【短編集】人間がロボットになるのも悪くないかも？

ドッキリ！ 機械娘化！

プロローグ

　身体が重い！　わたしが起きようとすると全身が重たかった。でも、心当たりはなかった。いつものように自分の部屋で寝たというのに。

　とりあえず、起きてみると違和感しかなかった。それに頭の中に「起動」とかという。それじゃあDVDプレイヤーかタブレットじゃないか！　そう一人突っ込みしたが、視界がおかしかった。いつも眼鏡かコンタクトをしないとモノがぼやけるのにはっきり見える！　でも、なぜか数値が目の前を飛び交う？　なんなのよ！

　それで首から下に視線を向けると身体がおかしかった！　ロボットになっていた！　身体が！

　それで飛び起きると、寝る前に来たはずのパジャマが折りたたまれて足元にあった。しかも下着も！　なんなのよこれ？

　とにかくわたしはユニットバスにある小さな鏡の前にいった。そこに写るのは一体の女性型ロボットだった！

　「なんなのよ！　わたしって人間よね」

　鏡に突っ込んでいると後ろから気配がした。正確に言えばセンサーが反応し警告メッセージが出て気が付いた。

　「おはよう、メイドロボＭＰ-４５。君にこれから仕事をしてもらうから」

　後ろにいたのは全身黒づくめの男だった。

　「誰なのよ？」

　「君を所有する会社のものだ。君を譲渡されたのさ前の所有者から！　今日から別の現場に行ってもらう」

　「ちょっとまって！　わたし人間よ」

　「AIのプログラムはそうなっていても君はただのロボットさ。さあ、いう事聞け！」

　わたしはそうやってロボットとして連れ出された！　いったいどうなっているのよ！