不機嫌な魔術師は、生け贄の聖女をたすけたい。

「僕は、君をたすけたいんだ、サアラ!」

ある能力を持つ乙女を火山に捧げたら災禍が止んだという伝承を元に、生け贄として選ばれたサアラは、王宮魔術師のレクルムに連れられて、王都を目指している。
サアラに深く同情したレクルムは旅の間中、彼女を甘やかす。ツンな口調と不機嫌な顔で。
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8割方、ほのぼのしています。
無愛想なくせになんだか世話好きのレクルムと天然なサアラの恋物語。

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