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【番外編】
レクルムが帰ってくる!
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それから二日はサアラは普段通りに過ごすことができた。
やはりあの二人組に狙われていたようで、サアラの仕事帰りに彼らは必ず現れたが、ダーシェが横にいるのを見て、なにも言わず不機嫌そうに去っていった。
(護衛をしてもらえて、本当によかったぁ)
サアラはダーシェに感謝した。彼女ひとりでは困った状況に陥っていたかもしれない。
ただ、こういうこともひとりで対処できるようにならないとなと思う。
食材が足りなくなったので、ダーシェに頼んで、市場に寄ってもらい、買い足す。
料理は相変わらず、しょっぱかったり、味が薄かったり、いまいちうまくできないが、まあ食べられる。
サアラはさみしいけど、レクルムのいない生活にちょっと慣れてきた。
そんな夜、レクルムの弾んだ声がした。
『サアラ! 明日の夜帰れるよ!』
「ほんと!?」
サアラも華やいだ声をあげた。
『ようやく調査が終わったんだ。あとは帰って依頼された魔道具を作るだけだよ』
「よかった。うれしい~!」
素直にそう口にするサアラに、レクルムもうれしそうに笑った。
『早くサアラに会いたいよ』
「私も!」
『それでね……』
ちょっと緊張したような声でレクルムが言い出したので、サアラは首を傾げて、続きを待った。
『帰ったら、話があるんだ』
「話? 今じゃダメなんですか?」
『うん。大事な話だから、サアラの顔を見てしたいんだ』
「わかりました」
サアラは頷いたけど、改まった様子のレクルムに戸惑いを覚える。
(なんの話かなぁ?)
彼女にはまったく見当もつかない。
考えてもわからないことをあっさり頭から追い出して、サアラはレクルムが帰ってくるという喜びに浸る。
(明日、レクルムが帰ってくる!)
うれしくてうれしくて、サアラは小躍りしそうになる。身体がうずうずして、膝小僧がルンルンと揺れる。
顔は笑みを堪えられなくて、ひとりでにやけてしまった。
『あ、でも、遅くなると思うから、夕食は食べてていいよ。僕はどこかで適当に食べるから』
「はい。楽しみに待ってますね!」
『僕も! ところで、今日はどうだった? なにか変わったことあった?』
レクルムはいつものようにサアラの様子を聞いてきた。あの二人とダーシェのことは言わず、サアラは市場のことを言うことにした。
「特に変わったことはなかったけど、食材が少なくなったので、買いに行きましたよ。レクルムの好きなブドウがあったから、買ってきたの」
『へぇー、もうその季節なんだね』
「いつもより早めに入荷したんだって、お店の人が言ってました。帰ったら、一緒に食べましょうね」
『うん、そうだね。楽しみだよ!』
そんな会話を交わして、今日の通話を終えた。
いつもはそのあとサアラはさみしくて仕方がなくなるのだが、今日は通話を切っても微笑みは残ったままで、それどころか鼻唄でも歌いそうな勢いだった。
(レクルムが帰ってくる!)
まだ一週間も経っていないというのに、彼に依存しすぎだろうかと思うほどにサアラの心はレクルムで埋め尽くされていた。
幸せな気持ちのままで、ベッドに潜り込む。
今日はすんなり眠れるかと思ったら、今度はワクワクしすぎでなかなか寝つけなかった。
翌日も機嫌よく起きたサアラは顔を洗い、着替えた。
今日は休みだ。
(レクルムが帰ってくる前に、家をピカピカにしておこう)
朝食をとったあと、サアラは張り切って、家中を掃除した。特にキッチンは、料理の際、こぼしたり、跳ねさせたりして汚れぎみだったので、念入りに汚れを落とす。
窓まで拭き終わると、サアラは満足げに額の汗を拭って微笑んだ。
『ありがとう。キレイになって、うれしい!』
窓が歌うように言った。
「きれいだと気持ちいいね」
にっこり笑って、サアラも答えた。
家の中が綺麗になると、このところの鬱々とした気分もスッキリして、心が軽くなった。
(レクルムが帰ってくる!)
サアラの頭の中はそればかりだった。
掃除や洗濯をしている間に、夕方になった。
今日は晴れていたのでシーツも洗えて、洗いたてのシーツでベッドメイキングをする。
綺麗になったベッドで、今日はレクルムと一緒に寝られると考えて、サアラは赤くなった。
(べ、べつに変なことを期待してるわけじゃないから!)
誰にともなく頭の中で言い訳をしていると、ベッドが話しかけてきた。
『ずいぶん丁寧に整えてくれたね。もしかして彼が帰ってくるの?』
ますます顔が赤くなり、サアラが言葉に詰まっていると、ペンダントが笑って代わりに答えた。
『そうよ。レクルムがようやく戻ってくるから、サアラがはしゃいでるのよ』
「はしゃいでるって、もう~!」
『そうなんだ~。よかったね! これで、ようやく寝つきがよくなるね』
恥ずかしくなって、サアラは小さく頷くと、そそくさと寝室を出た。
夕食を作り、ひとりで食べる。
(明日からはひとりじゃないわ)
広すぎてさみしい食卓も今日まで。
なにをしていても、ニコニコと顔が緩んでしまう。
(もうすぐかしら?)
風呂に入ったあと、ソファーに座ったり立ったり、うろついたり、サアラは落ち着かない。
『サアラ、ちょっとは落ち着きなさいよ』
見かねたペンダントに注意されてしまう。
えへっと照れ笑いをして、サアラはまたソファーに座った。
本でも読んでいようかと、腰を浮かせたとき───
ガタッ
玄関で音がして、ドアが開いた音がした。
「ただいまー」
「レクルム! おかえりなさい!」
待ちかねた彼の声に、サアラはダダッと玄関に駆け出した。
鍵をかけたレクルムが振り返る。
綺麗な紫の瞳が蕩けた。
「レクルム!」
飛びつくようにサアラが彼に抱きつこうとすると、「ごめん、僕、汗と埃まみれだから」と腕を掴まれ、止められた。
その代わり、額に口づけられる。
「ただいま、サアラ」
うれしそうに微笑むレクルムをサアラが見上げた。
光り輝くような笑顔のサアラにクラッときて、レクルムは額に手を当てた。
『サアラ、サアラ! 大変よ! この人、浮気してるの!』
『そうなの! あの女とずっと一緒で、結婚の話もしてたのよ!』
喜びでいっぱいのサアラに、イヤーカフたちが口々に報告した。
「………っ!」
冷や水を浴びせられたかのように、サアラは息を呑んだ。
やはりあの二人組に狙われていたようで、サアラの仕事帰りに彼らは必ず現れたが、ダーシェが横にいるのを見て、なにも言わず不機嫌そうに去っていった。
(護衛をしてもらえて、本当によかったぁ)
サアラはダーシェに感謝した。彼女ひとりでは困った状況に陥っていたかもしれない。
ただ、こういうこともひとりで対処できるようにならないとなと思う。
食材が足りなくなったので、ダーシェに頼んで、市場に寄ってもらい、買い足す。
料理は相変わらず、しょっぱかったり、味が薄かったり、いまいちうまくできないが、まあ食べられる。
サアラはさみしいけど、レクルムのいない生活にちょっと慣れてきた。
そんな夜、レクルムの弾んだ声がした。
『サアラ! 明日の夜帰れるよ!』
「ほんと!?」
サアラも華やいだ声をあげた。
『ようやく調査が終わったんだ。あとは帰って依頼された魔道具を作るだけだよ』
「よかった。うれしい~!」
素直にそう口にするサアラに、レクルムもうれしそうに笑った。
『早くサアラに会いたいよ』
「私も!」
『それでね……』
ちょっと緊張したような声でレクルムが言い出したので、サアラは首を傾げて、続きを待った。
『帰ったら、話があるんだ』
「話? 今じゃダメなんですか?」
『うん。大事な話だから、サアラの顔を見てしたいんだ』
「わかりました」
サアラは頷いたけど、改まった様子のレクルムに戸惑いを覚える。
(なんの話かなぁ?)
彼女にはまったく見当もつかない。
考えてもわからないことをあっさり頭から追い出して、サアラはレクルムが帰ってくるという喜びに浸る。
(明日、レクルムが帰ってくる!)
うれしくてうれしくて、サアラは小躍りしそうになる。身体がうずうずして、膝小僧がルンルンと揺れる。
顔は笑みを堪えられなくて、ひとりでにやけてしまった。
『あ、でも、遅くなると思うから、夕食は食べてていいよ。僕はどこかで適当に食べるから』
「はい。楽しみに待ってますね!」
『僕も! ところで、今日はどうだった? なにか変わったことあった?』
レクルムはいつものようにサアラの様子を聞いてきた。あの二人とダーシェのことは言わず、サアラは市場のことを言うことにした。
「特に変わったことはなかったけど、食材が少なくなったので、買いに行きましたよ。レクルムの好きなブドウがあったから、買ってきたの」
『へぇー、もうその季節なんだね』
「いつもより早めに入荷したんだって、お店の人が言ってました。帰ったら、一緒に食べましょうね」
『うん、そうだね。楽しみだよ!』
そんな会話を交わして、今日の通話を終えた。
いつもはそのあとサアラはさみしくて仕方がなくなるのだが、今日は通話を切っても微笑みは残ったままで、それどころか鼻唄でも歌いそうな勢いだった。
(レクルムが帰ってくる!)
まだ一週間も経っていないというのに、彼に依存しすぎだろうかと思うほどにサアラの心はレクルムで埋め尽くされていた。
幸せな気持ちのままで、ベッドに潜り込む。
今日はすんなり眠れるかと思ったら、今度はワクワクしすぎでなかなか寝つけなかった。
翌日も機嫌よく起きたサアラは顔を洗い、着替えた。
今日は休みだ。
(レクルムが帰ってくる前に、家をピカピカにしておこう)
朝食をとったあと、サアラは張り切って、家中を掃除した。特にキッチンは、料理の際、こぼしたり、跳ねさせたりして汚れぎみだったので、念入りに汚れを落とす。
窓まで拭き終わると、サアラは満足げに額の汗を拭って微笑んだ。
『ありがとう。キレイになって、うれしい!』
窓が歌うように言った。
「きれいだと気持ちいいね」
にっこり笑って、サアラも答えた。
家の中が綺麗になると、このところの鬱々とした気分もスッキリして、心が軽くなった。
(レクルムが帰ってくる!)
サアラの頭の中はそればかりだった。
掃除や洗濯をしている間に、夕方になった。
今日は晴れていたのでシーツも洗えて、洗いたてのシーツでベッドメイキングをする。
綺麗になったベッドで、今日はレクルムと一緒に寝られると考えて、サアラは赤くなった。
(べ、べつに変なことを期待してるわけじゃないから!)
誰にともなく頭の中で言い訳をしていると、ベッドが話しかけてきた。
『ずいぶん丁寧に整えてくれたね。もしかして彼が帰ってくるの?』
ますます顔が赤くなり、サアラが言葉に詰まっていると、ペンダントが笑って代わりに答えた。
『そうよ。レクルムがようやく戻ってくるから、サアラがはしゃいでるのよ』
「はしゃいでるって、もう~!」
『そうなんだ~。よかったね! これで、ようやく寝つきがよくなるね』
恥ずかしくなって、サアラは小さく頷くと、そそくさと寝室を出た。
夕食を作り、ひとりで食べる。
(明日からはひとりじゃないわ)
広すぎてさみしい食卓も今日まで。
なにをしていても、ニコニコと顔が緩んでしまう。
(もうすぐかしら?)
風呂に入ったあと、ソファーに座ったり立ったり、うろついたり、サアラは落ち着かない。
『サアラ、ちょっとは落ち着きなさいよ』
見かねたペンダントに注意されてしまう。
えへっと照れ笑いをして、サアラはまたソファーに座った。
本でも読んでいようかと、腰を浮かせたとき───
ガタッ
玄関で音がして、ドアが開いた音がした。
「ただいまー」
「レクルム! おかえりなさい!」
待ちかねた彼の声に、サアラはダダッと玄関に駆け出した。
鍵をかけたレクルムが振り返る。
綺麗な紫の瞳が蕩けた。
「レクルム!」
飛びつくようにサアラが彼に抱きつこうとすると、「ごめん、僕、汗と埃まみれだから」と腕を掴まれ、止められた。
その代わり、額に口づけられる。
「ただいま、サアラ」
うれしそうに微笑むレクルムをサアラが見上げた。
光り輝くような笑顔のサアラにクラッときて、レクルムは額に手を当てた。
『サアラ、サアラ! 大変よ! この人、浮気してるの!』
『そうなの! あの女とずっと一緒で、結婚の話もしてたのよ!』
喜びでいっぱいのサアラに、イヤーカフたちが口々に報告した。
「………っ!」
冷や水を浴びせられたかのように、サアラは息を呑んだ。
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