7 / 22
07 お札と魍魎
しおりを挟む
お祓いの仕事はそれからもぽつりぽつりぽつりと舞い込んできた。
ホームページもない、おそらく電話帳にちょっと載っているくらいの神社に、どうしてそんなに見たこともないような人々が訪れるのかイチカにはわからなかったが、じいちゃんが死んでしまって、収入というものがついに無くなった身としてはありがたかった。
「どうやってうちを見つけるんだろう?」
『それがめぐりというものだ。必要な者には必要な物が現れるようになっている』
スズシロはあれからも、イチカを依頼人に紹介するときだけ人の姿になった。
「イチくん」
6月近くになって、サハラさんが声をかけてきた。厄祓いの仕事をするようになってから、土日も潰れるので学校のことは学校で終わらせなければならず、休憩時間にも宿題をやっていたイチカは全然彼女に注意を払えていなかった。呼ばれて久々にその顔を見た。
見るからに暗く沈んでいる。
「相談があるの。神社に行っていい?」
「うん」
また何か、ユーレイがらみのことがあったんだろうなと見当はついた。黒狗は気づいた時には消えてしまっていたので、もう家に何か湧いてきたのかも知れない。
放課後、この日は一緒に帰ることにした。昇降口で彼女を待っていると、ヨーヘーが肘でどついて行った。彼女は間もなく一人で現れた。
以前家に送った時もそうだったように、彼女はイチカの後ろにぴったりと隠れるようにして歩いた。またイチカはドキドキしたが、ずっと前にもこんなことがあったような気がした。いつ? 誰と?
鳥居をくぐったところで、やっと彼女は少し離れて、ほっと息をついた。
「ここ、きれいだよね。何もいない」
スズシロが足元でフンと鼻を鳴らした。今日は白羽様は見えない。
6月の日はまだ高かった。イチカは自宅の縁側にサハラさんを座らせて話を聞くことにした。
「どうしたの?」
「また家に変なのが湧いてきたの。イチくんに言ったらきれいにしてもらえるかなって」
『早いな』
スズシロが口を挟んできた。
『まだ三月も経っていない。霊道でもあるのか?』
「何がいるの? 今は」
「また、変な小鬼みたいな。隅っこに固まっているの。あと、女の人の声がする……。前もしてたんだけど、イチくんに相談したら一回収まってたのに」
「ふーん……」
ちらとスズシロを見る。
『確かに何かついているな。この娘にもついていた。鳥居をくぐって離れたが、また付くだろう』
「お祓いは効くかな?」
「ほんと? やってくれる?」
『家の魍魎はこの娘だけ払ってもだめだぞ』
「どうしよう」
『まあ、札でも持たせて家の中に貼らせたらどうだ』
「札?」
「お札?」
『お前は作ったことがないだろう。作って渡してやれ。白羽様に迷惑をかけるな』
「今度、お札を作ってあげるから、ちょっと待っててくれる?」
「本当? 助かる!」
サハラさんはぱっとイチカの手に自分の手を重ねた。ひんやりと冷たい手だった。
札は思っていたより簡単にできた。お祓いに慣れてきたからかも知れない。お祓いと似たような手順で、何枚か。
「何も書かなくていいの?」
『本当は書いたほうがいい。神威が乗りやすくなる。でもまあ、今回はお試しだ。いいだろう。お守りもこれと同じように作れるぞ』
手に取ればただの手のひらサイズに切った白い和紙だ。でもうっすらと光って見える。
「この光ってるのがシンイってやつ?」
『そう。それが見えるやつはそう多くない』
その日学校で、休み時間にサハラさんにちょっと声をかけた。
「できたよ」
「本当?」
できたばかりの札を渡す。ぱっと見は本当にただの白い紙だから、教室で取り出したところで騒ぎ出すやつはいない。
「南側か東の壁に貼って。なるべく高い位置に」
スズシロから言われたことをそのまま伝える。
「日光を家の中に入れるようにすること。あと換気」
「わかった」
次の休み時間に、ヨーヘーが寄ってきてちょいちょいと手招きをした。窓際に連れて行かれる。
「……佐原咲耶と仲いいのか?」
「え? 仲いいってわけじゃないけど」
ヨーヘーが声を顰める。
「あんまりいい噂聞かないんだ。顔はかわいいけどさ……」
ちらっと彼女を振り返る。彼女は自分の席で教科書に目を落としている。誰も話しかける者はない。
「へえ……」
「街の駅で見たってやつもいる。まあ、巻き込まれるなよ」
街の駅というのは、この小さな田舎町からバスで小一時間ほど行ったところにある県庁所在地の駅のことだ。政令指定都市なので、この町とは比べものにならないくらい都会で栄えている。
中学にもなれば友達同士で買い物に行ったりもするが、こういう言い方で「街の駅で見た」というのは、あまりよくない素行を指すことが多い。
「うん」
ヨーヘーはパンとイチカの肩を叩いて、自分の席に戻って行った。
3日後のことだった。サハラさんがイチカにまた声をかけてきた。
「あのね、ごめん。お札がダメになっちゃった……」
「だめになった?」
サハラは目を伏せてこくりと頷いた。
「見て欲しいの。うちに来てくれない? 貼ったところが悪かったのかな?」
「………」
札のできが悪かったのか? スズシロにも来て欲しい。一人ではわからない。
「わかった。一度家に寄ってから行く。家の前で待っててくれる?」
「うん」
「てことで、来て欲しいんだ」
『ほう。私が邪魔だと思わないのか』
「何で?」
『お前、あの娘が好きだろうが』
「うるさいな……」
スズシロはクックと笑ったが、ついて来てくれた。好き……好きなのかな? かわいいとは思う。気にもなる。でも、ヨーヘーの言ったことが引っかかっていた。
神社からはさほど離れていない、市民住宅が集まっている集落につく。ぼろぼろで、全く同じつくりの平家の家が何軒も並んでいる、そのうちの一軒の玄関に、少女が座り込んでいた。
「イチくん」
「よう」
「汚くてごめんね」
サハラさんはその古い家にためらいなくイチカを招き入れた。スズシロもそれに続く。見た目通り、家は古く、湿っていて、壁の薄さがすぐに分かる。
「ここに貼ったんだけど。貼ってすぐは何も見えなくなったし聞こえなくなったの。でも……」
言われて白い指が差した柱を見上げる。お札がべろりと剥がれて、右下の一点でかろうじて柱に付いて揺れている。札を剥がして手に取る。水に一度浸して乾かしたように、ごわごわと皺が寄っている。
湿気?
部屋を見回す。狭い居間には、パイプのハンガーラックに女物の服がぎゅうぎゅうにかけられており、小さな鏡台とテーブル、テレビと、サハラさんの教科書が積まれている。こんなに全体が濡れるほど湿気ているわけではない。
「どれくらいでこうなったの? すぐ?」
「貼った次の日、起きてみたら剥がれかけてて……何度も貼り直したんだけど」
「ふーん……」
イチカが新しい札を貼り直す。ぴたりと柱に付いた。そうそう剥がれないように見える。
「すごい。イチくんが家に入るとみんなイチくんから離れるよね」
ふいに、サハラさんがイチカの本当にすぐ後ろに立った。
「そう?」
「うん。お札じゃなくて、イチくんにいて欲しいくらい」
彼女の前髪がイチカのシャツに触れる。どきっとした。
「私、友達いないから……イチくんが、こうして私のために色々してくれるの、すごく嬉しい」
カッと自分の頬が熱くなるのを感じる。
「こんなこと、相談できるの、イチくんだけなの……」
フンとスズシロが鼻を鳴らす音が耳に入った。はっと我に返る。
「俺も色々試してみたいからさ。お札はうまくできなかったのかも知れない。ちょっと考えてみるから。この古い方、もらっていくね」
サハラさんの家を出る。見送りに出た彼女が見えなくなるまで歩いてから、イチカはため息をついた。さっき頭に上った血が、余熱のように体に残っている。熱い。
『若いな』
「うるさいな! どうだった?」
『あの家にいくら札を貼ったところで無駄だ。あの娘かあの娘の母親が魍魎を呼んでいる』
「呼んでいる?」
スズシロと話しながら歩くのは、側から見ると独り言を言って歩いているように見えるので遠慮したいところだったが、好奇心が勝った。
『魍魎は暗く利己的な人間に憑きやすい。恨みや妬みといった感情はあいつらにとっては居心地がいいんだ』
「じゃあどうすればいいの?」
『心を入れ替えることだな』
「あのさあ……」
『本当のことだ。物理的になんとかするなら、太陽の光をたくさん浴びること。空気を澱ませないこと。魍魎のいないところで時間を過ごすこと』
「そんなこと?」
『そんなこともできないから集られるんだよ』
ホームページもない、おそらく電話帳にちょっと載っているくらいの神社に、どうしてそんなに見たこともないような人々が訪れるのかイチカにはわからなかったが、じいちゃんが死んでしまって、収入というものがついに無くなった身としてはありがたかった。
「どうやってうちを見つけるんだろう?」
『それがめぐりというものだ。必要な者には必要な物が現れるようになっている』
スズシロはあれからも、イチカを依頼人に紹介するときだけ人の姿になった。
「イチくん」
6月近くになって、サハラさんが声をかけてきた。厄祓いの仕事をするようになってから、土日も潰れるので学校のことは学校で終わらせなければならず、休憩時間にも宿題をやっていたイチカは全然彼女に注意を払えていなかった。呼ばれて久々にその顔を見た。
見るからに暗く沈んでいる。
「相談があるの。神社に行っていい?」
「うん」
また何か、ユーレイがらみのことがあったんだろうなと見当はついた。黒狗は気づいた時には消えてしまっていたので、もう家に何か湧いてきたのかも知れない。
放課後、この日は一緒に帰ることにした。昇降口で彼女を待っていると、ヨーヘーが肘でどついて行った。彼女は間もなく一人で現れた。
以前家に送った時もそうだったように、彼女はイチカの後ろにぴったりと隠れるようにして歩いた。またイチカはドキドキしたが、ずっと前にもこんなことがあったような気がした。いつ? 誰と?
鳥居をくぐったところで、やっと彼女は少し離れて、ほっと息をついた。
「ここ、きれいだよね。何もいない」
スズシロが足元でフンと鼻を鳴らした。今日は白羽様は見えない。
6月の日はまだ高かった。イチカは自宅の縁側にサハラさんを座らせて話を聞くことにした。
「どうしたの?」
「また家に変なのが湧いてきたの。イチくんに言ったらきれいにしてもらえるかなって」
『早いな』
スズシロが口を挟んできた。
『まだ三月も経っていない。霊道でもあるのか?』
「何がいるの? 今は」
「また、変な小鬼みたいな。隅っこに固まっているの。あと、女の人の声がする……。前もしてたんだけど、イチくんに相談したら一回収まってたのに」
「ふーん……」
ちらとスズシロを見る。
『確かに何かついているな。この娘にもついていた。鳥居をくぐって離れたが、また付くだろう』
「お祓いは効くかな?」
「ほんと? やってくれる?」
『家の魍魎はこの娘だけ払ってもだめだぞ』
「どうしよう」
『まあ、札でも持たせて家の中に貼らせたらどうだ』
「札?」
「お札?」
『お前は作ったことがないだろう。作って渡してやれ。白羽様に迷惑をかけるな』
「今度、お札を作ってあげるから、ちょっと待っててくれる?」
「本当? 助かる!」
サハラさんはぱっとイチカの手に自分の手を重ねた。ひんやりと冷たい手だった。
札は思っていたより簡単にできた。お祓いに慣れてきたからかも知れない。お祓いと似たような手順で、何枚か。
「何も書かなくていいの?」
『本当は書いたほうがいい。神威が乗りやすくなる。でもまあ、今回はお試しだ。いいだろう。お守りもこれと同じように作れるぞ』
手に取ればただの手のひらサイズに切った白い和紙だ。でもうっすらと光って見える。
「この光ってるのがシンイってやつ?」
『そう。それが見えるやつはそう多くない』
その日学校で、休み時間にサハラさんにちょっと声をかけた。
「できたよ」
「本当?」
できたばかりの札を渡す。ぱっと見は本当にただの白い紙だから、教室で取り出したところで騒ぎ出すやつはいない。
「南側か東の壁に貼って。なるべく高い位置に」
スズシロから言われたことをそのまま伝える。
「日光を家の中に入れるようにすること。あと換気」
「わかった」
次の休み時間に、ヨーヘーが寄ってきてちょいちょいと手招きをした。窓際に連れて行かれる。
「……佐原咲耶と仲いいのか?」
「え? 仲いいってわけじゃないけど」
ヨーヘーが声を顰める。
「あんまりいい噂聞かないんだ。顔はかわいいけどさ……」
ちらっと彼女を振り返る。彼女は自分の席で教科書に目を落としている。誰も話しかける者はない。
「へえ……」
「街の駅で見たってやつもいる。まあ、巻き込まれるなよ」
街の駅というのは、この小さな田舎町からバスで小一時間ほど行ったところにある県庁所在地の駅のことだ。政令指定都市なので、この町とは比べものにならないくらい都会で栄えている。
中学にもなれば友達同士で買い物に行ったりもするが、こういう言い方で「街の駅で見た」というのは、あまりよくない素行を指すことが多い。
「うん」
ヨーヘーはパンとイチカの肩を叩いて、自分の席に戻って行った。
3日後のことだった。サハラさんがイチカにまた声をかけてきた。
「あのね、ごめん。お札がダメになっちゃった……」
「だめになった?」
サハラは目を伏せてこくりと頷いた。
「見て欲しいの。うちに来てくれない? 貼ったところが悪かったのかな?」
「………」
札のできが悪かったのか? スズシロにも来て欲しい。一人ではわからない。
「わかった。一度家に寄ってから行く。家の前で待っててくれる?」
「うん」
「てことで、来て欲しいんだ」
『ほう。私が邪魔だと思わないのか』
「何で?」
『お前、あの娘が好きだろうが』
「うるさいな……」
スズシロはクックと笑ったが、ついて来てくれた。好き……好きなのかな? かわいいとは思う。気にもなる。でも、ヨーヘーの言ったことが引っかかっていた。
神社からはさほど離れていない、市民住宅が集まっている集落につく。ぼろぼろで、全く同じつくりの平家の家が何軒も並んでいる、そのうちの一軒の玄関に、少女が座り込んでいた。
「イチくん」
「よう」
「汚くてごめんね」
サハラさんはその古い家にためらいなくイチカを招き入れた。スズシロもそれに続く。見た目通り、家は古く、湿っていて、壁の薄さがすぐに分かる。
「ここに貼ったんだけど。貼ってすぐは何も見えなくなったし聞こえなくなったの。でも……」
言われて白い指が差した柱を見上げる。お札がべろりと剥がれて、右下の一点でかろうじて柱に付いて揺れている。札を剥がして手に取る。水に一度浸して乾かしたように、ごわごわと皺が寄っている。
湿気?
部屋を見回す。狭い居間には、パイプのハンガーラックに女物の服がぎゅうぎゅうにかけられており、小さな鏡台とテーブル、テレビと、サハラさんの教科書が積まれている。こんなに全体が濡れるほど湿気ているわけではない。
「どれくらいでこうなったの? すぐ?」
「貼った次の日、起きてみたら剥がれかけてて……何度も貼り直したんだけど」
「ふーん……」
イチカが新しい札を貼り直す。ぴたりと柱に付いた。そうそう剥がれないように見える。
「すごい。イチくんが家に入るとみんなイチくんから離れるよね」
ふいに、サハラさんがイチカの本当にすぐ後ろに立った。
「そう?」
「うん。お札じゃなくて、イチくんにいて欲しいくらい」
彼女の前髪がイチカのシャツに触れる。どきっとした。
「私、友達いないから……イチくんが、こうして私のために色々してくれるの、すごく嬉しい」
カッと自分の頬が熱くなるのを感じる。
「こんなこと、相談できるの、イチくんだけなの……」
フンとスズシロが鼻を鳴らす音が耳に入った。はっと我に返る。
「俺も色々試してみたいからさ。お札はうまくできなかったのかも知れない。ちょっと考えてみるから。この古い方、もらっていくね」
サハラさんの家を出る。見送りに出た彼女が見えなくなるまで歩いてから、イチカはため息をついた。さっき頭に上った血が、余熱のように体に残っている。熱い。
『若いな』
「うるさいな! どうだった?」
『あの家にいくら札を貼ったところで無駄だ。あの娘かあの娘の母親が魍魎を呼んでいる』
「呼んでいる?」
スズシロと話しながら歩くのは、側から見ると独り言を言って歩いているように見えるので遠慮したいところだったが、好奇心が勝った。
『魍魎は暗く利己的な人間に憑きやすい。恨みや妬みといった感情はあいつらにとっては居心地がいいんだ』
「じゃあどうすればいいの?」
『心を入れ替えることだな』
「あのさあ……」
『本当のことだ。物理的になんとかするなら、太陽の光をたくさん浴びること。空気を澱ませないこと。魍魎のいないところで時間を過ごすこと』
「そんなこと?」
『そんなこともできないから集られるんだよ』
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
赤い部屋
山根利広
ホラー
YouTubeの動画広告の中に、「決してスキップしてはいけない」広告があるという。
真っ赤な背景に「あなたは好きですか?」と書かれたその広告をスキップすると、死ぬと言われている。
東京都内のある高校でも、「赤い部屋」の噂がひとり歩きしていた。
そんな中、2年生の天根凛花は「赤い部屋」の内容が自分のみた夢の内容そっくりであることに気づく。
が、クラスメイトの黒河内莉子は、噂話を一蹴し、誰かの作り話だと言う。
だが、「呪い」は実在した。
「赤い部屋」の手によって残酷な死に方をする犠牲者が、続々現れる。
凛花と莉子は、死の連鎖に歯止めをかけるため、「解決策」を見出そうとする。
そんな中、凛花のスマートフォンにも「あなたは好きですか?」という広告が表示されてしまう。
「赤い部屋」から逃れる方法はあるのか?
誰がこの「呪い」を生み出したのか?
そして彼らはなぜ、呪われたのか?
徐々に明かされる「赤い部屋」の真相。
その先にふたりが見たものは——。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】
絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。
下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。
※全話オリジナル作品です。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる