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【番外編】
サアラのわがまま
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「サアラちゃん、お待たせ。そうだ、飴食べる?」
商談が終わった店主は、にこやかにサアラに声をかけてきた。
何度かついてきているので、顔馴染みになっている。
「パメラさん、ありがとうございます」
かわいらしい色の飴を渡されて、子ども扱いだなぁと心の中で苦笑する。
「どういたしまして~。サアラちゃん、本当にかわいいから、お姉さん、ついなにかあげたくなっちゃうのよ」
「その気持ちはわかる」
店主──パメラの隣でうんうん頷くレクルムにサアラは顔が熱くなる。
『ひゅーひゅー、愛されてるね~』
『いつも見ていられないぐらいのベタ甘なのよ~』
『パパ、デレデレねー』
『彼女がいるときといない時とで顔つきが違うよね』
魔道具たちやペンダントがはやし立てる。
サアラは気分をごまかすように、飴を口に入れた。
チェリーの甘酸っぱい味が口の中に広がる。
「あ、美味しい!」
「でしょでしょ? 最近の私のお気に入りなの。ハーバーさんのところで売ってるわよ」
「サアラが気に入ったのなら、帰りに買っていこう」
「レクルム! お菓子も家にどっさりあります!」
サアラが慌ててレクルムを止めた。
彼は出かけるたびに、お土産と称してサアラにいろいろなものを買ってきてくれるのだが、お菓子も食べ切れないほど買ってくるのだ。
「そう?」
残念そうにレクルムが言うのを見て、パメラは笑った。
「重症ねー」
その屈託のない笑顔に、サアラは少しほっとする。
まだ大丈夫みたいだと。
魔道具屋を出た後、二人はブラブラと商店街を冷やかして歩いた。
肉屋、魚屋、八百屋などからあれこれ売り込みの声をかけられ、レクルムは「あとで」とさらっと流していくが、わかってる店主が「サアラちゃんの好きなオレンジが入ってるよ!」「この魚はサアラちゃんの好みだよ~」と作戦を変えると、レクルムがいちいち立ち止まり始めた。
いつも大量のお土産を持って帰ってくる片鱗が見えて、サアラが「帰りに見ましょう」とレクルムを引っ張っていった。
装飾品が売っている通りに差し掛かったとき、サアラは露台に置いてあるペンダントに目を留めた。
「ん? これが欲しいの?」
彼女の視線の先を捉えて、レクルムが聞いてくる。
「い、いえ、違うんです」
サアラは焦った顔で首を振った。なぜか顔を赤くしているので、レクルムは首を傾げた。
「この石、サアラの瞳の色だね。綺麗だ」
彼の言う通り、角度によって赤、ピンク、オレンジに見える石が嵌ったペンダントで、サアラはそれをレクルムが付けている姿を想像したのだった。
自分がレクルムのペンダントを付けているように、レクルムは自分のものだって印を付けたい。そんなことを思ってしまったのだ。
自分にも独占欲があったことにサアラは驚くとともにやはり悲しくなった。
(でも、私はお金を持っていない……)
本当はレクルムにプレゼントしたかった。自分はもらってばかりだから。それでも、何ひとつ持たないサアラにはそれさえもできず、悲しく思ったのだった。
正確に言ったら、レクルムはサアラに好きに使っていいとお小遣いをくれていた。でも、彼女はそれに手をつける気にはならかった。
「レクルム。私、やっぱり働きたい」
サアラは先ほど決意したことを思い切って言ってみた。
「どうして?」
「だって、あなたに養われるだけは嫌なの。私も自分で稼ぎたい」
案の定、不思議そうにレクルムが聞いてきて、サアラは思いを伝えた。それでも、レクルムはピンと来ておらず、見当外れのことを言う。
「欲しいものがあるなら買ってあげるよ?」
「そういうことじゃないんです。私は自立したいんです」
サアラがそう言うと、レクルムはさっと表情を変えた。驚愕の表情で、サアラの肩を掴む。
「僕と一緒に暮らすのが嫌なの!? 出ていきたいの!?」
レクルムの苦しげな顔に、サアラも驚いて、ブンブン首を横に振る。
「違います! そんなこと、思ってません!」
サアラの否定に、ハァ~~っと安堵の溜め息をついて、彼は彼女の肩に顔をうずめた。
「心臓が止まるかと思った……」
そうつぶやく彼の頭を撫でて、サアラは困ったように微笑んだ。
「ごめんなさい。驚かせて。でも、私はレクルムと対等な関係になりたいんです。私なんかがおこがましいと思うけど」
彼女がそう言うと、レクルムがガバッと顔を上げて、サアラの瞳を凝視した。紫の瞳が先ほどとは違う驚きに彩られている。
「対等に決まってるでしょ! 僕は君を下に見たことなんて一度もないよ!」
「はい、わかってます」
サアラは頷き、微笑んだ。
孤児院で出会ったときだって、レクルムは見下すような素振りは見せなかった。
『バカじゃないの!』と怒られはしたけど。
それを思い出し、彼女は笑った。
(今ならわかる。レクルムは私の置かれた状況に怒ってくれてたのよね)
レクルムは本当に優しい。優しすぎて困る。
サアラはそう思うのだった。
「あなたがそんなことを思ってないのはわかってます。でも、考えてください。レクルムは、私だけが働いて、そのお金で衣食住すべて賄われて、さらにお小遣いを渡される……そんな生活を許容できますか?」
「そんなの、できるわけが…………あっ……」
思い至ったようで、レクルムはばつが悪そうな顔をした。
「でも! 君はそばにいてくれるだけで価値があって、だから、僕は……」
「私だって、そう思ってますよ? だから、あなたは家にいて。私が働きますから」
レクルムのセリフを奪うとサアラはにっこりした。
今度こそ完全に理解して、彼は顔を歪めて俯かせた。
「僕は……僕は君にずっとそんな思いをさせていたのか……」
ショックを受けたような彼の顔に両手を添えて、サアラはレクルムを見つめた。
「ううん、私、毎日幸せで幸せで、夢のように過ごしてたから、そんなことを思い始めたのはつい最近なんです」
サアラの話をレクルムは黙って真剣に聞いてくれる。そんな彼を心から愛しく思う。
(こんな顔をさせちゃう前に、ちゃんと話しておけばよかった)
「あなたとずっと一緒にいたいから、一方的にもたれかかる関係はイヤ。私だって、あなたのためになにかしたい、役に立ちたい。私、レクルムのおかげで、贅沢になっちゃったんですよ?」
サアラは本当にそうだと笑う。
ほんのちょっと前まで、その日が無事に過ごせたらそれでよかった。未来への希望などなかった。
それが、今は毎日幸せで、彼との未来まで望むようになってしまうなんて。
「サアラ……」
レクルムは愛しい彼女を抱きしめた。
彼に流されるのではなく、自らの意志で一緒にいようと考えてくれているサアラに、感動を覚えた。それと同時に落ち込む。
「…………僕は全然ダメだな。全然学習してない」
サアラの耳許でレクルムがつぶやいた。
彼は初めての夜のことを思い出して、凹んでいた。
独りよがりだった自分を反省したはずだったのに、また同じことを繰り返していると。
「そんなこと……!」
「君にはちゃんと意思があって行動している。そんな君が僕は好きなのに、自分の想いだけですぐ突っ走ってしまう」
彼の漏らした言葉にサアラは胸が熱くなった。
(レクルムはちゃんと私を見て、好きだって言ってくれてる!)
自己を否定され続けてきたサアラにはなによりの言葉だった。
そんな彼を傷つけてしまって、とても申し訳なく思う。
「私もそんなあなたが大好きです。ごめんなさい。わがまま言って」
ギュッと彼を抱きしめ返す。
その落ち着ける胸に顔をうずめると、レクルムが髪を撫でてくれた。
「そんなの、いくらでも言って? 僕は君の考えがわかった方がうれしい」
「ありがとうございます」
二人は見つめ合って、微笑んだ。
「君がそう望むなら、ちょっと……いや、かなり不安だけど、働く先を探そう」
レクルムが心配そうに言うので、サアラは拳を作って、意気込みを示した。
「私、頑張りますから!」
「いや、違うよ? サアラに不安があるんじゃなくて、君が男たちの目に触れることを考えると心配でならないんだ」
「そんな心配いらないですよー」
サアラはくすくす笑いだした。
レクルムの心配はいつもどこかズレている。
君はわかってないと不機嫌そうに顔をしかめるレクルムに、サアラは笑みを深めた。
『どうでもいいけど、あなたたち、ここが繁華街の真っ只中なの、わかってる?』
話がまとまったのを見計らって、ペンダントが冷静にツッコんだ。
「え、きゃあ!」
我に返ったサアラは真っ赤になった。
美男美女が街道のど真ん中で、イチャイチャしている姿はとても目立っていた。
「レ、レクルム、行きましょう!」
サアラは恥ずかしくなって、レクルムを引っ張って、そこから足早に離れた。
引っ張られながら、彼は『遠視できる魔道具が必要だな。それとなにがあってもサアラを守るには……』とブツブツつぶやいていた。
その後、食材を買って帰った二人は仲良く一緒に料理をした。
そして、その夜、サアラは、少々不安になったレクルムに意識を飛ばすほど激しく求められたのだった。
商談が終わった店主は、にこやかにサアラに声をかけてきた。
何度かついてきているので、顔馴染みになっている。
「パメラさん、ありがとうございます」
かわいらしい色の飴を渡されて、子ども扱いだなぁと心の中で苦笑する。
「どういたしまして~。サアラちゃん、本当にかわいいから、お姉さん、ついなにかあげたくなっちゃうのよ」
「その気持ちはわかる」
店主──パメラの隣でうんうん頷くレクルムにサアラは顔が熱くなる。
『ひゅーひゅー、愛されてるね~』
『いつも見ていられないぐらいのベタ甘なのよ~』
『パパ、デレデレねー』
『彼女がいるときといない時とで顔つきが違うよね』
魔道具たちやペンダントがはやし立てる。
サアラは気分をごまかすように、飴を口に入れた。
チェリーの甘酸っぱい味が口の中に広がる。
「あ、美味しい!」
「でしょでしょ? 最近の私のお気に入りなの。ハーバーさんのところで売ってるわよ」
「サアラが気に入ったのなら、帰りに買っていこう」
「レクルム! お菓子も家にどっさりあります!」
サアラが慌ててレクルムを止めた。
彼は出かけるたびに、お土産と称してサアラにいろいろなものを買ってきてくれるのだが、お菓子も食べ切れないほど買ってくるのだ。
「そう?」
残念そうにレクルムが言うのを見て、パメラは笑った。
「重症ねー」
その屈託のない笑顔に、サアラは少しほっとする。
まだ大丈夫みたいだと。
魔道具屋を出た後、二人はブラブラと商店街を冷やかして歩いた。
肉屋、魚屋、八百屋などからあれこれ売り込みの声をかけられ、レクルムは「あとで」とさらっと流していくが、わかってる店主が「サアラちゃんの好きなオレンジが入ってるよ!」「この魚はサアラちゃんの好みだよ~」と作戦を変えると、レクルムがいちいち立ち止まり始めた。
いつも大量のお土産を持って帰ってくる片鱗が見えて、サアラが「帰りに見ましょう」とレクルムを引っ張っていった。
装飾品が売っている通りに差し掛かったとき、サアラは露台に置いてあるペンダントに目を留めた。
「ん? これが欲しいの?」
彼女の視線の先を捉えて、レクルムが聞いてくる。
「い、いえ、違うんです」
サアラは焦った顔で首を振った。なぜか顔を赤くしているので、レクルムは首を傾げた。
「この石、サアラの瞳の色だね。綺麗だ」
彼の言う通り、角度によって赤、ピンク、オレンジに見える石が嵌ったペンダントで、サアラはそれをレクルムが付けている姿を想像したのだった。
自分がレクルムのペンダントを付けているように、レクルムは自分のものだって印を付けたい。そんなことを思ってしまったのだ。
自分にも独占欲があったことにサアラは驚くとともにやはり悲しくなった。
(でも、私はお金を持っていない……)
本当はレクルムにプレゼントしたかった。自分はもらってばかりだから。それでも、何ひとつ持たないサアラにはそれさえもできず、悲しく思ったのだった。
正確に言ったら、レクルムはサアラに好きに使っていいとお小遣いをくれていた。でも、彼女はそれに手をつける気にはならかった。
「レクルム。私、やっぱり働きたい」
サアラは先ほど決意したことを思い切って言ってみた。
「どうして?」
「だって、あなたに養われるだけは嫌なの。私も自分で稼ぎたい」
案の定、不思議そうにレクルムが聞いてきて、サアラは思いを伝えた。それでも、レクルムはピンと来ておらず、見当外れのことを言う。
「欲しいものがあるなら買ってあげるよ?」
「そういうことじゃないんです。私は自立したいんです」
サアラがそう言うと、レクルムはさっと表情を変えた。驚愕の表情で、サアラの肩を掴む。
「僕と一緒に暮らすのが嫌なの!? 出ていきたいの!?」
レクルムの苦しげな顔に、サアラも驚いて、ブンブン首を横に振る。
「違います! そんなこと、思ってません!」
サアラの否定に、ハァ~~っと安堵の溜め息をついて、彼は彼女の肩に顔をうずめた。
「心臓が止まるかと思った……」
そうつぶやく彼の頭を撫でて、サアラは困ったように微笑んだ。
「ごめんなさい。驚かせて。でも、私はレクルムと対等な関係になりたいんです。私なんかがおこがましいと思うけど」
彼女がそう言うと、レクルムがガバッと顔を上げて、サアラの瞳を凝視した。紫の瞳が先ほどとは違う驚きに彩られている。
「対等に決まってるでしょ! 僕は君を下に見たことなんて一度もないよ!」
「はい、わかってます」
サアラは頷き、微笑んだ。
孤児院で出会ったときだって、レクルムは見下すような素振りは見せなかった。
『バカじゃないの!』と怒られはしたけど。
それを思い出し、彼女は笑った。
(今ならわかる。レクルムは私の置かれた状況に怒ってくれてたのよね)
レクルムは本当に優しい。優しすぎて困る。
サアラはそう思うのだった。
「あなたがそんなことを思ってないのはわかってます。でも、考えてください。レクルムは、私だけが働いて、そのお金で衣食住すべて賄われて、さらにお小遣いを渡される……そんな生活を許容できますか?」
「そんなの、できるわけが…………あっ……」
思い至ったようで、レクルムはばつが悪そうな顔をした。
「でも! 君はそばにいてくれるだけで価値があって、だから、僕は……」
「私だって、そう思ってますよ? だから、あなたは家にいて。私が働きますから」
レクルムのセリフを奪うとサアラはにっこりした。
今度こそ完全に理解して、彼は顔を歪めて俯かせた。
「僕は……僕は君にずっとそんな思いをさせていたのか……」
ショックを受けたような彼の顔に両手を添えて、サアラはレクルムを見つめた。
「ううん、私、毎日幸せで幸せで、夢のように過ごしてたから、そんなことを思い始めたのはつい最近なんです」
サアラの話をレクルムは黙って真剣に聞いてくれる。そんな彼を心から愛しく思う。
(こんな顔をさせちゃう前に、ちゃんと話しておけばよかった)
「あなたとずっと一緒にいたいから、一方的にもたれかかる関係はイヤ。私だって、あなたのためになにかしたい、役に立ちたい。私、レクルムのおかげで、贅沢になっちゃったんですよ?」
サアラは本当にそうだと笑う。
ほんのちょっと前まで、その日が無事に過ごせたらそれでよかった。未来への希望などなかった。
それが、今は毎日幸せで、彼との未来まで望むようになってしまうなんて。
「サアラ……」
レクルムは愛しい彼女を抱きしめた。
彼に流されるのではなく、自らの意志で一緒にいようと考えてくれているサアラに、感動を覚えた。それと同時に落ち込む。
「…………僕は全然ダメだな。全然学習してない」
サアラの耳許でレクルムがつぶやいた。
彼は初めての夜のことを思い出して、凹んでいた。
独りよがりだった自分を反省したはずだったのに、また同じことを繰り返していると。
「そんなこと……!」
「君にはちゃんと意思があって行動している。そんな君が僕は好きなのに、自分の想いだけですぐ突っ走ってしまう」
彼の漏らした言葉にサアラは胸が熱くなった。
(レクルムはちゃんと私を見て、好きだって言ってくれてる!)
自己を否定され続けてきたサアラにはなによりの言葉だった。
そんな彼を傷つけてしまって、とても申し訳なく思う。
「私もそんなあなたが大好きです。ごめんなさい。わがまま言って」
ギュッと彼を抱きしめ返す。
その落ち着ける胸に顔をうずめると、レクルムが髪を撫でてくれた。
「そんなの、いくらでも言って? 僕は君の考えがわかった方がうれしい」
「ありがとうございます」
二人は見つめ合って、微笑んだ。
「君がそう望むなら、ちょっと……いや、かなり不安だけど、働く先を探そう」
レクルムが心配そうに言うので、サアラは拳を作って、意気込みを示した。
「私、頑張りますから!」
「いや、違うよ? サアラに不安があるんじゃなくて、君が男たちの目に触れることを考えると心配でならないんだ」
「そんな心配いらないですよー」
サアラはくすくす笑いだした。
レクルムの心配はいつもどこかズレている。
君はわかってないと不機嫌そうに顔をしかめるレクルムに、サアラは笑みを深めた。
『どうでもいいけど、あなたたち、ここが繁華街の真っ只中なの、わかってる?』
話がまとまったのを見計らって、ペンダントが冷静にツッコんだ。
「え、きゃあ!」
我に返ったサアラは真っ赤になった。
美男美女が街道のど真ん中で、イチャイチャしている姿はとても目立っていた。
「レ、レクルム、行きましょう!」
サアラは恥ずかしくなって、レクルムを引っ張って、そこから足早に離れた。
引っ張られながら、彼は『遠視できる魔道具が必要だな。それとなにがあってもサアラを守るには……』とブツブツつぶやいていた。
その後、食材を買って帰った二人は仲良く一緒に料理をした。
そして、その夜、サアラは、少々不安になったレクルムに意識を飛ばすほど激しく求められたのだった。
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