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第125話 戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー その11 コンボイの謎編
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さあ、今回のトランスフォーマー語りは、いよいよ行ってみましょう「伝説の」ファミコンソフト『トランスフォーマー コンボイの謎』について語ってみたいと思います。当然、サブタイトルはこのゲームからいただきました。
内容は横スクロール型アクションシューティングゲームです。主人公は、シティコマンダー・ウルトラマグナス。そう、本格登場は『ザ・ムービー』からと以前に書いた彼です。元はダイアクロンのパワードコンボイなのですが、カラーリングがかなり派手な空色と赤色、それに白のトリコロールに変更になっています。カーキャリア型のトレーラーに変形します。
玩具はカーキャリアの牽引トラック部がコンボイ司令官と同型のロボに変形し、さらにカーキャリア部と合体して大型ロボに変形するのですが、アニメやゲームでは一貫してカーキャリアトレーラーから合体後の大型ロボへの変形しかしていません。しかも、大型ロボ扱いではなく、普通のサイズのトランスフォーマーとして描かれています。
さて、このゲームは何で「伝説」なのか? 名前と共に知ってる方も多いのではないかと思います。
ズバリ「クソゲー」としてなのです(爆)。
電源を入れると、アニメそのままの「トランスフォーマー」のロゴの下に「コンボイの謎」。ここはよろしい。
スタートボタンを押すと「ちゃーららーららーん」と、いわゆるエンブレムターンの音楽。これまたアニメの雰囲気が出ていてよろしい。
「さあ、戦いだ!」と気合いを入れてゲームスタート! ……して二秒とたたないうちにドカーン!! え、やられた?
気を取り直して再スタート! 「ちゃーららーららーん」 ドカーン!! あれ?
気合いを入れ直して再々スタート! 「ちゃーららーららーん」 ドカーン!! あっれぇ?
ゲームオーバーの音楽は、アニメのオープニングの最後のメロディ「ちゃーらっららーちゃらららららーら」でした。これも雰囲気が出ててよろしい……じゃねえだろ!!
とにかく、難易度が高く激ムズだったのですよ。敵の弾は小さくて見づらく、一発当たれば即死。敵として出てくるジェットロンの動きが不規則でこっちの弾を当てにくい。上手い子なら先に進めたのかもしれませんが、あいにく私はアクションゲームは苦手だったのでした。
あと、ゲーム中ではちゃんとトレーラーに変形できるのですが、変形することに何の意味があるのか、私には理解できませんでした。だって私の腕だと動きにくくなるだけなんだもん(爆)。
それなのに! よりにもよって、コレ買っちゃったんですよ、私は!!(爆)
クリスマスのプレゼントか、お正月のお年玉で買ったか忘れましたが、とにかく「金をドブに捨てる」という言葉の意味をしみじみと噛み締めたのでした(笑)。私よりはよっぽどゲームが上手だった弟は少しは先の面まで進んでたみたいですが。
雰囲気だけは、アニメの雰囲気が出てなくもない、という所はあったんですけどねえ。そういえば、無敵アイテムを取ったときにBGMが変化するのですが、その音楽は『2010』のオープニング主題歌のイントロ部分でしたね。
ちなみに、タイトルの「コンボイの謎」というのは、要するにコンボイ戦死後に誰が新司令官になるかということでした。ゲーム中に出てくる「謎のアルファベット」を全部拾うと「RODIMUS」となり、主人公キャラがウルトラマグナスから『2010』の主人公である新司令官ロディマス・コンボイにグラフィックが変わって二週目がスタートするという趣向だったのでした。
この、コンボイに代わる新司令官が誰なのかということについては、当時あったトランスフォーマーのテレフォンサービスでも「その言葉はロディマス!」とかコンボイ司令官が言っていました。これ、アニメ誌とかで散々ネタになってたんですよね。
この「コンボイ戦死」「新司令官はロディマスコンボイ」というのは、TVコマーシャルでも「コンボイが死んだ!」とかキャンペーンやってて、玩具でも「グッバイコンボイ」「グッバイメガトロン」と称して、通常版とは少し違うセットで販売したりしていました。スコープ(融合カノン砲)付きのメガトロンは、たしかこの「グッバイメガトロン」セットで売ってたと記憶しています。
これ、Wikiで読んだら、コンボイ戦死やロディマスコンボイが新司令官になること、メガトロンがガルバトロンに再生されるなどのエピソードが描かれている『ザ・ムービー』を日本では公開できなかったことによる苦肉の策だったそうです。
そうそう、ゲームでも一部流用されていたんですが、アニメ本編のオープニング音楽は非常にできがよかったんですよね。カッコ良いメロディと歌詞ですが、しっかりと作品の世界観を歌っていて、作品タイトルもしっかり入っているという。新時代のアニソンを感じさせる名曲でした。
最後に、今までも一応書いてきた玩具についてなのですが、私はさすがにもう自分で買う年齢じゃなくなっていました。ただ、四歳下の弟がちょうどターゲット世代だったので、色々と買っていました。サイバトロンは少なくて、ポルシェに変形する副官マイスターとフェアレディパトカーに変形する戦術家プロールに、グリムロックほかダイノボットが少しと、エアーボット部隊ぐらいしか無かったような気がします。コンボイ司令官も持ってませんでした。
それに対して、デストロンは豊富で、メガトロン様とスタースクリーム、サウンドウェーブにカセットロンが全員と主要三キャラそろい踏みの上、ビルドロン部隊もスタントロン部隊もコンバットロン部隊もあったような気がします。弟もデストロン好きだったようで(笑)。
あと、記憶が定かではないのですが、弟はトランスフォーマーのファンクラブ「S.T.A.R.S」にも入ってたと思うのですよ。それで、ポイントを貯めてもらえるダージを持っていたはずです。
このあたり、実は『2010』で傾向が変わるのですが、それについては『2010』のところで書こうと思います。
それから、この第一作のキャラについては、2000年代になってタカラが「マスターピース」という新シリーズでリメイクしています。バンダイの「超合金魂」ブランドに対抗する、現代技術で作られたトランスフォーマー玩具ですね。これは私はひとつも持ってないのですが、このトランスフォーマーについてのエッセイを書くためにググってみて、玩具レビューを読んで驚愕しました。
いや、ホビー雑誌や模型誌で存在を知ってはいたんですよ。それでも、玩具のできが、ここまで良くなっているというのは衝撃的でした。何しろ、アニメのプロポーションそのままのメガトロン様が銃形態に完全変形するんですから!
さすが、2010年を通り越した2018年(笑)、ちょっと侮っていましたね。いや、今更ながら欲しくなったり。さすがにもう買えませんけど(笑)。
さて、長々と書いてきたトランスフォーマーですが、そろそろ書くことも無くなってきたので、この回で終わりにしたいと思います。サイバトロンと仲良くなるスパイクとその父親のスパークプラグ、スパイクのガールフレンドで続編『2010』では妻になるカーリーといった人間のレギュラーもいるんですけど、特に書くほどのことは無いかなとか思ったり(笑)。
ただ、今までの作品は劇場版がある場合もTVシリーズの中で語ってきたことが多いのですが、このトランスフォーマーについては劇場版『ザ・ムービー』が完全にストーリー上新作にあたり、上記のようにサイバトロン側もデストロン側も主要メンバーの入れ替わりのエピソードがあるなど、続編『2010』との間をつなぐ重要な話になるので、あらためて別に書きたいと思います。
この『トランスフォーマー』について総評しますと、それまでガンダム以降発展してきた「リアルロボット」路線が行き詰まりかけていたところにアメリカから突如として現れ、まったく新しい路線を切り開いた画期的な作品だったと思います。
リアルロボット路線を突き詰めていくと、どうしても「わかりにくく」なる。それに対するアンチテーゼとしての、明解なわかりやすさ。
それでいて、単なる勧善懲悪ではなく悪の側にも個性的なキャラを立て、善悪二元論でストーリーを展開すること。
そして何より、ロボットに人格を与えて群像劇にすることで、リアルロボ以上に多くの種類のロボを登場させ、商品として販売することができるということ。
これら、トランスフォーマーが提示した新しい方向性は、これ以降、巨大ロボットアニメに多大な影響を与えました。その細かい影響については、今後の各作品で見ていきたいと思います。
シリーズ続編が近年まで続いていたり、リメイク玩具が作られ続けていることなど、「トランスフォーマー」シリーズは、実質的に「ガンダム」シリーズに匹敵するコンテンツとなっているのではないかと私には思えるのです。
内容は横スクロール型アクションシューティングゲームです。主人公は、シティコマンダー・ウルトラマグナス。そう、本格登場は『ザ・ムービー』からと以前に書いた彼です。元はダイアクロンのパワードコンボイなのですが、カラーリングがかなり派手な空色と赤色、それに白のトリコロールに変更になっています。カーキャリア型のトレーラーに変形します。
玩具はカーキャリアの牽引トラック部がコンボイ司令官と同型のロボに変形し、さらにカーキャリア部と合体して大型ロボに変形するのですが、アニメやゲームでは一貫してカーキャリアトレーラーから合体後の大型ロボへの変形しかしていません。しかも、大型ロボ扱いではなく、普通のサイズのトランスフォーマーとして描かれています。
さて、このゲームは何で「伝説」なのか? 名前と共に知ってる方も多いのではないかと思います。
ズバリ「クソゲー」としてなのです(爆)。
電源を入れると、アニメそのままの「トランスフォーマー」のロゴの下に「コンボイの謎」。ここはよろしい。
スタートボタンを押すと「ちゃーららーららーん」と、いわゆるエンブレムターンの音楽。これまたアニメの雰囲気が出ていてよろしい。
「さあ、戦いだ!」と気合いを入れてゲームスタート! ……して二秒とたたないうちにドカーン!! え、やられた?
気を取り直して再スタート! 「ちゃーららーららーん」 ドカーン!! あれ?
気合いを入れ直して再々スタート! 「ちゃーららーららーん」 ドカーン!! あっれぇ?
ゲームオーバーの音楽は、アニメのオープニングの最後のメロディ「ちゃーらっららーちゃらららららーら」でした。これも雰囲気が出ててよろしい……じゃねえだろ!!
とにかく、難易度が高く激ムズだったのですよ。敵の弾は小さくて見づらく、一発当たれば即死。敵として出てくるジェットロンの動きが不規則でこっちの弾を当てにくい。上手い子なら先に進めたのかもしれませんが、あいにく私はアクションゲームは苦手だったのでした。
あと、ゲーム中ではちゃんとトレーラーに変形できるのですが、変形することに何の意味があるのか、私には理解できませんでした。だって私の腕だと動きにくくなるだけなんだもん(爆)。
それなのに! よりにもよって、コレ買っちゃったんですよ、私は!!(爆)
クリスマスのプレゼントか、お正月のお年玉で買ったか忘れましたが、とにかく「金をドブに捨てる」という言葉の意味をしみじみと噛み締めたのでした(笑)。私よりはよっぽどゲームが上手だった弟は少しは先の面まで進んでたみたいですが。
雰囲気だけは、アニメの雰囲気が出てなくもない、という所はあったんですけどねえ。そういえば、無敵アイテムを取ったときにBGMが変化するのですが、その音楽は『2010』のオープニング主題歌のイントロ部分でしたね。
ちなみに、タイトルの「コンボイの謎」というのは、要するにコンボイ戦死後に誰が新司令官になるかということでした。ゲーム中に出てくる「謎のアルファベット」を全部拾うと「RODIMUS」となり、主人公キャラがウルトラマグナスから『2010』の主人公である新司令官ロディマス・コンボイにグラフィックが変わって二週目がスタートするという趣向だったのでした。
この、コンボイに代わる新司令官が誰なのかということについては、当時あったトランスフォーマーのテレフォンサービスでも「その言葉はロディマス!」とかコンボイ司令官が言っていました。これ、アニメ誌とかで散々ネタになってたんですよね。
この「コンボイ戦死」「新司令官はロディマスコンボイ」というのは、TVコマーシャルでも「コンボイが死んだ!」とかキャンペーンやってて、玩具でも「グッバイコンボイ」「グッバイメガトロン」と称して、通常版とは少し違うセットで販売したりしていました。スコープ(融合カノン砲)付きのメガトロンは、たしかこの「グッバイメガトロン」セットで売ってたと記憶しています。
これ、Wikiで読んだら、コンボイ戦死やロディマスコンボイが新司令官になること、メガトロンがガルバトロンに再生されるなどのエピソードが描かれている『ザ・ムービー』を日本では公開できなかったことによる苦肉の策だったそうです。
そうそう、ゲームでも一部流用されていたんですが、アニメ本編のオープニング音楽は非常にできがよかったんですよね。カッコ良いメロディと歌詞ですが、しっかりと作品の世界観を歌っていて、作品タイトルもしっかり入っているという。新時代のアニソンを感じさせる名曲でした。
最後に、今までも一応書いてきた玩具についてなのですが、私はさすがにもう自分で買う年齢じゃなくなっていました。ただ、四歳下の弟がちょうどターゲット世代だったので、色々と買っていました。サイバトロンは少なくて、ポルシェに変形する副官マイスターとフェアレディパトカーに変形する戦術家プロールに、グリムロックほかダイノボットが少しと、エアーボット部隊ぐらいしか無かったような気がします。コンボイ司令官も持ってませんでした。
それに対して、デストロンは豊富で、メガトロン様とスタースクリーム、サウンドウェーブにカセットロンが全員と主要三キャラそろい踏みの上、ビルドロン部隊もスタントロン部隊もコンバットロン部隊もあったような気がします。弟もデストロン好きだったようで(笑)。
あと、記憶が定かではないのですが、弟はトランスフォーマーのファンクラブ「S.T.A.R.S」にも入ってたと思うのですよ。それで、ポイントを貯めてもらえるダージを持っていたはずです。
このあたり、実は『2010』で傾向が変わるのですが、それについては『2010』のところで書こうと思います。
それから、この第一作のキャラについては、2000年代になってタカラが「マスターピース」という新シリーズでリメイクしています。バンダイの「超合金魂」ブランドに対抗する、現代技術で作られたトランスフォーマー玩具ですね。これは私はひとつも持ってないのですが、このトランスフォーマーについてのエッセイを書くためにググってみて、玩具レビューを読んで驚愕しました。
いや、ホビー雑誌や模型誌で存在を知ってはいたんですよ。それでも、玩具のできが、ここまで良くなっているというのは衝撃的でした。何しろ、アニメのプロポーションそのままのメガトロン様が銃形態に完全変形するんですから!
さすが、2010年を通り越した2018年(笑)、ちょっと侮っていましたね。いや、今更ながら欲しくなったり。さすがにもう買えませんけど(笑)。
さて、長々と書いてきたトランスフォーマーですが、そろそろ書くことも無くなってきたので、この回で終わりにしたいと思います。サイバトロンと仲良くなるスパイクとその父親のスパークプラグ、スパイクのガールフレンドで続編『2010』では妻になるカーリーといった人間のレギュラーもいるんですけど、特に書くほどのことは無いかなとか思ったり(笑)。
ただ、今までの作品は劇場版がある場合もTVシリーズの中で語ってきたことが多いのですが、このトランスフォーマーについては劇場版『ザ・ムービー』が完全にストーリー上新作にあたり、上記のようにサイバトロン側もデストロン側も主要メンバーの入れ替わりのエピソードがあるなど、続編『2010』との間をつなぐ重要な話になるので、あらためて別に書きたいと思います。
この『トランスフォーマー』について総評しますと、それまでガンダム以降発展してきた「リアルロボット」路線が行き詰まりかけていたところにアメリカから突如として現れ、まったく新しい路線を切り開いた画期的な作品だったと思います。
リアルロボット路線を突き詰めていくと、どうしても「わかりにくく」なる。それに対するアンチテーゼとしての、明解なわかりやすさ。
それでいて、単なる勧善懲悪ではなく悪の側にも個性的なキャラを立て、善悪二元論でストーリーを展開すること。
そして何より、ロボットに人格を与えて群像劇にすることで、リアルロボ以上に多くの種類のロボを登場させ、商品として販売することができるということ。
これら、トランスフォーマーが提示した新しい方向性は、これ以降、巨大ロボットアニメに多大な影響を与えました。その細かい影響については、今後の各作品で見ていきたいと思います。
シリーズ続編が近年まで続いていたり、リメイク玩具が作られ続けていることなど、「トランスフォーマー」シリーズは、実質的に「ガンダム」シリーズに匹敵するコンテンツとなっているのではないかと私には思えるのです。
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