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(2)生体装甲編!
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私が連れてこられた部屋をたとえるなら巨大衣装部屋だった。違いといえば高温多湿で肉質のある衣装のようなものがぶら下がっていた。しかも衣装には血管のようなチューブが接続されていた。そのときまで私は横の化け物いや生体装甲を纏わされた被害者が何をいっているのか分からなかったが、私の耳の穴に何かを入れてもらってようやくわかった。紫色をした生体装甲を纏った少女がいっていることがわかった。
「ようこそ私はリンメイ、認識番号は178よ。ニンポーの郊外で先週拉致されてこの姿になったのよ」
ニンポーってことは中国? 出身なの? 彼女の生体装甲はカメの甲羅のような外骨格に覆われていて顔はやはりカメのような姿をしていた。もし胸の膨らみとウエストのくびれがなければ女だと認識できそうになかった。
次いで黒い生体装甲を纏った少女も言っていることが理解できた。彼女は鋼鉄の甲冑武者のような外骨格に覆われていたけど、顔はブロンズか大理石の写実的なマスクをしていて幾分人間らしさを残していた。
「私はリンダよ! 認識番号は098でメンフィスでスカウトされたのよ! 最初はビックリしたけど今はこの姿になれてよかったと思うよ。早くあなたが生体装甲に覆われるのを見たいわ」
こちらのほうはアメリカ娘のようだ。あとで人類だった時の姿を見せてもらったけど金髪のポニーテールが似合うチアガールだった。その姿にものすごくジェラシーを感じたわ! それはともかくリンメイとリンダにエスコートされて私は生体装甲の間を進んでいった。
不思議なもので、化物が地球人類の少女だと聞いて少し安心したからハダカでいても平気になったけど、私がこの姿でいられるのも後もう少しだけということに変わりなかった。私たちが到着したのは生体装甲の部屋の真ん中にある丸いテーブルのそばだった。そこには真っ黒いマネキンみたいなものが数体いたが、身長は一メートル前後であったが、プロポーションの良い女性のようだった。
「ようこそ、私はΩ(オメガ)7。あなたを戦士へと変身できるようにお手伝いいたします。あなたは選ばれたのですよエリート素体として! もうすぐ生体装甲を纏う事で気持ちよくなりますし生まれ変わりますわよ」
Ω7はそう言って私の身体をじろじろと見始めたようだ。ようだといったのは彼女の頭部に凹凸はなく目や口はなく滑らかな曲面で顔が構成されていた。ようはノッペラボウだったわけだ。そしてその曲面は滑らかで艶のある漆黒のゴムのような質感だった。
「あのう・・・質問していいですか? あなたも生体装甲を纏っているのですか?」
そう質問するとΩ7はセクシーさをアピールするようなポーズをとりながら近づいてきた。
「ははーん、あなたも生体装甲の魅惑に気付いたわけよね? 私はこの地球とは別の星系の出身なのよ。本当の姿は教えてあげないけど、私もスカウトされたのよ生体装甲の管理者として。
本当に気持ちいいんだからね。いちいち着替えなくてもいいしね。機会があれば着てみたらいいわよ。おっと、話がそれたわね。これからあなたに纏ってもらう生体装甲を出すからね」
そういってΩ7が何かを念じるとテーブルの中央がパカット穴が開き、下から化物の着ぐるみみたいなものが上ってきた。それを私が纏えということらしかった。
「ようこそ私はリンメイ、認識番号は178よ。ニンポーの郊外で先週拉致されてこの姿になったのよ」
ニンポーってことは中国? 出身なの? 彼女の生体装甲はカメの甲羅のような外骨格に覆われていて顔はやはりカメのような姿をしていた。もし胸の膨らみとウエストのくびれがなければ女だと認識できそうになかった。
次いで黒い生体装甲を纏った少女も言っていることが理解できた。彼女は鋼鉄の甲冑武者のような外骨格に覆われていたけど、顔はブロンズか大理石の写実的なマスクをしていて幾分人間らしさを残していた。
「私はリンダよ! 認識番号は098でメンフィスでスカウトされたのよ! 最初はビックリしたけど今はこの姿になれてよかったと思うよ。早くあなたが生体装甲に覆われるのを見たいわ」
こちらのほうはアメリカ娘のようだ。あとで人類だった時の姿を見せてもらったけど金髪のポニーテールが似合うチアガールだった。その姿にものすごくジェラシーを感じたわ! それはともかくリンメイとリンダにエスコートされて私は生体装甲の間を進んでいった。
不思議なもので、化物が地球人類の少女だと聞いて少し安心したからハダカでいても平気になったけど、私がこの姿でいられるのも後もう少しだけということに変わりなかった。私たちが到着したのは生体装甲の部屋の真ん中にある丸いテーブルのそばだった。そこには真っ黒いマネキンみたいなものが数体いたが、身長は一メートル前後であったが、プロポーションの良い女性のようだった。
「ようこそ、私はΩ(オメガ)7。あなたを戦士へと変身できるようにお手伝いいたします。あなたは選ばれたのですよエリート素体として! もうすぐ生体装甲を纏う事で気持ちよくなりますし生まれ変わりますわよ」
Ω7はそう言って私の身体をじろじろと見始めたようだ。ようだといったのは彼女の頭部に凹凸はなく目や口はなく滑らかな曲面で顔が構成されていた。ようはノッペラボウだったわけだ。そしてその曲面は滑らかで艶のある漆黒のゴムのような質感だった。
「あのう・・・質問していいですか? あなたも生体装甲を纏っているのですか?」
そう質問するとΩ7はセクシーさをアピールするようなポーズをとりながら近づいてきた。
「ははーん、あなたも生体装甲の魅惑に気付いたわけよね? 私はこの地球とは別の星系の出身なのよ。本当の姿は教えてあげないけど、私もスカウトされたのよ生体装甲の管理者として。
本当に気持ちいいんだからね。いちいち着替えなくてもいいしね。機会があれば着てみたらいいわよ。おっと、話がそれたわね。これからあなたに纏ってもらう生体装甲を出すからね」
そういってΩ7が何かを念じるとテーブルの中央がパカット穴が開き、下から化物の着ぐるみみたいなものが上ってきた。それを私が纏えということらしかった。
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