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4. 逃げないで?
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翌朝、再び聡太の腕の中で目覚めた。
聡太はまだ眠ってる。
長い睫毛が伏せられて、口元は微笑んでるようにほころんでいる。
綺麗な寝顔。
こんな顔して、垂れ目くんがセックスはあんなに激しいなんて詐欺よね…。
クスッと笑うと、その気配で、聡太がぼんやりと目を開けた。
私を見ると、ふんわりと笑って、唇を寄せてくる。
まだ眠いようで、私にキスすると、また目を閉じてしまう。
朝から甘い……。
しばらくじっとしてたけど、はっと気づいた。
今のうちに帰ればいいんじゃない?
そっと聡太の腕を抜けようとしたけど、がっちりと捕まえられている。
腕を持ちあげようとしたら、さらにギュッと抱きしめられた。
「ん……ダメだよ、あやさん……」
聡太は目を開けないまま、ささやいた。
放してくれるつもりはないらしい。
しょうがないなぁ。
まぁいっか、休みだし。
私は苦笑して、もう一度、目を閉じることにした。
再び、覚醒したら、今度は聡太は起きて、私を見ていた。
私が目を開いたのを見ると、甘ったるく微笑んだ。
「おはよう、あやさん」
「おはよ」
うーんと伸びをする。
身体のいろんなところが筋肉痛な気がする……。
「朝食はパンかご飯か、どっちがいい?」
「パン。っていうか、また作ってくれるの?」
「うん、もちろん。と言っても、ハムエッグとか簡単なものだけどね」
聡太が起き上がって、キッチンの方へ行った。
早速、何か作ってくれるらしい。
「作ってる間に、洗面所使っていいよ」
「ありがと」
私も起き上がったけど、そういえば、素肌に聡太のTシャツを着てるだけだった……。
ふと振り返った聡太がこの格好を見て、目を押さえて悶えた。
「わぁ、眼福だけど、目の毒だ……」
「ばか。誰の仕業だと思ってるのよ……」
「僕だねー」
聡太が戻ってきて、私を押し倒した。
「先にあやさんを食べてもいい?」
「だめ!」
「えー」
ダメだというのに、聡太はTシャツの上から乳首をコリコリなでたり、割れ目を探ったり、不埒な動きをしている。
昨夜も散々蕩けさせられたので、すぐに快楽を拾ってしまう。
「あ…ん……だめ、だって……あっ、ト、トイレ行きたいの!」
聡太を押し返して、起き上がる。
「んー、しょうがないなー」
「何がしょうがないのよ!」
私は聡太から逃れて、トイレに逃げ込んだ。
トイレから出て、そのまま洗面所に行ったら、聡太がやってきた。
鏡の前に立たされて、胸を揉まれる。
「ほら、こんなやーらしい格好して、男が我慢できると思う?」
そう言って、首筋に唇を這わせる。
Tシャツから透けて見えている乳首がいやらしく立っているのが鏡に写っている。
聡太の指でその先端を擦られるところも。
「あ……は……ぁん……」
そのやらしい光景に一気に高まって、声を漏らす。
足の力が抜けるのを、聡太が股に膝を差し込んで支える。
膝を前後に動かされると、蜜口が刺激されて、とろとろ愛液をこぼした。
胸を弄っていた手が愛撫しながら、下へ滑り下りていく。
繁みに辿り着くと、そこを掻き分け、花芽を探した。
その官能的な手の動きから目が離せない。
探り当てた花芽をそっとなでられる。
「あぁっ」
それだけで腰が跳ねた。
密着した聡太の熱い猛りがお尻に当たっている。
それを意識したとたん、じゅんっとまた蜜が溢れた。
そこに触れている聡太にもわかったらしく、クスッと笑った。
「あやさん、何かやらしいこと考えたでしょ? これで突いてほしいとか?」
「違う!」
口ではそう言ったけど、また蜜がこぼれて、全然説得力がない。
「あやさんのお望みとあらば、頑張らないとね…」
「望んでなんか………」
私の抗議を口で塞いで、聡太は後ろから棚に手を伸ばす。
「ここにしまっておいて、よかったよ」とつぶやき、そこからゴムを取り出した。
私を愛撫しながら、器用にゴムをつけたらしく、聡太のモノが秘部を擦り始める。
脚を開かされ、手を洗面台につくようにされると、後ろから聡太が入ってきた。
「あぁ……ん……」
いつの間にかTシャツは捲くりあげられて、胸を直接揉まれてる。
上気した顔で、聡太に後ろから突き上げられ善がっている淫らな私が鏡に写っている。
そして、私で気持ちよくなってる聡太の色っぽい顔も。
鏡の中の聡太と目が合うと、キュッと膣中が締まった。
「はぁ………あやさん、気持ちいい……あやさん、エロくてかわいい……」
聡太は私を振り向かせると、口づけた。
「んーっ、んっ、んっ、んっ」
抽挿が速まって、どんどん高みに登らされる。
「あっ、んっ、だ、だめっ、あっ、も、だめ、んんーーーーっ」
身体が強張り、弛緩した。
崩れ落ちそうになるのを、聡太に支えられる。
その状態で、また数回突き上げると、聡太も果てた。
向い合わせにされ、抱きしめられる。
私はうまく立っていられず、聡太にしがみついた。
「………30にもなって、こんなに盛るとは思わなかったよ……」
聡太が苦笑する気配がする。
快楽の余韻で身体をひくつかせ、やっぱり聡太は同い年だったのね……とぼんやりと考えた。
「あやさんって……」
聡太に話しかけられて、目を向ける。
「終わった後、大人しくなっちゃうね。普段の雰囲気と違って、かわいい」
「そ、それは聡太が激しすぎるからでしょ!」
普段はこんなことない。
なんせ私は遊び慣れた女なのよ?
「それはごめん。次は優しくするね」
「次はって……。もう私、帰るわ。身体が持たない」
「え、それはダメ」
「ダメって言われても……」
「あやさんを帰しちゃったら、二度とここに来てくれない気がする」
「そんなことは……」
ある、かも。
だって、聡太といると調子が狂う。
すぐ身を任せたくなる。
私は独りで生きていきたいのに。
「やっぱりそう思ってるんだ。ひどいな……」
聡太が悲しげな顔をするから、ツキンと胸が痛む。
「やっぱり帰せない。僕をこの身体に刻み込んだら逃げないでくれる……?」
そう言って、聡太はまた首筋に口づけ、胸を揉み始めるから、私は慌てて言った。
「待って……あんっ……もう十分だから!……んっ……また来るから! だから、今は帰るわ!」
「またって、いつ?」
「えっと……休みの日に?」
「じゃあ、来週の土曜日?」
「う、うん」
「わかった」
聡太はにんまり笑って、ようやく私を解放してくれた。
なんか言わされたようで腹が立つけど、これ以上抱かれるとおかしくなりそうだから、仕方がない。
ようやく着替えられて、その間に聡太が朝食を作ったと言うので、結局、一緒に食べる。
後片付けをして、今度こそ帰ろうとする。
「じゃあ、連絡先交換しよ?」
もー、本当にグイグイ来るなぁ。
「聡太って、営業?」
「違うよ。設計士」
「設計士?」
「うん、建築設計士」
イケメンは職業もオシャレね。
「営業だったら、ばんばん契約取ってきそうなのに」
「むりむり。興味があることしかしないから。僕が今、史上最高に押しが強いのも、あやさんにだけだし」
あっさり言う聡太に、苦笑する。
「携帯番号とラインも教えてね。あー、僕、あやさんのフルネームさえ教えてもらってなかった……」
愕然としてショックを受けてる聡太がかわいそうになり、慌ててスマホを取り出した。
「携帯番号言うよ? 佐藤あや……090☓☓☓☓」
「漢字は?」
「普通の佐藤に、平仮名のあや」
聡太が登録して、スマホを鳴らした。
「これが僕の番号。忘れちゃったかもしれないから念のため言うと、高野聡太。聡いに太い」
「聡くて図太いね……」
「ひどいなー、あやさんは」
聡太は口を尖らせる。
私は笑って、スマホをしまおうとする。
「ラインは? そんなに警戒しなくても、平日は用事がない限り、連絡しないよ」
「忘れてただけよ。連絡先交換するなんて、滅多にないし」
「合コンとかでモテそうだし、聞かれまくってそうだけどね」
「そんなの行かないし、面倒くさいから言わないし」
「ふーん。じゃあ、あやさんの連絡先はレアなんだ」
聡太はうれしそうに言った。
「そんないいもんじゃないわよ」
「僕にとっては、いいもんだよ」
微笑む聡太に、私はなんとも言えなくて、目を逸らした。
「じゃあ、本当に帰るね。お邪魔しました」
「うん、じゃあ、また明日エレベーターで」
ようやく自分の部屋にたどり着いて、私はベッドに倒れ込む。
スーツがシワになるけど、そうせずにはいられなかった。
心身ともに疲れた……。
聡太の笑顔が浮かぶ。
頭の中にも身体にも聡太の気配が濃厚に残ってる。
心に聡太が焼き付いてしまった。
はぁ……。
一昨日会ったばかりとは思えない。
まさか、こんな展開になるとは……。
いつも通り、セックスでスッキリして、翌日にはバイバイするはずだったのに、よりによって、同じマンションだなんて。
どうでもいい男だったらよかったのに…。
自分の唇に触れる。
唇も身体も心もすべてが心地よかった。
どうして……。
聡太。
私にはもったいなさすぎるよ。
私なんてやめときなよ。
身体だけの関係ならいいけど、そういうタイプじゃないでしょ?
泣きたい気分でしばらく枕に顔をうずめていた。
はぁ……。
とりあえず、着替えよう。
ノロノロと起き上がって、部屋着に着替える。
洗濯しなきゃ。
洗濯したり掃除したりして、溜まっていた家事を片付けるうちに、調子を取り戻してきた。
聡太が「考えないで」と言ってたけど、考えても結論が出ないことは、一旦置いておく。
いざとなったら引っ越そう。
そう考えた瞬間に聡太の悲しそうな顔が浮かんで、罪悪感を覚える。
あー、もうっ、考えない!
私は首を振って、考えを追い出した。
聡太はまだ眠ってる。
長い睫毛が伏せられて、口元は微笑んでるようにほころんでいる。
綺麗な寝顔。
こんな顔して、垂れ目くんがセックスはあんなに激しいなんて詐欺よね…。
クスッと笑うと、その気配で、聡太がぼんやりと目を開けた。
私を見ると、ふんわりと笑って、唇を寄せてくる。
まだ眠いようで、私にキスすると、また目を閉じてしまう。
朝から甘い……。
しばらくじっとしてたけど、はっと気づいた。
今のうちに帰ればいいんじゃない?
そっと聡太の腕を抜けようとしたけど、がっちりと捕まえられている。
腕を持ちあげようとしたら、さらにギュッと抱きしめられた。
「ん……ダメだよ、あやさん……」
聡太は目を開けないまま、ささやいた。
放してくれるつもりはないらしい。
しょうがないなぁ。
まぁいっか、休みだし。
私は苦笑して、もう一度、目を閉じることにした。
再び、覚醒したら、今度は聡太は起きて、私を見ていた。
私が目を開いたのを見ると、甘ったるく微笑んだ。
「おはよう、あやさん」
「おはよ」
うーんと伸びをする。
身体のいろんなところが筋肉痛な気がする……。
「朝食はパンかご飯か、どっちがいい?」
「パン。っていうか、また作ってくれるの?」
「うん、もちろん。と言っても、ハムエッグとか簡単なものだけどね」
聡太が起き上がって、キッチンの方へ行った。
早速、何か作ってくれるらしい。
「作ってる間に、洗面所使っていいよ」
「ありがと」
私も起き上がったけど、そういえば、素肌に聡太のTシャツを着てるだけだった……。
ふと振り返った聡太がこの格好を見て、目を押さえて悶えた。
「わぁ、眼福だけど、目の毒だ……」
「ばか。誰の仕業だと思ってるのよ……」
「僕だねー」
聡太が戻ってきて、私を押し倒した。
「先にあやさんを食べてもいい?」
「だめ!」
「えー」
ダメだというのに、聡太はTシャツの上から乳首をコリコリなでたり、割れ目を探ったり、不埒な動きをしている。
昨夜も散々蕩けさせられたので、すぐに快楽を拾ってしまう。
「あ…ん……だめ、だって……あっ、ト、トイレ行きたいの!」
聡太を押し返して、起き上がる。
「んー、しょうがないなー」
「何がしょうがないのよ!」
私は聡太から逃れて、トイレに逃げ込んだ。
トイレから出て、そのまま洗面所に行ったら、聡太がやってきた。
鏡の前に立たされて、胸を揉まれる。
「ほら、こんなやーらしい格好して、男が我慢できると思う?」
そう言って、首筋に唇を這わせる。
Tシャツから透けて見えている乳首がいやらしく立っているのが鏡に写っている。
聡太の指でその先端を擦られるところも。
「あ……は……ぁん……」
そのやらしい光景に一気に高まって、声を漏らす。
足の力が抜けるのを、聡太が股に膝を差し込んで支える。
膝を前後に動かされると、蜜口が刺激されて、とろとろ愛液をこぼした。
胸を弄っていた手が愛撫しながら、下へ滑り下りていく。
繁みに辿り着くと、そこを掻き分け、花芽を探した。
その官能的な手の動きから目が離せない。
探り当てた花芽をそっとなでられる。
「あぁっ」
それだけで腰が跳ねた。
密着した聡太の熱い猛りがお尻に当たっている。
それを意識したとたん、じゅんっとまた蜜が溢れた。
そこに触れている聡太にもわかったらしく、クスッと笑った。
「あやさん、何かやらしいこと考えたでしょ? これで突いてほしいとか?」
「違う!」
口ではそう言ったけど、また蜜がこぼれて、全然説得力がない。
「あやさんのお望みとあらば、頑張らないとね…」
「望んでなんか………」
私の抗議を口で塞いで、聡太は後ろから棚に手を伸ばす。
「ここにしまっておいて、よかったよ」とつぶやき、そこからゴムを取り出した。
私を愛撫しながら、器用にゴムをつけたらしく、聡太のモノが秘部を擦り始める。
脚を開かされ、手を洗面台につくようにされると、後ろから聡太が入ってきた。
「あぁ……ん……」
いつの間にかTシャツは捲くりあげられて、胸を直接揉まれてる。
上気した顔で、聡太に後ろから突き上げられ善がっている淫らな私が鏡に写っている。
そして、私で気持ちよくなってる聡太の色っぽい顔も。
鏡の中の聡太と目が合うと、キュッと膣中が締まった。
「はぁ………あやさん、気持ちいい……あやさん、エロくてかわいい……」
聡太は私を振り向かせると、口づけた。
「んーっ、んっ、んっ、んっ」
抽挿が速まって、どんどん高みに登らされる。
「あっ、んっ、だ、だめっ、あっ、も、だめ、んんーーーーっ」
身体が強張り、弛緩した。
崩れ落ちそうになるのを、聡太に支えられる。
その状態で、また数回突き上げると、聡太も果てた。
向い合わせにされ、抱きしめられる。
私はうまく立っていられず、聡太にしがみついた。
「………30にもなって、こんなに盛るとは思わなかったよ……」
聡太が苦笑する気配がする。
快楽の余韻で身体をひくつかせ、やっぱり聡太は同い年だったのね……とぼんやりと考えた。
「あやさんって……」
聡太に話しかけられて、目を向ける。
「終わった後、大人しくなっちゃうね。普段の雰囲気と違って、かわいい」
「そ、それは聡太が激しすぎるからでしょ!」
普段はこんなことない。
なんせ私は遊び慣れた女なのよ?
「それはごめん。次は優しくするね」
「次はって……。もう私、帰るわ。身体が持たない」
「え、それはダメ」
「ダメって言われても……」
「あやさんを帰しちゃったら、二度とここに来てくれない気がする」
「そんなことは……」
ある、かも。
だって、聡太といると調子が狂う。
すぐ身を任せたくなる。
私は独りで生きていきたいのに。
「やっぱりそう思ってるんだ。ひどいな……」
聡太が悲しげな顔をするから、ツキンと胸が痛む。
「やっぱり帰せない。僕をこの身体に刻み込んだら逃げないでくれる……?」
そう言って、聡太はまた首筋に口づけ、胸を揉み始めるから、私は慌てて言った。
「待って……あんっ……もう十分だから!……んっ……また来るから! だから、今は帰るわ!」
「またって、いつ?」
「えっと……休みの日に?」
「じゃあ、来週の土曜日?」
「う、うん」
「わかった」
聡太はにんまり笑って、ようやく私を解放してくれた。
なんか言わされたようで腹が立つけど、これ以上抱かれるとおかしくなりそうだから、仕方がない。
ようやく着替えられて、その間に聡太が朝食を作ったと言うので、結局、一緒に食べる。
後片付けをして、今度こそ帰ろうとする。
「じゃあ、連絡先交換しよ?」
もー、本当にグイグイ来るなぁ。
「聡太って、営業?」
「違うよ。設計士」
「設計士?」
「うん、建築設計士」
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「営業だったら、ばんばん契約取ってきそうなのに」
「むりむり。興味があることしかしないから。僕が今、史上最高に押しが強いのも、あやさんにだけだし」
あっさり言う聡太に、苦笑する。
「携帯番号とラインも教えてね。あー、僕、あやさんのフルネームさえ教えてもらってなかった……」
愕然としてショックを受けてる聡太がかわいそうになり、慌ててスマホを取り出した。
「携帯番号言うよ? 佐藤あや……090☓☓☓☓」
「漢字は?」
「普通の佐藤に、平仮名のあや」
聡太が登録して、スマホを鳴らした。
「これが僕の番号。忘れちゃったかもしれないから念のため言うと、高野聡太。聡いに太い」
「聡くて図太いね……」
「ひどいなー、あやさんは」
聡太は口を尖らせる。
私は笑って、スマホをしまおうとする。
「ラインは? そんなに警戒しなくても、平日は用事がない限り、連絡しないよ」
「忘れてただけよ。連絡先交換するなんて、滅多にないし」
「合コンとかでモテそうだし、聞かれまくってそうだけどね」
「そんなの行かないし、面倒くさいから言わないし」
「ふーん。じゃあ、あやさんの連絡先はレアなんだ」
聡太はうれしそうに言った。
「そんないいもんじゃないわよ」
「僕にとっては、いいもんだよ」
微笑む聡太に、私はなんとも言えなくて、目を逸らした。
「じゃあ、本当に帰るね。お邪魔しました」
「うん、じゃあ、また明日エレベーターで」
ようやく自分の部屋にたどり着いて、私はベッドに倒れ込む。
スーツがシワになるけど、そうせずにはいられなかった。
心身ともに疲れた……。
聡太の笑顔が浮かぶ。
頭の中にも身体にも聡太の気配が濃厚に残ってる。
心に聡太が焼き付いてしまった。
はぁ……。
一昨日会ったばかりとは思えない。
まさか、こんな展開になるとは……。
いつも通り、セックスでスッキリして、翌日にはバイバイするはずだったのに、よりによって、同じマンションだなんて。
どうでもいい男だったらよかったのに…。
自分の唇に触れる。
唇も身体も心もすべてが心地よかった。
どうして……。
聡太。
私にはもったいなさすぎるよ。
私なんてやめときなよ。
身体だけの関係ならいいけど、そういうタイプじゃないでしょ?
泣きたい気分でしばらく枕に顔をうずめていた。
はぁ……。
とりあえず、着替えよう。
ノロノロと起き上がって、部屋着に着替える。
洗濯しなきゃ。
洗濯したり掃除したりして、溜まっていた家事を片付けるうちに、調子を取り戻してきた。
聡太が「考えないで」と言ってたけど、考えても結論が出ないことは、一旦置いておく。
いざとなったら引っ越そう。
そう考えた瞬間に聡太の悲しそうな顔が浮かんで、罪悪感を覚える。
あー、もうっ、考えない!
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