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最後の思い出
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「ありがとう。最後にいい思い出になったわ」
「思い出ってなんだよ」
「嫁いでいく前の思い出よ。これで離れても生きていけるわ。本当は餞別にユーリスの枕カバーが欲しいところだけど」
「嫁ぐ? 離れてって、どういうことだ?」
ユーリスが私の肩を掴んで、問いただしてきた。
すごく怖い顔をしている。
「明日、リュクス公爵様とお見合いするから。ほぼ話は決まってるそうだけど」
「はぁ? なんで? アリステラは僕と結婚するんじゃなかったのか?」
「前はそう信じ込んでたわ。ごめんなさい、迷惑だったでしょ? もう安心して。私は嫁いでここを出ていくから」
ユーリスは私の縁談のことを知らなかったらしい。
義父様は言ってなかったのかしら? もしかして、私が話してると思っていたのかも?
「ふざっけんな!」
突然、ユーリスが怒鳴って、私はビクッと身を震わせた。
不機嫌なことはあっても、彼がこんなに怒っているのを見るのは初めてだ。
なにが悪かったのかしら?
未練がましく枕カバーをねだったこと? だって、欲しかったんだもの。
でも、調子に乗りすぎたと反省する。
それとも、私が上司の妻になるのが気まずいとか?
私はなだめるようにユーリスに告げた。
「ごめんなさい。枕カバーはあきらめるわ。それに大丈夫よ。ユーリスが出世するようにちゃんとリュクス公爵様にお願いするから」
「ふざけんな! 本当にふざけんなよ!」
どさっとソファーに押し倒された。
「ユーリス? なんかごめんね? なんで怒ってるのかわからないけど」
「許さない!」
「ごめんね。結婚してもう戻ってこないから!」
「許さないって言ってるだろ!」
私を睨むユーリスに、涙がにじむ。
最後にこんなに怒らせてしまうなんて。私って本当に馬鹿だわ。
「ごめんね。本当にごめんね」
「もう黙れ」
そう言ったユーリスは私の口を塞いだ。自分の口で――。
「!!!」
びっくりして目を見開く。
(どういうこと? 今、私、ユーリスとキスしてる? うそでしょう?)
固まっている私にユーリスは角度を変えて、何度もキスをした。
そのうち、唇を割って、熱い舌が入ってきた。
(なに? どうして?)
訳がわからなかったけど、ユーリスの舌が私の舌に絡められると、ユーリスの味がして、喜んだ私はそれに吸いついた。
初めて味わうそれは、甘くて甘くて、私の脳を蕩けさせる。
もっと、もっと、というように、彼の頭を引き寄せた。
いつの間にか、胸もとが引き下ろされ、胸を揉まれる。
びっくりして体が跳ねた。
「んっ、んんっ!」
(ダメよ、ユーリス!)
彼がなにをしようとしているのかわかって、ジタバタする。
唇を離したユーリスは息のかかる距離で言う。
「僕をさんざんムラムラさせといて、勝手に結婚するなんて、許さない! ちゃんと責任取れよ!」
濃くなった紫色の瞳が熱っぽく私を見下ろしたかと思ったら、また口づけられた。
(そっか、ユーリスも男の人だったんだね。私の迂闊な行動が彼を欲情させちゃって、それが不本意でイライラしてたんだ)
彼が私を避けるようになった理由がわかった。それだけじゃないかもしれないけど。
ユーリスも性欲のある年頃の男の子だってことを忘れていた。
それでムラムラが限界になって発散しようとしているのかと納得した。
(責任、取った方がいいのかしら? リュクス公爵様は処女じゃなくても許してくれるかしら?)
キスとともに愛撫されて、私は切なさと愛しさと申し訳なさで身動きが取れなくなった。
ユーリスがスカートの下から手を入れてくる。
「あ、ぅん……、あっ、ん……」
下着を引き下ろされて、ユーリスに触らせちゃいけないところを触られている。
くちゃくちゃと音がして、私の体が準備を始めているのがわかる。
私も結婚の前にと閨教育を受けたばかりだから、この後どうなるか知っている。
貴族は処女性を大切にしなくてはいけないということも認識している。
でも、私には大好きなユーリスと結ばれるチャンスを見送ることはできなかった。
たとえ、相手が欲望を発散するためだけだとしても。
ユーリスは眉をひそめたまま、私の胸に吸いついた。
(う、うそっ)
クールで整った顔が赤ちゃんみたいに、私の乳首を吸っていて、私はそのいやらしく美しい光景にめまいがした。
長いまつげを伏せて、ユーリスは私の乳首を味わうように舌先で舐めたり転がしたりする。
そのたびに得も言われぬ快感が湧き上がる。
その状態でびしょびしょに濡れていたところに指を押し込まれると、ビクンと体が跳ねて、恥ずかしい声が漏れる。
ふっとユーリスが口もとを緩めた。
(笑った?)
ユーリスの笑顔を久しぶりに見た気がする。うれしくなって、目を細める。
すると、ユーリスはまた眉間にしわを寄せてしまった。
(あぁ、また間違えた……)
悲しくなって目を閉じた。
私は彼を不機嫌にする名人なのかもしれない。
ユーリスの指が私の頬をなでる。
濡れた感触に、自分が涙を流しているのに気づいた。
「アリステラは僕のことが好きなんだろ?」
そう問われて、目を開くと、綺麗なすみれ色の瞳が私を映していた。
(そうよ、大好きよ)
もうなにを言うのが正解かわからず、心の中で答える。
ユーリスはじっと私を見つめて、暗い目をした。
「……もう違うってわけか。大人の男のほうがよかったのか」
そんなことをつぶやくから、私は必死で首を横に振った。
(そんなわけない。大人とか子どもとかそんなの関係ない。私が好きなのはユーリスだけ!)
でも、口を開くと号泣してしまいそうで、言えなかった。
また、引かれてしまうのも怖かった。
「だとしても、結婚なんてさせるかよ!」
答えない私に苛ついたようにユーリスは怒鳴ると、自分のズボンの前を寛げた。
赤黒い棒のようなものがそそり立っている。
私はゴクリと唾を呑み込んだ。
ユーリスはスカートをめくるとそれを私に擦りつけ、中に入ってきた。
ものすごい圧迫感に身を硬くする。
「う、うぅ……」
体を引き裂かれるような痛みに体をくねらせるけど、ユーリスは許してくれない。彼は私の腰を持ち、ぐいっと体を押しつけた。
すさまじい痛みだった。
まるで罰を与えられているのかと思うくらい。
「あぁぁっ」
口から悲鳴が漏れる。
それでも、ユーリスを身の内に感じて喜ぶ私はどうしようもない。罰を与えられてもしかたないくらい罪深い。
これから他の人に嫁ごうとしているのに、こんなにも歓喜にあふれている。
うれし涙がこぼれた。
苦しいけど、うれしい。彼と繋がれて、幸せだった。
眉をひそめたユーリスは、いったん止まって、怖いくらい真剣なまなざしで私を見ていた。
(ユーリスにこんなふうにまっすぐに見つめられるのはいつぶりだろう?)
こんな状況だというのに、またうれしくなってしまう。
体がキュンとする。
「くっ……」
ユーリスがなにかに耐えるような声を漏らした。
(どうしたのかしら? 苦しいの?)
心配になった私は、彼の頬に手を当てた。
「ユーリス、大丈夫?」
「……バカ」
ひと言つぶやいたユーリスの整った顔は上気して、瞳は欲にまみれて、淫美だった。
思わず見とれてしまう。
次の瞬間、ギュッと抱きしめられて、トンと奥まで彼のものが届いた。私たちの下半身がくっついた。
ユーリスとひとつになった――。
「思い出ってなんだよ」
「嫁いでいく前の思い出よ。これで離れても生きていけるわ。本当は餞別にユーリスの枕カバーが欲しいところだけど」
「嫁ぐ? 離れてって、どういうことだ?」
ユーリスが私の肩を掴んで、問いただしてきた。
すごく怖い顔をしている。
「明日、リュクス公爵様とお見合いするから。ほぼ話は決まってるそうだけど」
「はぁ? なんで? アリステラは僕と結婚するんじゃなかったのか?」
「前はそう信じ込んでたわ。ごめんなさい、迷惑だったでしょ? もう安心して。私は嫁いでここを出ていくから」
ユーリスは私の縁談のことを知らなかったらしい。
義父様は言ってなかったのかしら? もしかして、私が話してると思っていたのかも?
「ふざっけんな!」
突然、ユーリスが怒鳴って、私はビクッと身を震わせた。
不機嫌なことはあっても、彼がこんなに怒っているのを見るのは初めてだ。
なにが悪かったのかしら?
未練がましく枕カバーをねだったこと? だって、欲しかったんだもの。
でも、調子に乗りすぎたと反省する。
それとも、私が上司の妻になるのが気まずいとか?
私はなだめるようにユーリスに告げた。
「ごめんなさい。枕カバーはあきらめるわ。それに大丈夫よ。ユーリスが出世するようにちゃんとリュクス公爵様にお願いするから」
「ふざけんな! 本当にふざけんなよ!」
どさっとソファーに押し倒された。
「ユーリス? なんかごめんね? なんで怒ってるのかわからないけど」
「許さない!」
「ごめんね。結婚してもう戻ってこないから!」
「許さないって言ってるだろ!」
私を睨むユーリスに、涙がにじむ。
最後にこんなに怒らせてしまうなんて。私って本当に馬鹿だわ。
「ごめんね。本当にごめんね」
「もう黙れ」
そう言ったユーリスは私の口を塞いだ。自分の口で――。
「!!!」
びっくりして目を見開く。
(どういうこと? 今、私、ユーリスとキスしてる? うそでしょう?)
固まっている私にユーリスは角度を変えて、何度もキスをした。
そのうち、唇を割って、熱い舌が入ってきた。
(なに? どうして?)
訳がわからなかったけど、ユーリスの舌が私の舌に絡められると、ユーリスの味がして、喜んだ私はそれに吸いついた。
初めて味わうそれは、甘くて甘くて、私の脳を蕩けさせる。
もっと、もっと、というように、彼の頭を引き寄せた。
いつの間にか、胸もとが引き下ろされ、胸を揉まれる。
びっくりして体が跳ねた。
「んっ、んんっ!」
(ダメよ、ユーリス!)
彼がなにをしようとしているのかわかって、ジタバタする。
唇を離したユーリスは息のかかる距離で言う。
「僕をさんざんムラムラさせといて、勝手に結婚するなんて、許さない! ちゃんと責任取れよ!」
濃くなった紫色の瞳が熱っぽく私を見下ろしたかと思ったら、また口づけられた。
(そっか、ユーリスも男の人だったんだね。私の迂闊な行動が彼を欲情させちゃって、それが不本意でイライラしてたんだ)
彼が私を避けるようになった理由がわかった。それだけじゃないかもしれないけど。
ユーリスも性欲のある年頃の男の子だってことを忘れていた。
それでムラムラが限界になって発散しようとしているのかと納得した。
(責任、取った方がいいのかしら? リュクス公爵様は処女じゃなくても許してくれるかしら?)
キスとともに愛撫されて、私は切なさと愛しさと申し訳なさで身動きが取れなくなった。
ユーリスがスカートの下から手を入れてくる。
「あ、ぅん……、あっ、ん……」
下着を引き下ろされて、ユーリスに触らせちゃいけないところを触られている。
くちゃくちゃと音がして、私の体が準備を始めているのがわかる。
私も結婚の前にと閨教育を受けたばかりだから、この後どうなるか知っている。
貴族は処女性を大切にしなくてはいけないということも認識している。
でも、私には大好きなユーリスと結ばれるチャンスを見送ることはできなかった。
たとえ、相手が欲望を発散するためだけだとしても。
ユーリスは眉をひそめたまま、私の胸に吸いついた。
(う、うそっ)
クールで整った顔が赤ちゃんみたいに、私の乳首を吸っていて、私はそのいやらしく美しい光景にめまいがした。
長いまつげを伏せて、ユーリスは私の乳首を味わうように舌先で舐めたり転がしたりする。
そのたびに得も言われぬ快感が湧き上がる。
その状態でびしょびしょに濡れていたところに指を押し込まれると、ビクンと体が跳ねて、恥ずかしい声が漏れる。
ふっとユーリスが口もとを緩めた。
(笑った?)
ユーリスの笑顔を久しぶりに見た気がする。うれしくなって、目を細める。
すると、ユーリスはまた眉間にしわを寄せてしまった。
(あぁ、また間違えた……)
悲しくなって目を閉じた。
私は彼を不機嫌にする名人なのかもしれない。
ユーリスの指が私の頬をなでる。
濡れた感触に、自分が涙を流しているのに気づいた。
「アリステラは僕のことが好きなんだろ?」
そう問われて、目を開くと、綺麗なすみれ色の瞳が私を映していた。
(そうよ、大好きよ)
もうなにを言うのが正解かわからず、心の中で答える。
ユーリスはじっと私を見つめて、暗い目をした。
「……もう違うってわけか。大人の男のほうがよかったのか」
そんなことをつぶやくから、私は必死で首を横に振った。
(そんなわけない。大人とか子どもとかそんなの関係ない。私が好きなのはユーリスだけ!)
でも、口を開くと号泣してしまいそうで、言えなかった。
また、引かれてしまうのも怖かった。
「だとしても、結婚なんてさせるかよ!」
答えない私に苛ついたようにユーリスは怒鳴ると、自分のズボンの前を寛げた。
赤黒い棒のようなものがそそり立っている。
私はゴクリと唾を呑み込んだ。
ユーリスはスカートをめくるとそれを私に擦りつけ、中に入ってきた。
ものすごい圧迫感に身を硬くする。
「う、うぅ……」
体を引き裂かれるような痛みに体をくねらせるけど、ユーリスは許してくれない。彼は私の腰を持ち、ぐいっと体を押しつけた。
すさまじい痛みだった。
まるで罰を与えられているのかと思うくらい。
「あぁぁっ」
口から悲鳴が漏れる。
それでも、ユーリスを身の内に感じて喜ぶ私はどうしようもない。罰を与えられてもしかたないくらい罪深い。
これから他の人に嫁ごうとしているのに、こんなにも歓喜にあふれている。
うれし涙がこぼれた。
苦しいけど、うれしい。彼と繋がれて、幸せだった。
眉をひそめたユーリスは、いったん止まって、怖いくらい真剣なまなざしで私を見ていた。
(ユーリスにこんなふうにまっすぐに見つめられるのはいつぶりだろう?)
こんな状況だというのに、またうれしくなってしまう。
体がキュンとする。
「くっ……」
ユーリスがなにかに耐えるような声を漏らした。
(どうしたのかしら? 苦しいの?)
心配になった私は、彼の頬に手を当てた。
「ユーリス、大丈夫?」
「……バカ」
ひと言つぶやいたユーリスの整った顔は上気して、瞳は欲にまみれて、淫美だった。
思わず見とれてしまう。
次の瞬間、ギュッと抱きしめられて、トンと奥まで彼のものが届いた。私たちの下半身がくっついた。
ユーリスとひとつになった――。
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