15 / 30
15. 世界一かわいい
しおりを挟む
(ふぇぇぇ~~~、今、私、レクルムとキスしてる……!)
しかも、レクルムは角度を変えて、何度も何度も唇を合わす。
真っ赤になったサアラを見て、ふっと彼が笑った。
(その顔も好き……)
サアラがそんなことを思っていると、彼女の表情をよく見ようと、レクルムが顔を近づけた。
(眼鏡なしだとよく見えないな。光量をあげるか)
レクルムは魔法で灯していた明かりの光量を上げると、昼間のように明るくなり、彼は満足げに頷いた。
そして、またサアラの唇に戻っていく。
何度かついばんだあと、サアラの唇が開いた隙に、レクルムは舌を差し込んだ。
ニュルンとした感覚にサアラがびっくりした顔をしている。そんな顔も愛しくて、舌で彼女の口内を愛撫する。
レクルムの手が下着の間から胸に伸ばされた。
膨らみをすくうように持ち上げて揉んでいく。
ピクンと身を震わせた彼女に、レクルムは一旦手を止めて、「嫌?」と聞いた。
サアラの頭に一瞬嫌な記憶がよぎったけど、レクルムに触られるのは全然嫌ではなく、もっと触ってほしいくらいだった。
「レクルムならいいです」
微笑むサアラに安心して手の動きを再開して、親指で乳首を掠めるように撫でると、「あんっ」と彼女はかわいい声をあげた。
そこは痛いことをされたところだったが、不思議なことにレクルムに触れられると気持ちいいしかない。甘い痺れがズクンと下半身まで広がる。
しかも、サアラにはレクルムに対する圧倒的な信頼があった。
この人が自分に嫌なことをするはずがないと。
(ずっとこうして触れたかった……)
思う存分触れて、それを彼女も受け入れてくれている。
彼に身を任せ、ぽわんとなっているサアラを見て、『世界一かわいい』とレクルムは思った。
そして、願望を込めて言ってみる。
「もしかして、僕のこと、好きなの?」
上気した頬がさらに赤くなり、パクパクと声にならない声をあげたサアラを見て、レクルムは幸せそうに微笑んだ。
その笑みにサアラはきゅっと心を掴まれる。
(あぁ、好き……。好き、レクルム……)
サアラは手を伸ばして彼にしがみついた。
レクルムも彼女を抱き返し、熱い口づけを落とした。
(好きだ、サアラ。誰よりもなによりも)
また口づけを交わしながら、レクルムがサアラの全身を撫で始める。さわさわと触れながら、服や下着を脱がしていき、気がつくと、サアラは全裸を彼に晒していた。
レクルムが手を止めて、サアラの全身を愛でるように眺めた。
サアラは裸を見られるのは恥ずかしくなかったはずなのに、その菫色の瞳で見つめられると落ち着かなく、キュンと疼いた下半身をモゾモゾとさせた。
サアラの痩せすぎな身体は、この一週間の食生活でちょっとだけ改善されていて、丸みを帯びていた。
力を入れたら折れてしまいそうな細い身体を大切に撫でて、その薄いお腹に手を這わせる。
双丘のてっぺんがかわいらしく立ち上がっていた。
朝焼け色の瞳が潤んでキラキラと、レクルムを見上げる。
(サアラのすべてが愛しい。この髪の先まで)
彼女のパール色の髪を梳き上げて、そう思う。
レクルムは自分にこんな熱く激しい感情があるなんて知らなかった。ずっと自分は淡白なたちだと思っていた。
(出会ってなかっただけだったんだね)
まだ出会って一週間の女の子に人生をかけてもいいと思うほどのめり込んでしまうなんて、自分でも信じられない。
(それもいいか)
レクルムは身をかがめ、サアラにキスすると、その頬や額や耳許に口づけを落とし、首筋に唇を這わせた。
「あっ……」
甘い吐息を漏らすと、彼は笑って、「サアラ、かわいい」とささやいた。
その甘やかな響きに、背筋を快感が走り、サアラの身体が跳ねた。
(ふぁああ、レクルムが甘すぎて、どうしよう?)
普段の無愛想とは180度違って、すぐ笑みを見せるし、瞳の紫が濃くなって、蕩けている。彼がそんなふうになるとは思わずに、サアラは心臓が爆発しそうだった。
彼の唇は首筋から鎖骨を通って、胸の膨らみを登っていく。そして、頂上のかわいい果実をパクっと食べた。
「ああんっ、あっ……」
敏感なところを温かく湿ったもので覆われて、舐めて転がされ、サアラは嬌声をあげた。反対側は指でコリコリされて、気持ちよくてたまらない。
サアラは耐えきれず、身体を揺り動かした。
改めてレクルムの指先がすーっとサアラの身体を上から撫でていき、下半身の茂みに到達した。
その割れ目を辿られると、ぬちゅっと水音がして、サアラは慌てて、太ももを合わせた。
「私、粗相をしたかも……」
濡れた感覚に戸惑い、恥ずかしくなる。
(うそ、こんなこと……)
そう焦るサアラにレクルムは優しく頬を撫でて、なだめるように言った。
「大丈夫。これはサアラが気持ちよくなってる証拠だから」
「証拠?」
「うん。ほら?」
レクルムの指が割れ目を上下して、上部の尖りを掠ったとき、腰が浮いて、とぷりとなにかが出てくる感触がした。
その部分に指を入れられる。
「ここに僕を受け入れる準備をしてるんだよ」
「ここに?」
(ベッドが教えてくれた穴だわ! ここにレクルムのを?)
サアラは理解して、納得した。そして、彼のものを受け入れることを想像して、キュンと彼の指を締め上げた。
そこに指を抜き差しされながら、身体の内側を擦られると初めての感覚が生まれる。
気持ちいいのになんだか切ない、もどかしい。もっと、もっと……。
その指に翻弄されていると、いきなりレクルムがそこに顔を近づけ、ペロンと舐めた。
「ひゃあっ。だ、だだだだめです!」
信じられないと目を見開くサアラに、平然と「ダメじゃないよ」と言い、レクルムは先の尖りを舌で舐めたりつついたり、チュッと吸い上げたりして、そのたびに、サアラの身体は跳ねた。
「んっ、ん~、レクルム! なにか、ヘン……」
指で中を擦られ、外は舌で弄られ、サアラの身体の中に熱が溜まっていき、クラクラ酩酊させる。さらに、レクルムが手を伸ばして、彼女の乳首をキュッと摘むと、サアラの腰が浮いた。
「ん~~~っ」
宙に投げ出されそうな心地になって、サアラはぎゅうとレクルムにしがみついた。
ビクビクッとサアラの中がレクルムの指を喰いしめた。
「ハァ、ハァ、ハァ…………今の、なに……?」
荒い息を吐く彼女を撫でながら、レクルムが教えてくれた。
「すごく気持ちよくなるとそうなるんだよ。イったとか達したとか言うんだ」
「イった……?」
「そう」
うれしそうにレクルムが微笑む。
達したことで、サアラの中はさらに柔らかくなって、レクルムは指を二本に増やした。
(どれくらい解せばいいんだろう?)
最初は痛いというけど、なるべくならサアラにあまり痛い思いをさせたくなかった。
でも、レクルムも初めてのことに加減がわからなかった。
とうに彼のモノは痛いくらいに張り詰めていたが、それを無視して、サアラを丁寧に解していく。
自分の手で乱れるサアラは、本当に綺麗でかわいくて愛しかった。
ピンク赤の瞳をトロンとさせながらも、レクルムをまっすぐに見上げるサアラが、なにかに気づいたようで、「レクルム……」と彼の名を呼ぶ。
「なに?」
レクルムは彼女を愛撫しながら、その瞳を見つめる。
「あ……ん、私ばっかり、気持ちよく、なって、レクルムは?」
指を二本入れられて腰を揺らしながらも、彼女はレクルムのことを気にしているのだった。
かわいい彼女に思わず口づける。
そのままの距離で「僕もこうしてるのがうれしいよ」とささやいて、またキスをするけど、サアラは納得していなくて、「でも、あなたを受け入れるって……」とつぶやく。
「ここをしっかり解さないと。最初はすごく痛いらしいから」
「でも、もう……大丈夫です」
確かに彼女のそこは濡れそぼって、三本目の指もすんなり呑み込んだ。
喉を鳴らして、もういいのかと思う。
レクルムは手早く服を脱いだ。
じっと見ているサアラをチラッと見返すと、彼女は赤くなって、目を逸らせた。
(大きい……?)
お風呂でお腹に当たっていたときよりも立派なものがそそり立っていて、サアラはびっくりした。
(あれが私の中に入るの……?)
期待で先ほどまで指を入れられていたところが疼いた。
トロトロになっていた蜜口にレクルムは自身を当てた。蜜をまとわせるようにちゅぷちゅぷと擦りつけてから、グッと腰を落とす。
「あっ……」
熱い塊が入ってきたのがわかって、サアラは声をあげた。
「痛い?」
「ううん、大丈夫です」
サアラはそう言うが、異物感がすごくて、目を見開いていた。なにかに掴まりたくて、手をさまよわせていたら、レクルムが手を取り、彼の背中に回させた。
「痛かったら背中に爪立ててもいいから」
そうささやくと、口づけを落とす。
彼にしがみついて落ち着いたサアラは、にっこり笑った。
先っぽが入っただけでレクルムはすでに気持ちよくて、はぁぁと息を吐いて、射精感を逃す。
(狭くてあったかい……)
サアラの表情を確かめながら、ゆっくりと先に進む。
途中まではよかったが、そこからは彼女が苦しそうな顔をして、レクルムはためらった。
一気に貫いてしまいたい欲求を抑えて、「一度抜こうか?」と聞く。
「レクルムは、気持ちいい、ですか?」
「うん、気持ち良すぎて、つらい」
そう答える彼の額には汗が浮かんでいた。
サアラはそれを拭ってあげて、頑張って微笑んだ。
「このまま、してください。レクルムが気持ちよくなるように」
健気なサアラが愛しすぎて、レクルムは激しく口づけた。
口を吸われて、上顎を舌で撫でられて、頭が霞むと、引き裂かれるような痛みが緩和した。
「あ……、キスされると痛みがマシになるかも」
彼女がつぶやくので、「お安い御用だよ」と彼は唇を合わせて、舌を絡ませた。
気を逸したらいいのかと思って、胸も愛撫すると、新たな愛液で滑りがよくなり、また奥に進めた。
ズンッ
最後の距離を詰めると、二人はピッタリと重なった。
「サアラ、全部入ったよ」
彼女をギュッと抱きしめ、口づける。
「レクルム……」
彼女も彼に抱きついて、その胸に顔を擦り寄せた。
サアラから好きがあふれていて、レクルムは幸福感に酔いしれた。
チュッチュッと際限なくキスを交わす。
そのうち、サアラの腰が揺れ始めたので、「動いてもいい?」とレクルムが懇願するように言った。
「はい。レクルムの好きなようにしていいんですよ?」
それがどんな結果をもたらすかわからず、サアラは微笑んだ。
しかも、レクルムは角度を変えて、何度も何度も唇を合わす。
真っ赤になったサアラを見て、ふっと彼が笑った。
(その顔も好き……)
サアラがそんなことを思っていると、彼女の表情をよく見ようと、レクルムが顔を近づけた。
(眼鏡なしだとよく見えないな。光量をあげるか)
レクルムは魔法で灯していた明かりの光量を上げると、昼間のように明るくなり、彼は満足げに頷いた。
そして、またサアラの唇に戻っていく。
何度かついばんだあと、サアラの唇が開いた隙に、レクルムは舌を差し込んだ。
ニュルンとした感覚にサアラがびっくりした顔をしている。そんな顔も愛しくて、舌で彼女の口内を愛撫する。
レクルムの手が下着の間から胸に伸ばされた。
膨らみをすくうように持ち上げて揉んでいく。
ピクンと身を震わせた彼女に、レクルムは一旦手を止めて、「嫌?」と聞いた。
サアラの頭に一瞬嫌な記憶がよぎったけど、レクルムに触られるのは全然嫌ではなく、もっと触ってほしいくらいだった。
「レクルムならいいです」
微笑むサアラに安心して手の動きを再開して、親指で乳首を掠めるように撫でると、「あんっ」と彼女はかわいい声をあげた。
そこは痛いことをされたところだったが、不思議なことにレクルムに触れられると気持ちいいしかない。甘い痺れがズクンと下半身まで広がる。
しかも、サアラにはレクルムに対する圧倒的な信頼があった。
この人が自分に嫌なことをするはずがないと。
(ずっとこうして触れたかった……)
思う存分触れて、それを彼女も受け入れてくれている。
彼に身を任せ、ぽわんとなっているサアラを見て、『世界一かわいい』とレクルムは思った。
そして、願望を込めて言ってみる。
「もしかして、僕のこと、好きなの?」
上気した頬がさらに赤くなり、パクパクと声にならない声をあげたサアラを見て、レクルムは幸せそうに微笑んだ。
その笑みにサアラはきゅっと心を掴まれる。
(あぁ、好き……。好き、レクルム……)
サアラは手を伸ばして彼にしがみついた。
レクルムも彼女を抱き返し、熱い口づけを落とした。
(好きだ、サアラ。誰よりもなによりも)
また口づけを交わしながら、レクルムがサアラの全身を撫で始める。さわさわと触れながら、服や下着を脱がしていき、気がつくと、サアラは全裸を彼に晒していた。
レクルムが手を止めて、サアラの全身を愛でるように眺めた。
サアラは裸を見られるのは恥ずかしくなかったはずなのに、その菫色の瞳で見つめられると落ち着かなく、キュンと疼いた下半身をモゾモゾとさせた。
サアラの痩せすぎな身体は、この一週間の食生活でちょっとだけ改善されていて、丸みを帯びていた。
力を入れたら折れてしまいそうな細い身体を大切に撫でて、その薄いお腹に手を這わせる。
双丘のてっぺんがかわいらしく立ち上がっていた。
朝焼け色の瞳が潤んでキラキラと、レクルムを見上げる。
(サアラのすべてが愛しい。この髪の先まで)
彼女のパール色の髪を梳き上げて、そう思う。
レクルムは自分にこんな熱く激しい感情があるなんて知らなかった。ずっと自分は淡白なたちだと思っていた。
(出会ってなかっただけだったんだね)
まだ出会って一週間の女の子に人生をかけてもいいと思うほどのめり込んでしまうなんて、自分でも信じられない。
(それもいいか)
レクルムは身をかがめ、サアラにキスすると、その頬や額や耳許に口づけを落とし、首筋に唇を這わせた。
「あっ……」
甘い吐息を漏らすと、彼は笑って、「サアラ、かわいい」とささやいた。
その甘やかな響きに、背筋を快感が走り、サアラの身体が跳ねた。
(ふぁああ、レクルムが甘すぎて、どうしよう?)
普段の無愛想とは180度違って、すぐ笑みを見せるし、瞳の紫が濃くなって、蕩けている。彼がそんなふうになるとは思わずに、サアラは心臓が爆発しそうだった。
彼の唇は首筋から鎖骨を通って、胸の膨らみを登っていく。そして、頂上のかわいい果実をパクっと食べた。
「ああんっ、あっ……」
敏感なところを温かく湿ったもので覆われて、舐めて転がされ、サアラは嬌声をあげた。反対側は指でコリコリされて、気持ちよくてたまらない。
サアラは耐えきれず、身体を揺り動かした。
改めてレクルムの指先がすーっとサアラの身体を上から撫でていき、下半身の茂みに到達した。
その割れ目を辿られると、ぬちゅっと水音がして、サアラは慌てて、太ももを合わせた。
「私、粗相をしたかも……」
濡れた感覚に戸惑い、恥ずかしくなる。
(うそ、こんなこと……)
そう焦るサアラにレクルムは優しく頬を撫でて、なだめるように言った。
「大丈夫。これはサアラが気持ちよくなってる証拠だから」
「証拠?」
「うん。ほら?」
レクルムの指が割れ目を上下して、上部の尖りを掠ったとき、腰が浮いて、とぷりとなにかが出てくる感触がした。
その部分に指を入れられる。
「ここに僕を受け入れる準備をしてるんだよ」
「ここに?」
(ベッドが教えてくれた穴だわ! ここにレクルムのを?)
サアラは理解して、納得した。そして、彼のものを受け入れることを想像して、キュンと彼の指を締め上げた。
そこに指を抜き差しされながら、身体の内側を擦られると初めての感覚が生まれる。
気持ちいいのになんだか切ない、もどかしい。もっと、もっと……。
その指に翻弄されていると、いきなりレクルムがそこに顔を近づけ、ペロンと舐めた。
「ひゃあっ。だ、だだだだめです!」
信じられないと目を見開くサアラに、平然と「ダメじゃないよ」と言い、レクルムは先の尖りを舌で舐めたりつついたり、チュッと吸い上げたりして、そのたびに、サアラの身体は跳ねた。
「んっ、ん~、レクルム! なにか、ヘン……」
指で中を擦られ、外は舌で弄られ、サアラの身体の中に熱が溜まっていき、クラクラ酩酊させる。さらに、レクルムが手を伸ばして、彼女の乳首をキュッと摘むと、サアラの腰が浮いた。
「ん~~~っ」
宙に投げ出されそうな心地になって、サアラはぎゅうとレクルムにしがみついた。
ビクビクッとサアラの中がレクルムの指を喰いしめた。
「ハァ、ハァ、ハァ…………今の、なに……?」
荒い息を吐く彼女を撫でながら、レクルムが教えてくれた。
「すごく気持ちよくなるとそうなるんだよ。イったとか達したとか言うんだ」
「イった……?」
「そう」
うれしそうにレクルムが微笑む。
達したことで、サアラの中はさらに柔らかくなって、レクルムは指を二本に増やした。
(どれくらい解せばいいんだろう?)
最初は痛いというけど、なるべくならサアラにあまり痛い思いをさせたくなかった。
でも、レクルムも初めてのことに加減がわからなかった。
とうに彼のモノは痛いくらいに張り詰めていたが、それを無視して、サアラを丁寧に解していく。
自分の手で乱れるサアラは、本当に綺麗でかわいくて愛しかった。
ピンク赤の瞳をトロンとさせながらも、レクルムをまっすぐに見上げるサアラが、なにかに気づいたようで、「レクルム……」と彼の名を呼ぶ。
「なに?」
レクルムは彼女を愛撫しながら、その瞳を見つめる。
「あ……ん、私ばっかり、気持ちよく、なって、レクルムは?」
指を二本入れられて腰を揺らしながらも、彼女はレクルムのことを気にしているのだった。
かわいい彼女に思わず口づける。
そのままの距離で「僕もこうしてるのがうれしいよ」とささやいて、またキスをするけど、サアラは納得していなくて、「でも、あなたを受け入れるって……」とつぶやく。
「ここをしっかり解さないと。最初はすごく痛いらしいから」
「でも、もう……大丈夫です」
確かに彼女のそこは濡れそぼって、三本目の指もすんなり呑み込んだ。
喉を鳴らして、もういいのかと思う。
レクルムは手早く服を脱いだ。
じっと見ているサアラをチラッと見返すと、彼女は赤くなって、目を逸らせた。
(大きい……?)
お風呂でお腹に当たっていたときよりも立派なものがそそり立っていて、サアラはびっくりした。
(あれが私の中に入るの……?)
期待で先ほどまで指を入れられていたところが疼いた。
トロトロになっていた蜜口にレクルムは自身を当てた。蜜をまとわせるようにちゅぷちゅぷと擦りつけてから、グッと腰を落とす。
「あっ……」
熱い塊が入ってきたのがわかって、サアラは声をあげた。
「痛い?」
「ううん、大丈夫です」
サアラはそう言うが、異物感がすごくて、目を見開いていた。なにかに掴まりたくて、手をさまよわせていたら、レクルムが手を取り、彼の背中に回させた。
「痛かったら背中に爪立ててもいいから」
そうささやくと、口づけを落とす。
彼にしがみついて落ち着いたサアラは、にっこり笑った。
先っぽが入っただけでレクルムはすでに気持ちよくて、はぁぁと息を吐いて、射精感を逃す。
(狭くてあったかい……)
サアラの表情を確かめながら、ゆっくりと先に進む。
途中まではよかったが、そこからは彼女が苦しそうな顔をして、レクルムはためらった。
一気に貫いてしまいたい欲求を抑えて、「一度抜こうか?」と聞く。
「レクルムは、気持ちいい、ですか?」
「うん、気持ち良すぎて、つらい」
そう答える彼の額には汗が浮かんでいた。
サアラはそれを拭ってあげて、頑張って微笑んだ。
「このまま、してください。レクルムが気持ちよくなるように」
健気なサアラが愛しすぎて、レクルムは激しく口づけた。
口を吸われて、上顎を舌で撫でられて、頭が霞むと、引き裂かれるような痛みが緩和した。
「あ……、キスされると痛みがマシになるかも」
彼女がつぶやくので、「お安い御用だよ」と彼は唇を合わせて、舌を絡ませた。
気を逸したらいいのかと思って、胸も愛撫すると、新たな愛液で滑りがよくなり、また奥に進めた。
ズンッ
最後の距離を詰めると、二人はピッタリと重なった。
「サアラ、全部入ったよ」
彼女をギュッと抱きしめ、口づける。
「レクルム……」
彼女も彼に抱きついて、その胸に顔を擦り寄せた。
サアラから好きがあふれていて、レクルムは幸福感に酔いしれた。
チュッチュッと際限なくキスを交わす。
そのうち、サアラの腰が揺れ始めたので、「動いてもいい?」とレクルムが懇願するように言った。
「はい。レクルムの好きなようにしていいんですよ?」
それがどんな結果をもたらすかわからず、サアラは微笑んだ。
0
お気に入りに追加
120
あなたにおすすめの小説
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
死んでるはずの私が溺愛され、いつの間にか救国して、聖女をざまぁしてました。
みゅー
恋愛
異世界へ転生していると気づいたアザレアは、このままだと自分が死んでしまう運命だと知った。
同時にチート能力に目覚めたアザレアは、自身の死を回避するために奮闘していた。するとなぜか自分に興味なさそうだった王太子殿下に溺愛され、聖女をざまぁし、チート能力で世界を救うことになり、国民に愛される存在となっていた。
そんなお話です。
以前書いたものを大幅改稿したものです。
フランツファンだった方、フランツフラグはへし折られています。申し訳ありません。
六十話程度あるので改稿しつつできれば一日二話ずつ投稿しようと思います。
また、他シリーズのサイデューム王国とは別次元のお話です。
丹家栞奈は『モブなのに、転生した乙女ゲームの攻略対象に追いかけられてしまったので全力で拒否します』に出てくる人物と同一人物です。
写真の花はリアトリスです。
氷の騎士は、還れなかったモブのリスを何度でも手中に落とす
みん
恋愛
【モブ】シリーズ③(本編完結済み)
R4.9.25☆お礼の気持ちを込めて、子達の話を投稿しています。4話程になると思います。良ければ、覗いてみて下さい。
“巻き込まれ召喚のモブの私だけが還れなかった件について”
“モブで薬師な魔法使いと、氷の騎士の物語”
に続く続編となります。
色々あって、無事にエディオルと結婚して幸せな日々をに送っていたハル。しかし、トラブル体質?なハルは健在だったようで──。
ハルだけではなく、パルヴァンや某国も絡んだトラブルに巻き込まれていく。
そして、そこで知った真実とは?
やっぱり、書き切れなかった話が書きたくてウズウズしたので、続編始めました。すみません。
相変わらずのゆるふわ設定なので、また、温かい目で見ていただけたら幸いです。
宜しくお願いします。
美しい公爵様の、凄まじい独占欲と溺れるほどの愛
らがまふぃん
恋愛
こちらは以前投稿いたしました、 美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛 の続編となっております。前作よりマイルドな作品に仕上がっておりますが、内面のダークさが前作よりはあるのではなかろうかと。こちらのみでも楽しめるとは思いますが、わかりづらいかもしれません。よろしかったら前作をお読みいただいた方が、より楽しんでいただけるかと思いますので、お時間の都合のつく方は、是非。時々予告なく残酷な表現が入りますので、苦手な方はお控えください。 *早速のお気に入り登録、しおり、エールをありがとうございます。とても励みになります。前作もお読みくださっている方々にも、多大なる感謝を! ※R5.7/23本編完結いたしました。たくさんの方々に支えられ、ここまで続けることが出来ました。本当にありがとうございます。ばんがいへんを数話投稿いたしますので、引き続きお付き合いくださるとありがたいです。この作品の前作が、お気に入り登録をしてくださった方が、ありがたいことに200を超えておりました。感謝を込めて、前作の方に一話、近日中にお届けいたします。よろしかったらお付き合いください。 ※R5.8/6ばんがいへん終了いたしました。長い間お付き合いくださり、また、たくさんのお気に入り登録、しおり、エールを、本当にありがとうございました。 ※R5.9/3お気に入り登録200になっていました。本当にありがとうございます(泣)。嬉しかったので、一話書いてみました。 ※R5.10/30らがまふぃん活動一周年記念として、一話お届けいたします。 ※R6.1/27美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛(前作) と、こちらの作品の間のお話し 美しく冷酷な公爵令息様の、狂おしい熱情に彩られた愛 始めました。お時間の都合のつく方は、是非ご一読くださると嬉しいです。
*らがまふぃん活動二周年記念として、R6.11/4に一話お届けいたします。少しでも楽しんでいただけますように。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
【完結】うっかり異世界召喚されましたが騎士様が過保護すぎます!
雨宮羽那
恋愛
いきなり神子様と呼ばれるようになってしまった女子高生×過保護気味な騎士のラブストーリー。
◇◇◇◇
私、立花葵(たちばなあおい)は普通の高校二年生。
元気よく始業式に向かっていたはずなのに、うっかり神様とぶつかってしまったらしく、異世界へ飛ばされてしまいました!
気がつくと神殿にいた私を『神子様』と呼んで出迎えてくれたのは、爽やかなイケメン騎士様!?
元の世界に戻れるまで騎士様が守ってくれることになったけど……。この騎士様、過保護すぎます!
だけどこの騎士様、何やら秘密があるようで――。
◇◇◇◇
※過去に同名タイトルで途中まで連載していましたが、連載再開にあたり設定に大幅変更があったため、加筆どころか書き直してます。
※アルファポリス先行公開。
※表紙はAIにより作成したものです。
この度、青帝陛下の番になりまして
四馬㋟
恋愛
蓬莱国(ほうらいこく)を治める青帝(せいてい)は人ならざるもの、人の形をした神獣――青龍である。ゆえに不老不死で、お世継ぎを作る必要もない。それなのに私は青帝の妻にされ、后となった。望まれない后だった私は、民の反乱に乗して後宮から逃げ出そうとしたものの、夫に捕まり、殺されてしまう。と思ったら時が遡り、夫に出会う前の、四年前の自分に戻っていた。今度は間違えない、と決意した矢先、再び番(つがい)として宮城に連れ戻されてしまう。けれど状況は以前と変わっていて……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる