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第228話 機動戦士ガンダム 第08MS小隊(1996-99年)
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1996年最初の作品はOVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』(以下08小隊と略記)になります。宇宙世紀を舞台にしたOVAで、初代『ガンダム』と同じ一年戦争中を舞台にした作品です。本作については、各巻発売直後にレンタルビデオで借りて見ています。最終巻のあとに発売された特別編まで見ています。それ以降見直したことはありませんが、MSやキャラが登場するゲームはスパロボや『ギレンの野望』を遊んでいます。再編集劇場版の『ミラーズリポート』は未見です。
本作の評価は非常に難しかったりします。前半と後半でイメージが非常に違うという。そして、その分岐点が第6話と第7話の間に有ります。そして、その理由も明確なんですよ。
前半は『バイファム』『ガラット』『ドラグナー』などの監督を務めた神田武幸監督が制作していたのですが、第6話の制作が終了した時点で急逝されたという。それで、第7話以降は飯田馬之助監督が制作しているんですね。
そのため、第7話の制作が非常に遅れて、第6話発売から10か月以上の間が空いているという。また、第7話以降は発売ペースも遅くなっています。
そして、この間で作風がかなり変わっているんですよ。ググってみたところ、ピクシブ百科だと「作風の変化や設定の齟齬などの悪影響はあまり見られなかった」みたいに書かれているのですが、私にはかなり変化したように思えました。
前半部と後半部で、ラスボスにあたるギニアス・サハリンの描き方がかなり変わっているのが、特に目立つんですね。前半は理知的な人物として描かれていたのが、後半では狂気が目立つキャラに急変しているんですよ。
Wikiによるとスタッフは神田監督の残したメモやプロットを元に後半を作成したそうなんですが、ギニアスの変貌ぶりはちょっと凄まじく、これが神田監督が当初からの構想で狙っていたものなのかどうか、今ひとつ判別がつかないという。
作風としても、前半はどちらかというと地味な戦闘が続くのですが、後半になると一気に派手な感じの戦闘に変わるという。
私には、やはり監督交代による作風の変化に思えてならないのですよ。
さて、本作の全体的なストーリーで言うと、実は「ロミオとジュリエット」だったりします。主人公シロー・アマダとヒロインのアイナ・サハリンが敵味方として会いながら恋に落ちるという。
ただ、これガンダムシリーズだとアムロとララァとか、カミーユとフォウとか、前例があるシチュエーションなんですよね。一作通してのメインストーリーに絡んでいるのは珍しいのですが。
巨大ロボ物としては、序盤はかなり地味な作風で、かなりリアルロボット寄りになります。何しろ第1話からしてシローがボールに乗ってアイナのザクと戦うという(笑)。宇宙での戦闘はここだけで、あとは一貫して地球上、東南アジアでのゲリラ戦が描かれているという。そのため、敵はラスボス機のアプサラスや、その護衛として出てくるグフ系MS以外は非常に地味だったりします。
何しろ、マゼラ・アタックが出てきて、しかも結構活躍したりするんですから(笑)。対比として味方にも61式戦車とかが出てきます。これがオープニング映像だと結構カッコ良く描かれていたりするんですね。
また、味方の支援機としてホバートラックという浮上移動式装甲車が出てくるのですが、これの主な役目は聴音機で敵の動向を探るというものです。このためか、ゲーム『ギレンの野望』では索敵能力が高い偵察ユニット扱いでした。
主役機の陸戦型ガンダムについては次回に語るので、今回はまず一号主役メカ(笑)のボールについて語っておこうかなと思ったり。一応MS扱いですけど、さすがにこれを一号主役ロボ扱いにする気にはなりませんので(笑)。
このボールなんですが、『08小隊』本編発売前に公開された予告編……というかパイロットフィルムだと普通に『ガンダム』本編に登場したボールが描かれていたんですよ。ところが、実際に『08小隊』本編を見てみると、全然違うデザインになってたんですね。
まずキャノン砲が短砲身の連装砲になっています。また、作業用アームも先が二叉に分かれて計四本になっているという。カラーリングもオレンジ系に変わっています。
武装が多少強化されている感じではあるのですが、所詮はボールであることに変わりはないんですね。だから、これでMSに戦いを挑むなら、遠距離からの砲撃戦をやるしかないはずなんです。
ところが、シローはこれで近接格闘戦に持ち込むという(爆)。ウインチワイヤーを使って敵機を絡め取っちゃうんですよ。まあ、そういう戦法を取ったからこそ、敵パイロットであるアイナと出会うことになるワケですが(笑)。
このボールは「先行量産型」という設定になり、型式番号「RB-79K」から「K型」とも呼ばれています。これまた先行量産型の方が本格量産機よりスペックが高いというガンダムらしい仕様になっていたり(笑)。
この第1話のあとシローは地球に降りるわけですが、そこで『ガンダム』本編でのギレンの演説シーンを見るというシーンが入っており、これが『ガンダム』本編と同じ時系列の別の場所での話であることが明示されているんですね。これは、かなり印象的なシーンでした。
ということで、次回は主役ロボである陸戦型ガンダムについて語りたいと思います。
本作の評価は非常に難しかったりします。前半と後半でイメージが非常に違うという。そして、その分岐点が第6話と第7話の間に有ります。そして、その理由も明確なんですよ。
前半は『バイファム』『ガラット』『ドラグナー』などの監督を務めた神田武幸監督が制作していたのですが、第6話の制作が終了した時点で急逝されたという。それで、第7話以降は飯田馬之助監督が制作しているんですね。
そのため、第7話の制作が非常に遅れて、第6話発売から10か月以上の間が空いているという。また、第7話以降は発売ペースも遅くなっています。
そして、この間で作風がかなり変わっているんですよ。ググってみたところ、ピクシブ百科だと「作風の変化や設定の齟齬などの悪影響はあまり見られなかった」みたいに書かれているのですが、私にはかなり変化したように思えました。
前半部と後半部で、ラスボスにあたるギニアス・サハリンの描き方がかなり変わっているのが、特に目立つんですね。前半は理知的な人物として描かれていたのが、後半では狂気が目立つキャラに急変しているんですよ。
Wikiによるとスタッフは神田監督の残したメモやプロットを元に後半を作成したそうなんですが、ギニアスの変貌ぶりはちょっと凄まじく、これが神田監督が当初からの構想で狙っていたものなのかどうか、今ひとつ判別がつかないという。
作風としても、前半はどちらかというと地味な戦闘が続くのですが、後半になると一気に派手な感じの戦闘に変わるという。
私には、やはり監督交代による作風の変化に思えてならないのですよ。
さて、本作の全体的なストーリーで言うと、実は「ロミオとジュリエット」だったりします。主人公シロー・アマダとヒロインのアイナ・サハリンが敵味方として会いながら恋に落ちるという。
ただ、これガンダムシリーズだとアムロとララァとか、カミーユとフォウとか、前例があるシチュエーションなんですよね。一作通してのメインストーリーに絡んでいるのは珍しいのですが。
巨大ロボ物としては、序盤はかなり地味な作風で、かなりリアルロボット寄りになります。何しろ第1話からしてシローがボールに乗ってアイナのザクと戦うという(笑)。宇宙での戦闘はここだけで、あとは一貫して地球上、東南アジアでのゲリラ戦が描かれているという。そのため、敵はラスボス機のアプサラスや、その護衛として出てくるグフ系MS以外は非常に地味だったりします。
何しろ、マゼラ・アタックが出てきて、しかも結構活躍したりするんですから(笑)。対比として味方にも61式戦車とかが出てきます。これがオープニング映像だと結構カッコ良く描かれていたりするんですね。
また、味方の支援機としてホバートラックという浮上移動式装甲車が出てくるのですが、これの主な役目は聴音機で敵の動向を探るというものです。このためか、ゲーム『ギレンの野望』では索敵能力が高い偵察ユニット扱いでした。
主役機の陸戦型ガンダムについては次回に語るので、今回はまず一号主役メカ(笑)のボールについて語っておこうかなと思ったり。一応MS扱いですけど、さすがにこれを一号主役ロボ扱いにする気にはなりませんので(笑)。
このボールなんですが、『08小隊』本編発売前に公開された予告編……というかパイロットフィルムだと普通に『ガンダム』本編に登場したボールが描かれていたんですよ。ところが、実際に『08小隊』本編を見てみると、全然違うデザインになってたんですね。
まずキャノン砲が短砲身の連装砲になっています。また、作業用アームも先が二叉に分かれて計四本になっているという。カラーリングもオレンジ系に変わっています。
武装が多少強化されている感じではあるのですが、所詮はボールであることに変わりはないんですね。だから、これでMSに戦いを挑むなら、遠距離からの砲撃戦をやるしかないはずなんです。
ところが、シローはこれで近接格闘戦に持ち込むという(爆)。ウインチワイヤーを使って敵機を絡め取っちゃうんですよ。まあ、そういう戦法を取ったからこそ、敵パイロットであるアイナと出会うことになるワケですが(笑)。
このボールは「先行量産型」という設定になり、型式番号「RB-79K」から「K型」とも呼ばれています。これまた先行量産型の方が本格量産機よりスペックが高いというガンダムらしい仕様になっていたり(笑)。
この第1話のあとシローは地球に降りるわけですが、そこで『ガンダム』本編でのギレンの演説シーンを見るというシーンが入っており、これが『ガンダム』本編と同じ時系列の別の場所での話であることが明示されているんですね。これは、かなり印象的なシーンでした。
ということで、次回は主役ロボである陸戦型ガンダムについて語りたいと思います。
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