344 / 344
第344話 ナイツ&マジック(2017年)
しおりを挟む
※これは本日3話目になります。
2018年1月1日の執筆開始(アルファポリスでは2018年8月26日公開開始)から、中断も含めてちょうど二年間続けて参りました当エッセイも、とうとう最終回となりました。今回のお題は「小説家になろう」発の小説が原作の作品『ナイツ&マジック』となります。本作の原作は、私が「なろう」で読み始めて、初めて書籍版を買った作品になります。それ以前に買った二作品は書店で見かけて買ったものが「なろう」発だと知って「なろう」を見始めるきっかけになった作品なんですね。
なので、本作がアニメ化されると聞いて「これだけは見るべきだろう」と思い、もうほとんどアニメを見ていなかったのに、これだけは全話録画して最後まで見通しました。ですから、本作は私にとって最後の巨大ロボットアニメのみならず、最後まで全話見通した最後のTVアニメでもあるのです。
本作のロボについては、もはや何も言うことはないです。「シルエットナイト」と呼ばれるファンタジーロボなのですが、こいつらが動いているということだけで感動ものでしたから。プラモも出たみたいなんですよね。買ってはいませんが。
……と書いたのですが、プラモではなく「ROBOT魂」のアクションフィギュアでした。「なろう」の感想欄でご指摘いただいたポンスケ様、ありがとうございました。
キャラについては、ほぼ原作小説のイラストや、それから派生したコミカライズ版に忠実にデザインされており、こちらもまったく問題はありません。女性キャラ率が低いのですが、もともと原作のときから低いからなあ(笑)。
そして、ストーリーについてなのですが……これは放送当時には物議をかもしましたね。何しろ、超高速展開ですから(笑)。原作小説で5巻までの部分を、無理矢理一クール全十三話に押し込めてるものだから、展開が早すぎるという。
原作のセリフとかもなるべく使いたいという意図は分かるのですが、展開上省くべきセリフまで無理矢理ブチ込んでるので、設定に合わないセリフがあったりするのですよ。原作では主人公の「エル(エルネスティ・エチェバルリア)」が「闇討ちしましょうか?」みたいに言う相手は、ヒロイン「アディ(アデルトルート・オルター)」&親友「キッド(アーキッド・オルター)」(この二人は二卵性双生児)の「ダメ兄」だったのですが、このダメ兄が完全に登場をオミットされたので「優しい姉」に対して言ってしまっているんですね。このあたりは、超展開に伴う違和感がどうしてもぬぐえませんでした。
しかしながら、最終盤を見て、私はこの超高速展開を許すことにしました。なぜなら、文庫版5巻までのストーリー(「大西域戦争」終了まで)を入れることで、ラスボスが「飛竜戦艦ヴィーヴィル」になったからです。
このヴィーヴィルと、主役ロボ「イカルガ」との空中戦にはメチャクチャ痺れたんですよ!
ヴィーヴィルは外見が竜型の飛行戦艦で、イカルガは飛行可能な人型ロボなんですが、イカルガが高速機動しながらヴィーヴィルに迫るシーンにおいて、ヴィーヴィルから打ち上げられる対空法火(本作はファンタジー世界が舞台なので、遠距離攻撃は攻撃魔法となり、作中では「法撃」と呼ばれています)が、ムチャクチャに「パルスレーザー」感があるという。
いやー、あのシーンを見たときには、脳内で『宇宙戦艦ヤマト』のコスモタイガー隊空戦シーンのBGMが流れましたね。
あ、ちなみにヴィーヴィルは口から超強力な炎を吐くんですが、これがまた波動砲的に演出されてたんですよね。これはアニメに出ると聞いたときから、絶対そうなるだろうなとは思ってましたが(笑)。
超高速展開になってしまったのは、一クール十三話しか作れなかったことからすると、やむを得ないかなと思います。
それでオミットされた部分が「ロボの開発ストーリー」なんですけど、実は原作小説で一番面白い部分って、本当はそこだと私は思ってるんですよね。
だから、「原作が好き」な人が、このアニメ版について批判的に見るのも無理はないかと思います。
その一方で、制作スタッフが何を作りたかったかというのも、明確に伝わってくるんですよ。本作放送前に制作裏話的な内容の番宣番組もあったんですが、そこでのスタッフインタビューからも伝わってきました。
制作スタッフは「ロボがバリバリ動く巨大ロボットアニメ」が作りたかったんです!!
そして、これはたぶん原作者様も同じじゃないかなと思うんですよ。原作者様が「アニメ化までには随分準備をして制作スタッフとも何回も打ち合わせをした」みたいなことを書かれていたんです。
だから、アニメ版がああいう作品になったのは、原作者様の意図も反映されていると思うんですよ。
もうね、原作小説を読んだら、原作者様がどれだけロボスキーかってのは伝わって来るんですよ。同じロボスキーだけに、私にはよく分かります。
だから、せっかくアニメ化の機会が来たときに、全十三話しか許されないなら、とにかくロボが活躍するシーンを多くしようという風に思ったのは、まったくもって当然のことなのかなと思うんです。
以上のことから、私は本作は個人的に、かつ絶対的に「名作」だと思っています。いやまあ、見る人を選ぶ作品ではあるんですが。一見さんだと、原作小説とかコミカライズ版を読んで補完しないと展開が早すぎるだろうなとは思いますし。
あと、本作の主題歌はオープニングもエンディングも気に入っています。オープニングの歌は「巨大ロボットアニメに合わない」という説も読みましたが「ファンタジーアニメ」なら似合っていると思いますし、絵についても話が進むにつれて加筆されたり、ロボの効果音が追加されたりと、スタッフの愛情がどんどん暴走しているのが見えて楽しかったです(笑)。
エンディングはアディがひたすら走っているという、どう考えても『ゼータ』のエンディングをモチーフにしただろうって絵面なんですが、後ろを登場ロボが横切っていくのが「スタッフ分かってるなあ」と思わせるという。歌詞もアディの心情ってこんな感じだろうなあという歌で、エンディングには似合ってるんじゃないかと思いました。
最後にひとつ小ネタを。本作って書籍版以降は『ナイツ&マジック』ってカタカナタイトルになっているんですが、「なろう」掲載の原作は現在でも『Night’s & Magic』と英語表記なんです。これ、英語で書かないと元ネタが『Might & Magic』(日本語版表記『マイト・アンド・マジック』)って米国製コンピュータRPGだってことが分からないんですよね(笑)。
なお、本作の原作小説は今も「なろう」で絶賛連載中ですし、コミカライズ版も順調に巻を重ねています。興味がわいたのでしたら、お読みいただければと思います。
さて、今回まで全344話90万字超の長きにわたって続けて参りました当エッセイも、今回をもちまして最終回となります。私が見続けてきた巨大ロボットアニメや特撮のストックが無くなったからです。書き始めた当初から、最後は本作で終わろうと思っておりました。
途中で何回か中断もはさみましたし、毎日更新から週一更新に更新頻度も落としましたが、とにかく初期構想の最後まで完走できたのは、読んでくださった皆様の応援のおかげです。感想欄で色々情報をいただいたりしたことも多く、さまざまな見方や思い入れなども語っていただいて、楽しく交流できましたことを厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
私が巨大ロボットアニメを見なくなったあとでも『シドニアの騎士』や『シンカリオン』など、名作と評価される巨大ロボットアニメが出てきていることは知っております。『ガンダム』も『トランスフォーマー』も、きっとまだまだ続いていくことでしょう。
ですから、最後はこの言葉で締めたいと思います。
「巨大ロボは永久に不滅です!」
2018年1月1日の執筆開始(アルファポリスでは2018年8月26日公開開始)から、中断も含めてちょうど二年間続けて参りました当エッセイも、とうとう最終回となりました。今回のお題は「小説家になろう」発の小説が原作の作品『ナイツ&マジック』となります。本作の原作は、私が「なろう」で読み始めて、初めて書籍版を買った作品になります。それ以前に買った二作品は書店で見かけて買ったものが「なろう」発だと知って「なろう」を見始めるきっかけになった作品なんですね。
なので、本作がアニメ化されると聞いて「これだけは見るべきだろう」と思い、もうほとんどアニメを見ていなかったのに、これだけは全話録画して最後まで見通しました。ですから、本作は私にとって最後の巨大ロボットアニメのみならず、最後まで全話見通した最後のTVアニメでもあるのです。
本作のロボについては、もはや何も言うことはないです。「シルエットナイト」と呼ばれるファンタジーロボなのですが、こいつらが動いているということだけで感動ものでしたから。プラモも出たみたいなんですよね。買ってはいませんが。
……と書いたのですが、プラモではなく「ROBOT魂」のアクションフィギュアでした。「なろう」の感想欄でご指摘いただいたポンスケ様、ありがとうございました。
キャラについては、ほぼ原作小説のイラストや、それから派生したコミカライズ版に忠実にデザインされており、こちらもまったく問題はありません。女性キャラ率が低いのですが、もともと原作のときから低いからなあ(笑)。
そして、ストーリーについてなのですが……これは放送当時には物議をかもしましたね。何しろ、超高速展開ですから(笑)。原作小説で5巻までの部分を、無理矢理一クール全十三話に押し込めてるものだから、展開が早すぎるという。
原作のセリフとかもなるべく使いたいという意図は分かるのですが、展開上省くべきセリフまで無理矢理ブチ込んでるので、設定に合わないセリフがあったりするのですよ。原作では主人公の「エル(エルネスティ・エチェバルリア)」が「闇討ちしましょうか?」みたいに言う相手は、ヒロイン「アディ(アデルトルート・オルター)」&親友「キッド(アーキッド・オルター)」(この二人は二卵性双生児)の「ダメ兄」だったのですが、このダメ兄が完全に登場をオミットされたので「優しい姉」に対して言ってしまっているんですね。このあたりは、超展開に伴う違和感がどうしてもぬぐえませんでした。
しかしながら、最終盤を見て、私はこの超高速展開を許すことにしました。なぜなら、文庫版5巻までのストーリー(「大西域戦争」終了まで)を入れることで、ラスボスが「飛竜戦艦ヴィーヴィル」になったからです。
このヴィーヴィルと、主役ロボ「イカルガ」との空中戦にはメチャクチャ痺れたんですよ!
ヴィーヴィルは外見が竜型の飛行戦艦で、イカルガは飛行可能な人型ロボなんですが、イカルガが高速機動しながらヴィーヴィルに迫るシーンにおいて、ヴィーヴィルから打ち上げられる対空法火(本作はファンタジー世界が舞台なので、遠距離攻撃は攻撃魔法となり、作中では「法撃」と呼ばれています)が、ムチャクチャに「パルスレーザー」感があるという。
いやー、あのシーンを見たときには、脳内で『宇宙戦艦ヤマト』のコスモタイガー隊空戦シーンのBGMが流れましたね。
あ、ちなみにヴィーヴィルは口から超強力な炎を吐くんですが、これがまた波動砲的に演出されてたんですよね。これはアニメに出ると聞いたときから、絶対そうなるだろうなとは思ってましたが(笑)。
超高速展開になってしまったのは、一クール十三話しか作れなかったことからすると、やむを得ないかなと思います。
それでオミットされた部分が「ロボの開発ストーリー」なんですけど、実は原作小説で一番面白い部分って、本当はそこだと私は思ってるんですよね。
だから、「原作が好き」な人が、このアニメ版について批判的に見るのも無理はないかと思います。
その一方で、制作スタッフが何を作りたかったかというのも、明確に伝わってくるんですよ。本作放送前に制作裏話的な内容の番宣番組もあったんですが、そこでのスタッフインタビューからも伝わってきました。
制作スタッフは「ロボがバリバリ動く巨大ロボットアニメ」が作りたかったんです!!
そして、これはたぶん原作者様も同じじゃないかなと思うんですよ。原作者様が「アニメ化までには随分準備をして制作スタッフとも何回も打ち合わせをした」みたいなことを書かれていたんです。
だから、アニメ版がああいう作品になったのは、原作者様の意図も反映されていると思うんですよ。
もうね、原作小説を読んだら、原作者様がどれだけロボスキーかってのは伝わって来るんですよ。同じロボスキーだけに、私にはよく分かります。
だから、せっかくアニメ化の機会が来たときに、全十三話しか許されないなら、とにかくロボが活躍するシーンを多くしようという風に思ったのは、まったくもって当然のことなのかなと思うんです。
以上のことから、私は本作は個人的に、かつ絶対的に「名作」だと思っています。いやまあ、見る人を選ぶ作品ではあるんですが。一見さんだと、原作小説とかコミカライズ版を読んで補完しないと展開が早すぎるだろうなとは思いますし。
あと、本作の主題歌はオープニングもエンディングも気に入っています。オープニングの歌は「巨大ロボットアニメに合わない」という説も読みましたが「ファンタジーアニメ」なら似合っていると思いますし、絵についても話が進むにつれて加筆されたり、ロボの効果音が追加されたりと、スタッフの愛情がどんどん暴走しているのが見えて楽しかったです(笑)。
エンディングはアディがひたすら走っているという、どう考えても『ゼータ』のエンディングをモチーフにしただろうって絵面なんですが、後ろを登場ロボが横切っていくのが「スタッフ分かってるなあ」と思わせるという。歌詞もアディの心情ってこんな感じだろうなあという歌で、エンディングには似合ってるんじゃないかと思いました。
最後にひとつ小ネタを。本作って書籍版以降は『ナイツ&マジック』ってカタカナタイトルになっているんですが、「なろう」掲載の原作は現在でも『Night’s & Magic』と英語表記なんです。これ、英語で書かないと元ネタが『Might & Magic』(日本語版表記『マイト・アンド・マジック』)って米国製コンピュータRPGだってことが分からないんですよね(笑)。
なお、本作の原作小説は今も「なろう」で絶賛連載中ですし、コミカライズ版も順調に巻を重ねています。興味がわいたのでしたら、お読みいただければと思います。
さて、今回まで全344話90万字超の長きにわたって続けて参りました当エッセイも、今回をもちまして最終回となります。私が見続けてきた巨大ロボットアニメや特撮のストックが無くなったからです。書き始めた当初から、最後は本作で終わろうと思っておりました。
途中で何回か中断もはさみましたし、毎日更新から週一更新に更新頻度も落としましたが、とにかく初期構想の最後まで完走できたのは、読んでくださった皆様の応援のおかげです。感想欄で色々情報をいただいたりしたことも多く、さまざまな見方や思い入れなども語っていただいて、楽しく交流できましたことを厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
私が巨大ロボットアニメを見なくなったあとでも『シドニアの騎士』や『シンカリオン』など、名作と評価される巨大ロボットアニメが出てきていることは知っております。『ガンダム』も『トランスフォーマー』も、きっとまだまだ続いていくことでしょう。
ですから、最後はこの言葉で締めたいと思います。
「巨大ロボは永久に不滅です!」
0
お気に入りに追加
20
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(4件)
あなたにおすすめの小説
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
呪配
真霜ナオ
ホラー
ある晩。いつものように夕食のデリバリーを利用した比嘉慧斗は、初めての誤配を経験する。
デリバリー専用アプリは、続けてある通知を送り付けてきた。
『比嘉慧斗様、死をお届けに向かっています』
その日から不可解な出来事に見舞われ始める慧斗は、高野來という美しい青年と衝撃的な出会い方をする。
不思議な力を持った來と共に死の呪いを解く方法を探す慧斗だが、周囲では連続怪死事件も起こっていて……?
「第7回ホラー・ミステリー小説大賞」オカルト賞を受賞しました!
悠久の機甲歩兵
竹氏
ファンタジー
文明が崩壊してから800年。文化や技術がリセットされた世界に、その理由を知っている人間は居なくなっていた。 彼はその世界で目覚めた。綻びだらけの太古の文明の記憶と機甲歩兵マキナを操る技術を持って。 文明が崩壊し変わり果てた世界で彼は生きる。今は放浪者として。
※現在毎日更新中
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
1976年生まれ、氷河期世代の愚痴
相田 彩太
エッセイ・ノンフィクション
氷河期世代って何?
氷河期世代だけど、過去を振り返ってみたい! どうしてこうなった!?
1976年生まれの作者が人生を振り返りながら、そんなあなたの疑問に答える挑戦作!
トーク形式で送る、氷河期愚痴エッセイ!
設定は横読み推奨というか一択。
エッセイとは「試み」という意味も持っているのである。
オチはいつも同じです。
幻想遊撃隊ブレイド・ダンサーズ
黒陽 光
SF
その日、1973年のある日。空から降りてきたのは神の祝福などではなく、終わりのない戦いをもたらす招かれざる来訪者だった。
現れた地球外の不明生命体、"幻魔"と名付けられた異形の怪異たちは地球上の六ヶ所へ巣を落着させ、幻基巣と呼ばれるそこから無尽蔵に湧き出て地球人類に対しての侵略行動を開始した。コミュニケーションを取ることすら叶わぬ異形を相手に、人類は嘗てない絶滅戦争へと否応なく突入していくこととなる。
そんな中、人類は全高8mの人型機動兵器、T.A.M.S(タムス)の開発に成功。遂に人類は幻魔と対等に渡り合えるようにはなったものの、しかし戦いは膠着状態に陥り。四十年あまりの長きに渡り続く戦いは、しかし未だにその終わりが見えないでいた。
――――これは、絶望に抗う少年少女たちの物語。多くの犠牲を払い、それでも生きて。いなくなってしまった愛しい者たちの遺した想いを道標とし、抗い続ける少年少女たちの物語だ。
表紙は頂き物です、ありがとうございます。
※カクヨムさんでも重複掲載始めました。
五十の手習い
赤羽律紀
エッセイ・ノンフィクション
12月で50歳になります。
そこで僕のこれまでの人生を
エッセイとして綴りたいと思います。
故郷のことや僕の人生のことを
じっくり書きたいと考えております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
完走お疲れ様です。
楽しく読ませていただきました。
ありがとうございます。
楽しんでいただけたようで嬉しいです!
ハリウッド物の補完ありがとうございます!
第一作は大好きな映画ですw
アニメのザ・ムービーの次に好きw
しかし、洋物って、ドンドン暗くなってくのが、なんかビーストウォーズっぽくて、ちょっと嫌な所。4作目トランスフォーマー/ロストエイジは暗かった。5作で盛り返したかな。バンブルは見てないw
結構無茶苦茶言われるけど、やっぱ大作のドンパチって爽快だし、エンタメとしては良作だと思うなあ。
パシフィック・リムも結構好きwアメリカン操縦巨大ロボってこうなるかってねwハリウッドにしては、意外と繊細な作りだし。その分、合わない人も要るっぽいけど、ここもう少しこうとか細かいダメだしw
私はあれはあれで良しと思ったけど。
巨大じゃない、アイロボットも案外好き。洋物は視点が日本と結構違うとこが楽しい。
ゴジラ物のメカはちょっと趣味に合わないけど、メカ系が出るゴジラこそ好きって人もいるよねw
ハリウッドでメカゴジ出たら見るわw次、メカゴジ出るみたいだから、今から楽しみwww
おお、喜んでいただけて嬉しいです。
アニメ版のザ・ムービーは私にとってもNo1の映画です!
ああ、シリーズが進むと暗い話になるんですね。アメリカ版のビーストウォーズは暗いという話は読んだことがあるのですが。
ハリウッドの大味ドンパチって、エンタメとしては完成されてるんですよね。
パシフィック・リムは名作という話は聞くんですが、あいにく見たことがないんですよ。
おお、ハリウッド版でメカゴジラ! それは確かに楽しみな。
感想ありがとうございました。
ロボ物かあ、どうせガンダムとかばっかかな、と思ったら、トランスフォーマあるじゃないですか!
TF大好きなので嬉しくなりましたw
基本、G1なんですけどね。おっしゃる通り、独特の緩くてアメリカンな雰囲気が、当時日本の暗い系ガンダム系のロボと違ってて、好きでしたねぇ。
楽しく読ませていただきました。
ハリウッドのロボ物はやらないのでしょうか?ちょっとその辺も期待w
感想ありがとうございます。
おっしゃるとおり、話数で見るとガンダムばっかりなのですが、トランスフォーマーも特にG1は好きな作品なんですよ。
残念ながら、ハリウッド版は最初のしか見てないので書いてないですね。
ほかのハリウッドのロボ物は見てないんですよ。
あ、でも最初のTFだけは書けるのか。
もうすぐ最終回なんですが、これはちょっと補遺しないといけないと思い始めました。
ありがとうございました。