営業部のイケメンエースは、さわやかなヘンタイでした。

入海月子

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欲しい②

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「ねぇ、そろそろここに俺が欲しくない?」

 意地悪な笑顔で木佐さんが聞いてくる。
 指で蜜口をツンツンするから、物欲しげにお腹の奥が疼く。
 今日は指も舌も挿れられていないところが切なくピクピクしている。
 だからといって、言えるはずがない。

「黙ってるってことはイエスだね」

 木佐さんが含み笑いをする。
 
「でも、言わせたいなぁ」
「えっ!」

 ゾクリとするような色気の滴る目を向けて、木佐さんが両方の乳首を摘んだ。

「やあん!」

 お腹の奥に快感が直結してるように響いた。
 クリクリと乳首を擦られると、おかしいほどキュンキュンと膣が反応する。
 
「欲しいと言うまで挿れないって言ったらどうする?」

 木佐さんがささやく。
 本当にそうするつもりなのか、彼は服を着たままだった。
 でも、熱く硬いものがお腹に押しつけられて、木佐さんも準備ができてるのを感じる。
 もう、挿れてほしい。
 彼が欲しい。
 そう思うけど、そんなこと、恥ずかしくて言えない。

「はあっ、ん、ああっ、あん……」

 あらゆる性感帯を刺激されて、身体は高められるのに、欲しいものは与えられない。
 熱い塊がそこにあるのに。
 だんだん頭の中は、欲しい、欲しい、欲しいという思いでいっぱいになった。
 それを見て取ったのか、木佐さんがにやりと笑う。

「俺が欲しい?」
「ん……ほし……です」
「なに? 聞こえないなぁ」
「ほしい、です……!」

 さんざん焦らされて苦しくて涙目で訴えると、ぎゅうっと抱きしめられた。

「やっと、言ったね」

 耳もとで艶っぽくささやいた木佐さんは起き上がって、手早く服を脱いだ。
 雄々しく立ち上がっているものにゴムを付ける姿をぼんやりと曇った思考で眺める。
 身体が期待にゾクゾクした。
 
 すぐに熱いものが私の中に入ってきて、慣らされていない膣道を押し広げていく。その感覚が気持ち良すぎて、背を反らす。
 さみしかった空間をみっちり埋められて、全身が歓喜に震えた。
 そして、挿れられただけで、甘い痺れが走り、イってしまった。

「宇沙ちゃん、すごい締めつけだね」

 私を抱きしめて、木佐さんが笑う。
 私は声も出せずに、身体を痙攣させていた。
 木佐さんがおもむろに動き出す。

「あっ、やっ、待って……!」

 そう言ったのに、木佐さんは聞いてくれず、身体を擦りつけるように動かす。
 気持ちよすぎて気が変になりそうで、私は木佐さんにしがみついた。
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