お父さんもあったわね。でも嫌だなあ・・・わたしは自分の中で得体のしれない感情の起伏が巻き起こっていた。
「なによ、キモイ! あれでジャイブメンのつもりなの? 体形が崩れているって!」
一緒にいた佳織が口元を隠しながら嫌そうな顔をしていた。ジャイブメンとは如何にもCGで作りましたというような金蔵生命体という清涼飲料のイメージキャラクターだけといわれてみれば似ていた。似ているのは色合いだけで体形は無様であったけど。
「そうね、あんなのは仮装というかコスプレなの?」
わたしは適当に相槌をした。そうしている間もわたしの中で何か変な感情が芽生えているのが分かってドキドキしていたけど、佳織には悟られないようにと気にしていた。
「そうねえ、でも体形というかボディーラインがはっきり出ているじゃないのよ! エッチよ!」
「どおして?」
「気付くでしょ! ほら股間が・・・」
「もっこり?」
「そうよ! エッチよ!」
あんまり身体にフィットしているので、股間のふくらみが・・・わかる状態だった。あんなの学校の男子生徒で見たことあるけど・・・お父さんもあったわね。でも嫌だなあ・・・わたしは自分の中で得体のしれない感情の起伏が巻き起こっていた。
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