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序章

思わぬ郵便物

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 昭和の時代の男の子の憧れは変身ヒーローもので、平成の時代の女の子の憧れは魔法少女。なかにはどっちも好きだという「大きなお友達」もいる。でも、現実世界ならヒーローやヒロインのような超人を作るぐらいなら、一般的な警察や自衛隊を強化すればいいはずだったが、その現実が崩れてしまって時が経過していった世界・・・

 玲和18年春、17歳になった河島博美の元に郵便物として。ヒロインに変身できるブレスレットが送り付けられてきた。その説明書を読んだ母はそのままソファーに横になってしまった! それを知らずに学校から帰って来た博美に母はニヤニヤした顔をしていった。なにか開き直ったかのように!

 「博美! さあ、いま着ている服を脱ぎなさい!」

 「な、なによ、ママ? 頭がおかしくなったの?」

 あんまりな事に博美はおもわずへたり込んでいた。すると書類を見せつけてきた。

 「あんたね、応募したんじゃないのよね? 来たんだよ! これが!」

 そういって渡されたものを読んだ博美は訳が分からないといった表情をした。

 「今年度のゼットガールに選ばれたんだってよ! 補欠で! あんた応募していたの? 親の承諾なしで!」

 そのゼットガールという言葉に博美は心当たりがあった。よくわからない敵に対して戦うヒロインだと。でも、それがどうしたというんだろうと、まさか!

 「お、応募なんかしていないわよ。だってなれないでしょ、こんなドジで運動神経がなくて勉強も出来ない子になんか」

 「よーそこまで自分の事を卑下できるもんだわ! そのあんたが選ばれたんだよ! 取りあえず変身できるかしてみろって! 出来なかったら返信用封筒で返しなさいとあるから、さっさと試してみてよ!」

 母はそういって博美が着ている制服を脱がそうとしていた。
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