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3.プリス

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 プリスを名乗るガイノイドの姿に拉致された女は見覚えがあった。汎用タイプのガイノイドだ! でも、あれは機械なのに・・・どうもあり得ない「中の人」が存在するようだ! しかも横にはピンクの同じようなガイノイドがあった、それってまさか?

 「あ、あのう・・・まさかあたいを駆動装置にするって横のピンクの、ですか?」

 「ピンポーン! 正解! あなたが入るのはこの子です! 菱型サイバロイド・テクノロジー社製2032年式クレアのメタリック・ピンクタイプよ! ちょうどこの子の身長とあなたが同じぐらいだったからね、ちょっと来てもらったのよ!」

 そういってプリスはクレアの外骨格を開いて見せた。その中は空洞になっていたが、その中に女の子を入れてしまうという意味のようだった。

 「なんなのよ、あんた! 人を勝手にその中に閉じ込めるって事なの? いったい何が楽しいんですか? 」

 「やれやれ、興奮しないでちょうだい! 私たちの目的は機械娘フェチの女の子を作る事よ! あなたもわかるわよ、機械娘になる歓びを!」

 機械娘という言葉に女はのけぞっていた。それは機械仕掛けの女性型外骨格に覆われることにフェチを感じるというものだった。機ぐるみなの娘ということで機械娘ということらしかった。それにしても、この女いったいなんなんだよ! そう叫びたかったが、唇は動いても身体の自由が利かなかった。その間にもプリスはOLのとしてのアイディンディティであるスーツを脱がし始めた。

 「な、なにをやるのよ! あんた、まさか男?」

 「ご心配なく、私に内蔵されている”駆動装置”は純正の女よ! だから丁寧で所しょ?」

 そういって女が人間として着ていた服は全て脱がされてしまった。こんなことをされて悲しい想いになって涙を流していたが、プリスのそばにはさっきの工作員らしい男が立っていた。そして二人で女の身体を冷たい人型になった透明なベットの上に寝かされた。そして蓋が閉められると妖しい液体が溢れ始めた。その液体は女の体中の毛穴をはじめあらゆる体内に通じる穴を刺激し始めた。

 
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